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フリーランス2年生を卒業して振り返る〜多様化する働き方:プロジェクト型〜

まえがき:フリーランス2年目を振り返る。 2年目にして初めてフリーランスであることに不安を覚えて(備忘録で詳しく話しています)、改めて会社員と何が違うのかどんな働き方の違いがあるのかを考えた。

特に私の働き方はプロジェクト型と言ってチームで働くスタイルであり、そう言った点では会社というチームの中で働く会社員とあまり違いはないと考えている。

実際はどんな違いがあるのか?を
①契約面の違い
②キャリアパスの違い
③立場の違い の3つから、
なぜ私がプロジェクトベースの働き方を選んでいるのかを1つの理由にまとめて話せればと考えている。

働く人の目線からどんな特徴の違いがあるのか考えてみたのであなたの働き方の選択の一つとしてに参考になれば嬉しいです。

昨年同様、付録として2年目の振り返り・忘記録(収入・総評)を書いたので、興味のある方はそちらも見ていただけると嬉しいです。(付録なのに普通に文字数えぐい)

プロジェクトベース型と会社員の違い3選

そもそもプロジェクトベース型って?

プロジェクトベース型の働き方は、WEB3.0へと社会が変化する中で、社会のトレンドが中央集権型から分散型に変わったことで生まれ、今後も拡大すると予想されているトレンドの働き方です。

元MITメディアラボ所長 伊藤穰一氏著のテクノロジーが予測する未来(2022年6月出版)」でも、WEB3.0などテクノロジーの変化によって働き方も「組織型」から「プロジェクト型」に変わると話しています。

これまで会社のプロジェクトはその会社組織に所属する会社員から成り立っていましたが、今後はそのようなモデルが段々となくなっていくと予想されています。一方で作品ごとに制作チームが立ち上げられて、スタッフや俳優を集めて進められる映画制作のようなイメージの働き方が主流になっていく可能性が高いのです。これがプロジェクト型の働き方です。

私もフリーランスを初めて半年くらいから段々とプロジェクト型のお仕事に携わらせていただく機会が増え、働く人の目線から会社員としてチームに所属することと、プロジェクト型で個人として働くことにこんな違いがあるかもなと気づいたことがあるので3つほど紹介していきます

・フリーランスに興味がある人(会社員以外の働き方に興味がある人)
・今トレンドの働き方を抑えたい人
 はぜひご覧ください。

違い①:契約面

プロジェクトベース型:働き方、金額面の交渉&選択がしやすい
会社員:育休、産休、有給など保障が手厚い

プロジェクトベース型では、プロジェクトによってその都度契約が変わるため、契約の内容面でのすり合わせも主体的に行われます。自分がこのプロジェクトにどのくらいの時間的リソースを割けるのか、報酬はどのくらいもらいたいのかをクライアントとすり合わせていくことが可能です。

またその契約も一度契約したらプロジェクトが終わるまでずっと同内容が続くというよりかは、プロジェクトを実際に動かしてみてお互いの条件をその都度すり合わせていくという感覚が近いです。

ですのでプロジェクトのフェーズに応じてまた自分のキャリアでの目的に応じて働き方も報酬も自由に主体的に決められるというのが大きな特徴だと思います。

一方でやはり個人での契約になるので一般的な社会保障は受けられず、会社組織にいる時には当たり前に受けられる福利厚生みたいなものは現時点ではないと考えていいでしょう。

違い②:キャリアパス

プロジェクトベース型:個人のブランディングがしやすく、キャリアパスも多様
会社員:キャリアパスが明確かつ安定している

プロジェクト型ではABC会社のあなたではなく、あなた個人でクライアントと契約しメンバーとして入っているという感覚が強いので選んだプロジェクトが自分のブランディングに直結します。自分がみせたいキャリアによって、入りたいプロジェクトを主体的に決め、キャリアを色付けしていくことが可能です。
また、会社内でプロジェクトを任命されるのではなく、あなた個人の行動によってキャリアパスが変わるので、例えば趣味のつながりからお仕事がいただけたり、人との出会いによって多様なキャリアが築かれていきます。

