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紙ストローの穴から蘇る記憶

先日 マクドナルドに行った時、
コーラに付いてきたのが ついに紙ストローになってたので
ポテトを食べながら思い出されたことをメモ。

2019年9月, ソウルにて

大学時代の留学先で、同じ家にホームステイしていた韓国人の旧友 (以降「ソン」)に会うためにソウルへ行った。留学してたのは2005年とかなので、ソンとは 14年ぶりの再開。
そのソウル訪問中で立ち寄ったスタバでは、紙ストローが当たり前で、店内利用の人にはグラスやマグカップでの提供が基本だった。当時の自分にとって強く印象に残ったのを覚えている。

ソウルのスタバ。2019年時点で紙ストロー

海とプラスチックの問題

こうした脱プラスチックの背景に、海に流れるプラスチックゴミの問題があることは自明。
WWFの記事 によれば、ジャンボジェット機 5万機分の重さのプラスチックゴミが毎年 海に流れ出ていて、2050年には海に生きる海洋生物の総重量を上回るそうだ。

日本でもその後レジ袋有料化とか、紙ストローの導入店が増えたし、エシカルという言葉もだいぶ聞き慣れたけど、
2019年時点の自分にとってはなんだか関心深い事柄で、興味が湧いたし、エシカルに関するLTに登壇したりしたこともあったが、
今思えば、翌年のパンデミックで、すっかりそっちに意識が奪われてしまったような気がする。

チーターの絵を買ってチーターの森を守る

ソンは仲間と何人かで会社を立ち上げ、グラフィックデザインや空間展示などの活動をしている。14年ぶりに会ったらなんだか似たようなシゴトをしていて、話していてお互いに刺激になる点が多かった。
その2ヶ月後くらいにソンは東京にも遊びに来た。自分が勤める1PACのオフィスを見学しに参宮橋に来たこともある。

翌年のパンデミックで暫く疎遠になっていたソンから、彼がやっている「bEgONe」という非営利の活動への誘いがあったので、参画させてもらった。

いくつかプロジェクトやっている一例として「Not to be gone」を少し紹介したい。

ざっくり言うと
「人的な開発で減っている山や森などの自然を守ること」を大きな本旨にしたアート実践。
自然破壊による絶滅危惧が謳われている13種の動物をモチーフにした絵をNFTアート化してオンラインで販売、得た資金で山や森の所有権を買い、人的開発で損なわれるのを少しでも阻止したい、というもの。
(その第1弾がチーター、次がラッコ..)

NFTアートを所有するという行為を通じて、
間接的ではあるけど環境を破壊から守ることに参画しようという参加型の活動、といった感じ。

一応 メンバーのページに名前は入れてもらったけど、
まあ自分はせいぜい身の回りの知人にこの活動を発信したり、日本人で環境にアンテナがある作家、動物や環境をモチーフにした絵を書いてる人、などの情報をソンに共有したり、ということくらいしか出来ていないので、「参画」というと大袈裟だ。

2020年に参加して以来ちょこちょこ関わらせてもらっている Design Matters というデザインカンファレンス のスタッフに「Not to be gone」のことを話したら興味を持ってくれて、カンファレンス公式の Instargram で紹介してくれて、カンファレンスが発信しているメディア「demagsign」の、NFTアートに関する記事の中でチロッと触れてくれた。感謝。

結局そんなに買われてないようで (自分も買ってない)、やることに意味があるのだよなあと思ったりもする。

海に抱かれて

あんまり要点はないのだけど、
海を見るたびに綺麗だなあと思ったり心穏やかになったりするので、
いつも癒やしてくれる海に、感謝と敬意を忘れないようにしたい。

これを書きながら、最近ソンに全然連絡とってないことも思い出したので、このあと連絡してみようかと思った。

※写真は2005年の留学中に訪れた
アメリカ西海岸の海を眺めるソンと自分。

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