だんだん本が読めるようになったおかげで、姉が持ってきてくれた本が読み終わった。
読むものがなくなったので、病院のロビーにある図書コーナーに行くと、
思ったよりたくさん本があったので、何か興味がありそうなものがないかを探した。

知らない本ばかりだったけれど、その中に、文体にクセがあるけれど、有名な小説家先生の、聞いたことのある分厚い本があった。
試しに読んでみようと思って、部屋に持っていったけど、やっぱりクセがありすぎて、ちょっと私には合わなかったので、途中まで読んで、結局戻した。

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ゲームも相変わらずやっていた。
そのソフトは、昔プレイをしたことのあるゲームだったけれど、細かい部分のストーリーは忘れていたので、面白かった。
それ以外の時間はなんだか眠いので、ひたすら寝た。

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また別の親戚のおばさんがお見舞いに来てくれて、少しだけお話しした。
しかもいろいろ頂いてしまって、とても恐縮した。
あとチョコレートの甘いお菓子をもらったので、冷蔵庫に入れてちょっとずつ食べようと思った。
とても美味しいので、食べるのが楽しみになった。

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私は相変わらず、このころも小さいメモ帳みたいなノートに、日記を書いていた。
この日は入院してからもう、１１日が経っていた。

退院まで、最低２、３週間はかかると言われていたけれど、もうすぐ２週間だと思った。
あんなに不安で不安でしょうがなかったのと比べて、私はいつの間にか、ずいぶんと普通に生活できるようになっていると思った。

だから、私はいつ退院できるんだろうか、というか、どういう状態になった退院できるんだろうと思い始めた。