例えば日本酒が好きで、お酒好きのコミュニティに入っていたらそこから新規プロジェクトをメンバーと立ち上げることになった!とか、読書が好きで読書会のイベントに参加したらその主催者の方に読書会のプロジェクトにメンバーとしてお誘いいただいた!といった人との出会い・自分の趣味嗜好がダイレクトにキャリアに影響していきます。

一方で、キャリアパスがあらかじめ用意されているわけでもなく、自分の成長を見守ってくれる上司のような人もいないので、階段のように着実にスキルを積み組織の中で活躍できる人材になっていったり、昇進昇格のような明確な山・ゴールはありません。色とりどりな分、自分自身でどんな山を達成したいのかを常に振り返る必要があります。

違い③:チーム内での立場

プロジェクト型:年齢も性別もバックグラウンドもバラバラ、全員がリーダー
会社員:立場・役割があらかじめ決まっている(特に若手では成長の後押しがある) 

プロジェクト型では多くがプロジェクトを進行するために必要な人材を各所から集めて、チームを作っていくのでメンバーそれぞれが異なるスキルセットを持ち、そこに上下関係がないことも多いです。 年功序列という雰囲気もかなり薄く、24歳の私でも50代の方と対等に働いています。
また、キャリアパスの面でも働き方の面でも、文化の面でも全く異なる方とお仕事を共にする機会になることが多いので、お互いがリスペクトを持ち全員がリーダーのような形でプロジェクトを回すことが多いです。

ただ、新しいプロジェクトでは特に上下関係がなく全員手探りなので自分がどれだけ知識・経験が浅くてもそれをサポートしてもらうことはほぼできません。自分が主体的に勉強したり、詳しい人に話を聞いたり、試行錯誤をして自分なりの成長を実感するしかないのです。会社では特に入社初期の教育が手厚く成長をサポートしてもらえますが、プロジェクト型ではそのようなサポートはあまりないと考えていいでしょう。(長く続いているプロジェクトではもちろんオンボーディングの機会をいただけることも多いです!)

あとは、メンバーの変動も会社組織と比べると高いのではないかと個人的には考えています。(プロジェクトの進行によってその都度必要なリソースが変わってくるため)

私がプロジェクト型の仕事を選ぶ理由


大阪万博関連のプロジェクト

好きだと思えるプロジェクトだと毎日熱く働けるから

これまで3つの違いに注目してプロジェクト型の働き方を紹介していきましたが、私自身会社員の働き方も大きな魅力があると感じています。

プロジェクト型の働き方はまだまだ会社での働き方よりも法整備が整っていないところも大きいですし、特に私は今年で25歳ですが、将来の結婚や子供を考えるとどうしても産休・育休の魅力を強く感じてしまいます。(笑)
また、私は新卒でそのままフリーランスになったので社会経験も浅く、じっくり教育を受けてみたいという願望もうっすら持ち合わせていたのです。

そんな中でもなぜプロジェクト型を選ぶのか、その理由は一つです。毎日を熱く生きたいからです。

「女性は毎日を熱く生きている」
これは、最近読んだ世永 亜実さん著の「発想の転換で読み解く働く女性のやる気スイッチ 持てる力を120%引き出す並走型マネジメント」で大変共感した一節です。

一部説明を引用させていただくと、

「男性は頂上を目指しいかに高い山に登れるかに闘志を燃やしているのに対して、女性は日々登っている道が心を揺さぶるものになっていて、それが誰かの心を素敵にできたらいいなと思いながら歩く。」という違いがある。つまり女性は毎日熱く生きたいのだ。昇進を目指すというより毎日を頑張っていたらご褒美に昇進がもらえたというのが理想なのである。
女性はまだまだ生涯のライフプランにキャリアが影響されやすいからこそ、山を登る過程をその毎日を熱く生きてたいと思っているのだ。

発想の転換で読み解く働く女性のやる気スイッチ 持てる力を120引き出す並走型マネジメント

自分にとって熱く働き、生きるための要素が、自分が心から好きだと思えるプロジェクト、あるいは自分が好きだと思える人たちとのご縁を大切にしながら働くことでした。会社でも叶えられる可能性はありますが、私はそういった環境・人を自分で選択する選択権を自分の中で持っておきたかったのです。

毎日を熱く働く、そのワクワク感が、安定した収入やキャリアの道が舗装されているなかで歩む確実さ、安心よりも上回っていたから今自分はここにいるのだと思います。

最後に:

