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アールト大学ってこんなとこ!|フィンランドの大学生のユニフォーム?

日本と違ってフィンランドの中高には制服がない。でも逆に大学に入ると、制服…ではないけれど、学生がオーバーオールを着る文化がある。初めてキャンパスでオーバーオールを見たときは私も意味が分からなかったけど、今では愛着や誇りを感じるようになったオーバーオールについて今日は紹介します。

アールトには各学部やプログラムごとに「ギルド」と言われる学生の団体があって、その団体によって色の違うオーバーオールを着るのが伝統。

私はschool of businessに通っているから、KYという団体に所属している。
KYの色は左端の人が来ている緑。

そしてこのオーバーオールの上についているのは、イベントに参加したり何か別の組織に所属したりするともらえるアップリケ(バッジ)で、これをオーバーオールに縫い付けていくのが、団体への自分のコミットメントの証。

駅や町を歩いていてもこのオーバーオールを来て歩いている学生をよく見かける。イベントがあるとヘルシンキの市内まで団体みんなで押しかけることもあるのだけど、このオーバーオールを来ていると通りすがりの人も微笑ましく見守ってくれてる気がする。オーバーオールを着てヘルシンキの各場所でミッションをこなすイベントがあって、最初は「こんなに公園で騒いで大丈夫!?」って思ったけど、近くのベンチに座っていたおじいちゃんおばあちゃんが、迷惑がるどころか一緒になって参加してきたのにはびっくりした(笑)

フィンランドではメーデーは学生のための日。
ここまでなることは滅多にないけど、オーバーオールで街に繰り出すことはもはや日常!?

ちなみにこのオーバーオールには色んな伝統的なしきたりがあるそう。
例えば団体のボードメンバーになったら襟にファーをつけるとか、エンジニアの学生は上半身も着るけどビジネスの学生は上半身は腰で結んでズボンとして着るとか。あとはこのオーバーオールは絶対に洗濯しちゃいけないらしい!!(笑)オーバーオールについてる汚れこそ思い出なのだそう。どーーうしても洗わなきゃいけないときは「オーバーオールを来たまま泳ぐかシャワーを浴びろ」だそうです。さすが。
ちなみにオーバーオールの上にプリントされているロゴは、団体の紋章とスポンサー企業のロゴ。リスペクトの意味をこめてこの上にはバッジをつけちゃいけないっていうルールがあるんだって。

これを来ている学生を初めて見たときは全くオーバーオールのことを知らなくて意味が分からなかったんだけど、これを来ている学生からは自分の大学や団体に対するプライドを感じるし、ここにどんどん思い出が残っていくのも良いなあって思う。特にアールトにいると学生の大学に対するコミットメントが強いなあって思うことが多いけど、このオーバーオールは間違いなくその愛着心を強くしてくれるアイテムの一つのだなと思う!

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ちなみに私はオーバーオールをもらってすぐのとき早く来たくてハロウィーンのイベントに来ていったらめちゃくちゃ怪訝な目で見られた()オーバーオールはコスプレではありません。

読んでくれてありがとう!Kiitos!


*本文中の写真はアールト大学・アールト大学学生団体AYY・アールト大学school of businessの学生団体KYのホームページから引用しています。


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