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サービス内におけるデザイナーの役割とは?

はじめまして。サカイと申します。
都内でUIデザイナーをしています。短文&ポエムなので軽い気持ちで読んでください。

サービス内におけるデザイナーの役割ってなんでしょうね。もちろんデザインする人なのでデザインをすることが役割なんですけれど、デザインってとても広義じゃないですか。

新人の頃の僕にとって、デザイナーは憧れの職業でした。
憧れの職業であるデザイナーを高い位置に置いて、鼻息荒くこんな風に思っていたんです。
「デザイナーの役割は、サービスに関わるすべての体験をデザインしてユーザーに価値を届けることだ!!!」今思うと無謀なのですが、当時は本気で思っていました😭

いや、気持ちの部分では今も変わってないのです。価値を届けたい。でもこの頃は主語が「デザイナーが(自分が)」だったんですよね。デザインなんだからデザイナーがやって当然、とばかりに自分で全てをコントロールしようとし、普通にキャパオーバーして死んでいました。

普通に無理

無理です。一人でなんて。
「体験」なんて言ったら、そもそもビジョンを語る経営層だってデザインをしているし、最終的にユーザーと直接関わるCS、サービスの手触りを決めるエンジニア、ユーザーでさえもデザインをしています。
実際全部を見るんだ!と躍起になって、精神的に参ってしまうだけでした。デザインはデザイナーだけがするには荷が重すぎます。

なんで勘違いしたのか

僕は妖精さん並みにピュアなので、周りの人たちの「私はデザイナーじゃないので…(わからないです〜)」という言葉をそのまま受け取ってしまったんです。

回っているうちはそれでも良いのかもしれないけど、サービスが大きくなるにつれて無理が出てくる。組織が大きくなることで見なければいけない範囲が自分のキャパを超えてきます。目が行き届かない場所で意図しないデザインが出ていくことにストレスが溜まっていくし、組織内でデザイナーが「管理者」になっていってしまうのです。これではデザインは腫れ物になってしまい、よりメンバーの「自分ごと」から遠ざかっていきます。

デザインの価値を布教する

問題は社内のメンバーに、「デザインは自分に関係ない」と思われてしまっていることでした。そして自分がそれを助長してしまっているんじゃないかと気付きました。

社内にいるデザイナーは、「管理者」みたいな畏怖される存在ではなく、「宣教師」みたいにデザインについて周りに布教して行くことが役割なんじゃないかと思っています。「デザインはあなたの仕事にも価値を生むことができる」「デザインすることは当たり前のことだ」デザインの敷居を良い意味で下げて、興味を持ってもらうことが大切です。

そもそも各専門分野に関しては各担当者の方がデザイナーよりも詳しいはずなので、力を貸してもらいながらともに成長して行きたい。そうすることでデザインの専門家であるデザイナーの価値も上がっていくのではないかと思います。

今後はアウトプットだけではなく、相手の立場に立ってデザインを語れる能力や、話を聞いてもらえるような誠実さ(熱さ)も重要になってくるんじゃないかなあ。当たり前かもしれませんが、デザイナーの役割って周りの人も巻き込みながら、誰が作ったとか関係なく結果的に良いモノをユーザーに届ける努力をすることだと改めて思ったというお話でした。

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