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短編小説

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短編小説をまとめています。読了時間目安は3〜30分くらい。ジャンルはごった煮。面白さを求めて書き続けてます。
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記事一覧

どっぺるちょこれーと。

❤️  可愛い包装の箱を渡されたのは、ドラマチックな茜色に塗られた、いつもの学校からの帰…

透々実生
3か月前
9

特殊殲滅官『お肉仮面』「VSスフィアイアン」 #第三回お肉仮面文芸祭

🥩🥩🥩  引戸が開かれる。  よく冷えた外の空気が入り込む感覚に、銅鑼焼き店『浄土屋』の…

透々実生
5か月前
7

Lost Christmas 〜概念保全委員会活動記録〜 #パルプアドベントカレンダー2023

2023年12月9日。  世界から、クリスマスの煌めきが消えかけていた。  町中には、ジングル…

透々実生
5か月前
15

シヴィルライツ・カメラ・アクション!

「私はいま、事件の現場に来ています」  報道陣と野次馬の騒めきに、警官達の掛け声。  普…

透々実生
6か月前
14

二十字の箱達【20文字小説まとめ版】

 やり始めると止まらないですね。  既に今日だけで10編、20字の小説を書いています。  ちな…

透々実生
6か月前
10

白き泥中に咲く

 サンタクロース。  それは、子供の物的欲求を満たす為に作られた資本主義の産物――と俺は…

透々実生
7か月前
7

アノン・マキナは死んでいる

 アノン・マキナの幻影を、今も戦場に見る。  ――壊滅状態の部隊で弾倉に弾を詰め込めば、想起されるは、嘗て戦場を流れた長い銀髪。  二丁拳銃で敵の頭に一撃必殺。容赦無く慈悲深い戦乙女の姿。  だが彼女はもう居ない。  俺が強ければ、或いは……そこで歯を食い縛る。『泣くな。涙は照準がぼやけて悪い』という死に際の教えを守る為――。 「突撃用意!」  大尉の声が響く。既に右腕と左手指が無い彼の、喉元に絶望を留めた命令に、弾倉を力任せに嵌め込む。 「突撃!」  俺含め九人が出陣

グッドデイズ、マイシスター。

 机への平手打ちが、研究室に響く。 「ですから。AI学助教授の貴方に、コレの自律AIを作って…

透々実生
7か月前
36

蛆の王

1  祖父が死んだ。  どこで僕の住所を知ったのか……兎も角、投函された「仮通夜の御報せ…

透々実生
7か月前
10

フードファイト 「イー流の資格」#AKBDC2023

「会ってみたらよォ、一度聞いてみたい事があったンだ」 「何?」  入魔がピンと伸びた鰻剣―…

透々実生
8か月前
15

義賊『無頼ママチャリ』 #毎週ショートショートnote 参加作

チリン、の音に気を付けろ。 無頼ママチャリがやって来る。  まさしくチリンと背後に鳴った…

透々実生
9か月前
18

カオクズレ

「――カオクズレ見たら、殺さないかん。 そう言われてるけど、カオクズレってそんなに悪いの…

透々実生
10か月前
13

移住惑星のディール・メイカー

 ――仲介に必要な事はね、相手双方にとって、マシな取引と思わせる事よ。  自分と異なる一…

透々実生
1年前
9

半分の蝋燭を折渡す。【#毎週ショートショートnote 参加作】

 ――人生は蝋燭だ。  比喩でも何でもなく、私には人生の濃度や残り時間が蝋燭の形で見える。蝋燭が太い程人生は色濃く、長い程長生きする。  最近、この蝋燭を人に移せる事に気付く。自身の蝋燭を一部折り取り他者のに接合し、長さを変えられるのだ。  だから。  私は生死の境を跨ぐ恋人に、自身の蝋燭を半分折り渡した。好きな人と一緒に居られない事こそ不幸だから。  こうして自分と恋人の蝋燭は同じ長さになった。  数日後、恋人は目を覚ます。  信じられないと言う恋人を滲む視界で見つめ、