Happiness

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幸せになりたい。
きっと誰もがそう願って生きている。

でもその幸せはなかなか、
この手にずっと握っていると実感しながら、
生きるのは難しい。

追いかければ遠ざかることもある。
探すのをやめると不意に、
そこにあることもある。

そう考えると幸せというものは、
蜃気楼のようなものにも思えてくる。

ずっと考え続けてきた。
僕にとっての幸せって一体なんだろうって。

でもその答えもまた幸せのように、
追いかければ追いかけるほど、
逃げていってしまうようにも感じた。

ひょっとしたら多くの人は、
幸せについて時間を取って、
じっくり考えていないのかも知れない。

「幸せなんて考えるだけ無駄だよ」

そんな言葉を聞く度に、
そう思ったことも何度もある。

確かに幸せは形がないし、
自分の好きなことや欲しい物も、
時の中で変わっていってしまう。

その先にある幸せなんて、
見つけることさえ出来ないのかもと、
考えたこともある。

それでもどうしても僕は、
自分の幸せを知りたかった。

幸せの源、幸せの種を、
どうしても自分の中に見出したかった。

だからずっと探し続けた。
ずっともがき続けた。

ずっと探して、探して、探して…。

果てしない自問自答の日々。
その先にやっと僕は、
自分なりの幸せのカタチを知った。

僕は関東地方のとある田舎に生まれた。

電車もバスも通っていない陸の孤島。
そこでの僕の世界は、
閉ざされた極めて狭いものでしかなかった。

沢山の田舎ならではの制約があって、
いつも縛られながら生きている、
そう感じていた。

家族も親類も近所も皆、
長く受け継いできたしきたりの中で、
ずっと同じ暮らしをしてきた。

そこから抜け出したい。
そう心から願っても、
当時の僕にはその術すら分からなかった。

親に送ってもらわない限り、
自転車で行ける範囲しか、
通える学校もない。

でもインターネットがなかった当時、
田舎では情報を集めることも、
容易なことではない。

そんな自分にとって、
好きな道へ進むことは、
果てしなく遠い旅路だった。

広い世界を見てみたい。
自分が望む場所で暮らしたい。

山間に広がる狭い空を、
飛んでいく飛行機を見上げながら、
僕は悲しくて泣いていた。

そんな僕にとって幸せは、
まぎれもなく「自由」だった。

高校を卒業してすぐ上京し、
大学を卒業後も都内で働いた。

都会は田舎とは比べ物にならないくらい、
大きな自由があった。

でもその場所にもまだ、
僕の心を十分に満たすだけの、
自由は見つからなかった。

もっと広い世界を見てみたい。
もっと自由になりたい。

そんな突き上げるような衝動が、
僕に広い海を渡らせた。

移住後は想像以上に、
沢山の紆余曲折があった。

何度ももうダメかもしれないと、
思ったことに出くわした。

それでもただの一度も、
この選択を後悔しなかったし、
日本に帰りたいとも思わなかった。

今思えばそれは僕が、
この選択で心から幸せになったから。

僕にとって安定して安心な日々よりも、
自分らしく自由に生きることが、
深く幸せになれるから。

そう思ったら自分にとって、
本当の幸せが何かに気づくことは、
人生でいちばん大切なことに思えた。

自由に生きること。
自分の力の及ぶ限り、
自分らしく生きていくこと。

その自由がくれる幸せを、
楽しいときも苦しいときも、
ずっと抱きしめていきたい。

なぜならそうして生きることが、
僕にとって一番自然で、
一番幸せなことだから。

あなたは自分の本当の幸せに、
ちゃんと気づいていますか?

心から幸せな人生を生きていますか?

あなたがあなたの人生を、
心からの幸せに包まれて生きることを、
いつも祈っています。

最後まで読んでくれてありがとう。

SkyDreamer

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