時に人生の選択肢が多いということが不安につながったり、恐れを感じることにもなると思います。ただ、その中でももがいて逃げずに向き合った先にあなたらしいキャリアが待っているのだと思います。
改めて自分が日々どんな働き方をしていてそこに対してどう感じているのか、自分の内なる声に耳を傾けてみるのもいいかも知れません。


付録

楽しい画像を探していたら、同窓会の写真出てきた

備忘録1:フリーランス2年目の収入一覧(年収約800万)

会計ソフト Freee 画像が小さい
  • 2022年3月 660,000円

  • 2022年4月 660,000円

  • 2022年5月 660,000円

  • 2022年6月 660,000円

  • 2022年7月 889,878円

  • 2022年8月 617,928円

  • 2022年9月    326,660円

  • 2022年10月   110,000円

  • 2022年11月    990,000円

  • 2022年12月   440,000円

  • 2023年1月     1295,000円

  • 2023年2月     510,000円

計:7,819,466円

補足:今年はクリエイターさんに私が外注していることも沢山あるので(60万くらい)実際の売上は額面より少ない予想

備忘録2:フリーランス2年目の総評

お金は稼げたけどなぜかずっと不安だった

フリーランスという働き方をこうして丸2年続けられていること、そして初めて月収100万円を達成して自分がそれだけのお金の価値を何か提供できたことに関しては自分を褒めたいと思います。

ただ、自分のこれからを考えたときに急に不安になって、(特に不透明なキャリアパスや社会保障の薄さに不安を覚えて)就活をしけれど体力も精神力も消耗してギブアップ。

きっとこの1年自分で自分のキャリアを肯定できずに、代わりに誰かに認めてもらいたかったんだと思います。
保障(お金)の面とかキャリアの不安定さなんて最初からわかっていたし、(むしろ自分はそういう不確実性にワクワクするタイプ)一年目の自分と比べたらよっぽど向上しているのに、自分自身が自分のキャリアに誇りを持てていなかったからこそ不安を感じていたんだと思います。

そして、不安を抱えたときに、自分の固い頭の中で全て答えを探そうとして、その結果「フリーランスをやめる、会社員になる、留学行く」と言ったわかりやすい答えにしか辿り着けなかったのだと思いました。(MBA留学も一時期考えてた)

もっと人と話せばよかった。自分自身で悩むんじゃなくて相談すればよかった。振り返ってみると、キャリアの面では、仕事は好きだけど目の前のタスクをこなすばかりで、自分自身のキャリアの目標を立ててそこに向かって努力したり、振り返らずに、さらっと一年を過ごしてしまった。人生の面でも仕事を理由に全然外に出ず、閉じこもった世界の中で1年を過ごしてしまった。

だからずっと不安だったんだ。

備忘録2:フリーランス3年目の目標

いっぱい動いて場所と人に出会う、人生を楽しむ

この2年間で自分ひとりが生きていくための生活の基盤は整いました。
だから、今年は仕事を詰め込んでお金をいっぱい稼いで自分の不安を掻き消すのではなくて、もっと行動しよう。

実利で心の隙間を埋めるのではなくて、人と出会って話して沢山の感性に触れて情緒的な豊かさで心を満たしていこうと思っています。

そしてその行動を経て、2年目に探していた自分らしいキャリア・私が誇りを持って描けるキャリアの答えが見つかればいいなと思っています。

思い返せばこれまでのキャリアのどの段階でも、人のご縁からたくさんの機会というプレゼントをいただいてきたのだから。自分らしいキャリアを主体的に模索するためにも人との出会い・触れ合いは欠かせません。

あとせっかく東京にいるのだから、沢山の芸術に触れておかないともったいないですね!

人生を豊かにする努力から逃げずに、人生にワクワクすることから諦めずに
この1年思いっきり、楽しんでいこうと思います!

ベイビーステップ
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ほんとの最後に:

悩みながらも無事フリーランス3年生になる事が出来ました。
自分の経験がこれからも少しでも誰かの役に立てればいいなとおこがましく願いつつ、3年目も頑張ります。
いつも成長を温かく見守ってくださりありがとうございます。(ワークキャリア関係のあなた様)
これからも私らしく進むキャリアを見守ってくださると幸いです。

ワークキャリア いすみ20期集合写真



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