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【ゼロから人事】人事制度を作る前に考えておきたい7つのこと


「人事制度を策定するときに、このようなことをやってませんか?」

突然質問を投げかけてみましたが、人事制度を策定・制度運用してもうまくいかなかったいくつかのケースを挙げてみます。

多くの企業様の人事制度に関わっている人事コンサルタントの視点から、人事制度を作る前に考えておきたいことを7つにまとめてみました!

これらを事前に考えておくことで、運用しても失敗する人事制度を事前に防ぐことができますので、ご参考にしていただけますと幸いです。

よくある失敗ケース

・人事部だけで、人事制度を作ろうとしている。
・経営者・経営幹部だけで、経営効率を重視して人件費コスト削減ありきで策定してしまう。
・最新の労働関係法令をキャッチアップせずに、策定してしまう。
・他社でうまくいった人事制度を自社にそのまま取り入れようとしている。
・従業員の意見だけに偏重して策定し、経営効率や人的リソースの最適化の観点が抜けている。
・人事システム導入や最新のテクノロジーを活用せず、人事担当者の人力でオペレーションしようとする。
・経営層だけで従業員の意見を取り入れずに策定してしまう。

人事がうまくいっていない会社は上記のケースに当てはまっていることが多く見受けられます。

最初の段階でこれらを考えていないので、制度リリース後に思わぬ事態に陥ってしまい制度がうまく機能せずという声をよく耳にします。

これらを防ぐために下記のポイントをしながら制度設計することが大事です。

人事制度を作る前に考えておきたい7つのこと


①組織のビジョンと戦略
: 人事制度は組織のビジョンや戦略に合致している必要があります。組織の目標や方針に基づいて、人材の確保・育成・活用を考えることが重要です。

②従業員のニーズと期待: 従業員のニーズや期待を把握し、彼らの満足度とモチベーションを高めるような制度を構築することが重要です。

③法的要件と規制の遵守: 労働法や関連する法令や規制を遵守することは不可欠です。人事制度は法的な枠組みに則って設計され、法的リスクを最小限に抑える必要があります。

④組織文化と価値観: 組織の文化や価値観を考慮し、人事制度を組織に適したものにする必要があります。文化と制度が一致していることが、従業員の理解と受容を高めるポイントです。

⑤予算とリソースの確保: 人事制度の構築や実施には総額人件費のコントロールが必要です。人事に適切な予算を割り当て、必要なリソースを確保することが成功の鍵となります。

⑥情報システムとテクノロジーの活用: 情報システムやテクノロジーを活用して、人事プロセスの効率化やデータ管理を行うことが重要です。適切なシステムの導入や活用により、業務の効率性を向上させることができます。

⑦ステークホルダーの関与: 人事制度の策定には関係者や利害関係者の意見やフィードバックを積極的に取り入れることが重要です。従業員、管理職、経営陣などの意見を集約し、より包括的でバランスの取れた制度を構築することが求められます。

7つのポイントを抑えた上で設計する

弊社の人事制度設計

フェーズ1:現状把握・課題抽出

ヒアリング調査や課題の抽出をすることによって、
①組織のビジョンと戦略
、②従業員のニーズと期待、④組織文化と価値観、⑦ステークホルダーの関与をきちんと把握し理解をすることができます。
そして⑤予算とリソースの確保を行います。

フェーズ2:制度設計

上記を抑えて上で制度の設計を決めていきます。
フェーズ1での現状把握と課題抽出ができているからこそチグハグでない制度設計ができます。

フェーズ3:新制度への移行支援

新制度の移行で下記のポイントもしっかり抑えることが大事です。
③法的要件と規制の遵守
した就業規則の改定、⑥情報システムとテクノロジーの活用した給与システムへの反映などを行います。

こちらで弊社の人事制度設計について詳しく書いてます。

今回は、日々相談いただく人事のことでよくある失敗を事前に解決するための「人事制度を作る前に考えておきたい7つのこと」について書きました。
ぜひ、ご参考にしてください。


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