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ブルガリア 旅備忘録 2023年4月


ソフィア空港から市内へ

深夜0時に着いたので市内への公共交通機関はなく、タクシーに乗った。

ソフィアではイエロータクシーと呼ばれるタクシーが主流らしく、迷わず、飛び乗った。(空港出てすぐにタクシープールがあって、そこにはイエロータクシーしか止まっていないので迷いようもなかった。)

市内までは20分くらい。街の中心街を通り、ホテルへ。
27レフほどだった。空港プール代といって5レフほど追加されたが、あれがぼったくりなのかはわからないし、疲れていたので言われるがままに支払う。(帰りのタクシーではそんな請求はなかった)
個人的にタクシーはその国の人となりを図る上である程度、参考になると思ってる。

ソフィア

規模感

街の規模としてはそんなに大きくはないと感じた。

"Serdika"駅を中心に半径2kmほどに全てのアトラクション、レストラン、中央駅がある感じ。
(ちなみにSerdikaは古代のソフィアの都市の名前らしい。知らなかった。。)

今回は"Serdika"の隣駅、"”Opalchenska”という駅の近くで投宿したのだが、街のメインまで歩いて20-30分、飲んでほろ酔いで帰って来れる距離感だった。

公共交通

トラムが多い。この印象に尽きる。
地下鉄は2線、一方トラムは縦横無尽に街を繋いでいた。

上述の通り、メインは基本歩ける距離感なので今回は利用しなかったが、使いこなせたらかなり旅効率上がると思う。

https://www.sofiatraffic.bg/en/transport/121/marshrutna-mrezha

食事

思った以上にヨーグルトが出てきた。

その中でもサラダにヨーグルトのスライス?をかけるブルガリアの伝統料理、"スネジャンカ"は印象的だった(ブルガリア語で白雪姫という意味らしい。可愛い。笑)。
サラダの上に酸味の強いヨーグルトのスライスをこれでもかというくらいかける。
最初は酸っぱくてしんどいのだが慣れると結構美味しい。
あの、ヨーグルト、ブルガリア以外で売っているのだろうか。

街の雰囲気

共産圏でありつつも他の共産圏の都市とは違い西ヨーロッパの雰囲気を感じさせる建物が多い。

また、至る所に古代都市セルディカ時代の遺跡があり、それだけを見ているだけでも一日時が経ってしまうほど。

それも全てブルガリアの地政学上の都合というものが関係しているらしく、古くはローマ、オスマントルコ、近年はロシアと西欧諸国とその時代の強者との強い繋がり(支配)があってのことらしい。

セルディカ駅周辺
セルディカ古代遺跡

リラ修道院

ソフィアから車で2時間ほど走った山間に急遽現れる。
外見は正直、世界遺産と言われてもピンと来ないが、門を潜ったその先には美しい教会、その教会を取り囲むような木組みの修道院の居住エリアが広がる。背景のムサラ山は雪化粧をしており、秘境感をさらに高めてくれた。

ここの修道院はブルガリア人の心の拠り所になっているらしく、10世紀に建てられてから時代時代の権力者から支援を受けて今の形になっているとのこと。

ただ、なぜここが心の拠り所なのか、いまいち説明を読んでもわからなく、人に聞いてもよくわからなかった。
しまいには異教徒であるオスマントルコからの寄贈物もあり、正直謎が謎を呼ぶ修道院だった。
いつか、この理由を知っている人に出会いたい。

リラ修道院内部

ボヤナ教会

リラからの帰り道、ソフィア郊外のヴィトシャ山の麓にあるボヤナ教会へと立ち寄った。
ソフィア中心地からは車で20-30分といったところだろうか。

外見は何の変哲もない教会。
そんな教会がユネスコ世界遺産に登録されたのは、修道院内部にあるフレスコ画だった。

11世紀から描かれ始めたのだが、13世紀のものが特に秀逸だった。
ガイド曰く、イタリア・ルネッサンス期で見られる画法を100年も早く取り入れているらしく、その時代のブルガリア芸術の先進性を表すには十分な作品とのこと。内部には10分しかいられないのでもう少し前知識を入れてから入ればよかったと後悔。

壁面のフレスコ画の保護を鑑みると、今後どこかのタイミングで入場も制限されるのではと思う。
次回ソフィアを訪れる際にも開いていることを願うばかり。。

ボヤナ教会外観

与太話 in Sofia

ソフィアのバーで出会った人から興味深い話を聞いた。

中国系企業で働く人でソフィアへは出張で訪れていた。

そのひといわく、いくつかの中国企業が黒海沿岸国のマーケットを攻める際の拠点としてブルガリアを選んでいるとのことだった。背景にはロシアと西欧諸国との関係性が影響しているらしく、両サイドと政治面でうまく付き合う為に、EU加盟しつつ、ロシアとの関係も薄くないブルガリアは地政学上、最適の国であるようだった。

中国の強かさ、今なお健在のブルガリアの地政学上の重要性を物語る上で非常に勉強になった話であった。
(社員証や名刺をもらった訳ではないのであの人が本当に中国系企業で働いているのか確証はないが…)

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