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夏の快眠に繋がるエアコンの使い方

【室温が30℃以上だと眠れない】

私達が起きている時に気温(室温)があるレベルを超えると快適に過ごせないですよね。眠る時も同じです。夏の場合、寝室の温度が高いと快適に眠れません。エアコンを使って寝室の温度を下げましょう。

眠れない温度は個人差があると思いますが、私の場合は室温が28℃以上だと眠れません。ちなみに私の嫁さんは27℃以上だと眠れません。少しの差ですけど、この差は代謝量なのか、筋肉量なのか、汗腺の発達具合なのか、ちょっと分かりませんが個人差がある事は確かですね。私の嫁さんは幼少の頃に入院している期間が長かったので、恐らく汗腺の発達具合なのかなって気はしています。代謝量も筋肉量も私の方が多いので。

尚、先日開催された睡眠学会で話をしていたある先生は「私の場合は室温29℃」っておっしゃっていました。

そして日本睡眠教育機構では夏の推奨室温を26℃と設定しているので、大人の場合は『26~29℃』で探すのが良いかなと思います。

これよりも室温を下げると、昼間との温度差が大きくなりすぎて、それはそれで自律神経に問題が生じる気がします。

寒暖差


【エアコンの設定温度=寝室の温度じゃない】

エアコンを使って寝室の温度管理をする時に気を付けて欲しい点が『エアコンの設定温度=寝室の温度じゃない』という点です。エアコンの温度センサーはエアコンの本体に付いていて、エアコンは部屋の天井近くに通常設置します。つまり部屋の天井付近の温度が設定温度になる様に稼働するのです。

実際に眠るベッド付近だったり、畳や床付近は設定温度よりも通常低くなります。暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まりますからね。

その為、枕元に温度が分かるモノを置いて、その温度で調整しましょう。私は湿度も測れる「目覚まし時計」を置いていますよ。

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ちなみに、スマホを目覚まし時計代わりに枕元に置く方は多いと思いますが、外界と繋がるスマホが眠る時に近くにある状態はあまりオススメしません。

詳しくは下記のベストセラーを。


【起床予定時刻の1~2時間前まで】

それからエアコンを稼働している時間ですが、起きる時までは付けっぱなしではなく『起床予定時刻の1~2時間前まで」にタイマー設定しましょう。

人は眠る数時間前に一日の最高体温となり、そこから体温は低下していきます。そして眠っている間に一日の最低体温を迎えて、体温が上がるに連れて目を覚まします。この体温が上がるタイミングでエアコンが稼働していると、目覚めた時にダルさを感じやすいです。

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【風向は平行】

エアコンの風が体に直接当たらない様に注意しましょう。夏のエアコンはあくまでも寝室の空間を冷やす事が目的です。そこで過ごす人を冷やす事が目的ではありません。

エアコンの風向の設定を下向きや自動、スイング等にはせずに天井と並行になる様に固定しましょう。

一緒に扇風機を使う場合も体に風が当たらない様に注意しましょう。

風が当たり続けた状態で眠ると、これも目覚めた時のダルさに繋がりますね。

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【化繊素材の寝具は体から遠ざける】

最後は上記の様なエアコンの使い方が出来ないって方に、特に知っておいて欲しい点です。

自律神経が乱れるのは分かるけどもっとガンガンに寝室を冷やさないと眠れないとか、起きる時までずっとエアコンが付いていないと寝汗でベトベトになってダルさ以上に気持ち悪くて眠れないとか、そういう状態の方々ですね。

眠っている時は体温が変化するだけじゃなく「発汗」もします。この発汗にもちゃんと対応して、快適な睡眠環境を作らないと人は気持ち良く眠れません。

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そして、発汗に対応するとは寝具が汗を吸うって事です。そうじゃないと体の近くの湿度が高まって、非常に不快な状態で眠らないといけなくなります。

夏になると不快指数って指標が目に付く様になると思いますけど、これは温度と「湿度」で計算される指標です。快適な環境は温度だけじゃなく湿度にも注目しないといけません。

快適な湿度を維持するには、まずは汗を良く吸ってくれる『自然素材の寝具』を使いましょう。ポリエステル等の化学繊維はNGです。多くの方が使っている、もしくは使った事がある触ってヒンヤリ系の寝具は要注意ですよ。詳しくは前回書いた下記のnoteを是非。

価格的には「綿(コットン)」が手に入りやすいし、初めて自然素材に手を出すって方は綿でも良いと思いますが、個人的なオススメは「麻(リネンやラミー)」です。

快適な湿度を保つには発散性に優れる事も重要で、寝具に使われる自然素材で一番発散性に優れる素材が「麻」になるからです。もちろん私が愛用する夏の寝具(シーツ、敷パッド、ピローケース、ケット、パジャマ)は全て麻ですよ。

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暑くて眠れない、寝苦しい、既に夏バテ、そんな方は是非参考にして欲しい下さい!

そうそう、夜の電子端末の使用を控えるとか、夕方以降はカフェインを摂取しないとか、平日も休日も同じ位の時刻に起床するとか、快眠習慣の基本的な部分も気を付けましょうね。


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