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❤️ 可愛い包装の箱を渡されたのは、ドラマチックな茜色に塗られた、いつもの学校からの帰…
🥩🥩🥩 引戸が開かれる。 よく冷えた外の空気が入り込む感覚に、銅鑼焼き店『浄土屋』の…
2023年12月9日。 世界から、クリスマスの煌めきが消えかけていた。 町中には、ジングル…
「私はいま、事件の現場に来ています」 報道陣と野次馬の騒めきに、警官達の掛け声。 普…
やり始めると止まらないですね。 既に今日だけで10編、20字の小説を書いています。 ちな…
サンタクロース。 それは、子供の物的欲求を満たす為に作られた資本主義の産物――と俺は…
アノン・マキナの幻影を、今も戦場に見る。 ――壊滅状態の部隊で弾倉に弾を詰め込めば、想起されるは、嘗て戦場を流れた長い銀髪。 二丁拳銃で敵の頭に一撃必殺。容赦無く慈悲深い戦乙女の姿。 だが彼女はもう居ない。 俺が強ければ、或いは……そこで歯を食い縛る。『泣くな。涙は照準がぼやけて悪い』という死に際の教えを守る為――。 「突撃用意!」 大尉の声が響く。既に右腕と左手指が無い彼の、喉元に絶望を留めた命令に、弾倉を力任せに嵌め込む。 「突撃!」 俺含め九人が出陣
机への平手打ちが、研究室に響く。 「ですから。AI学助教授の貴方に、コレの自律AIを作って…
1 祖父が死んだ。 どこで僕の住所を知ったのか……兎も角、投函された「仮通夜の御報せ…
「会ってみたらよォ、一度聞いてみたい事があったンだ」 「何?」 入魔がピンと伸びた鰻剣―…
チリン、の音に気を付けろ。 無頼ママチャリがやって来る。 まさしくチリンと背後に鳴った…
「――カオクズレ見たら、殺さないかん。 そう言われてるけど、カオクズレってそんなに悪いの…
――仲介に必要な事はね、相手双方にとって、マシな取引と思わせる事よ。 自分と異なる一…
――人生は蝋燭だ。 比喩でも何でもなく、私には人生の濃度や残り時間が蝋燭の形で見える。蝋燭が太い程人生は色濃く、長い程長生きする。 最近、この蝋燭を人に移せる事に気付く。自身の蝋燭を一部折り取り他者のに接合し、長さを変えられるのだ。 だから。 私は生死の境を跨ぐ恋人に、自身の蝋燭を半分折り渡した。好きな人と一緒に居られない事こそ不幸だから。 こうして自分と恋人の蝋燭は同じ長さになった。 数日後、恋人は目を覚ます。 信じられないと言う恋人を滲む視界で見つめ、