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『読書日記』

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読書に関して考えたことや、作家さんや本のことなどを書いています。
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#読書日記

自分らしい読書の記事について(投稿500記事の節目に…)

be one's self   自分の投稿も500記事を数えました。  "note" を書く中で、500記事はひ…

Small World
2年前
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続々・厚い本の話(百鬼夜行シリーズの最新作に寄せて)

Thick Book Ⅲ  いまさら言うことでもないんですが、自分は "厚い本" が、けっこう好きなん…

Small World
8か月前
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村上春樹クロニクル(時代設定と年齢等に関する備忘録)

The Era Setting of "HARUKI" World  2023年9月13日20時53分現在、"note" 内で「#村上春樹…

Small World
8か月前
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伊坂さんのお薦め本を読んでみた!

 自分にとって、すでに、その著作の大部分を読んでしまっている伊坂幸太郎さん。  大好きな…

Small World
1年前
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B級映画のような面白さ、ピーター・スワンソン のサスペンス小説

 Peter Swanson's psychological suspense novels.  最近、すっごく好みってわけじゃないん…

Small World
2年前
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春にして君を離れ...(アガサ・クリス... いや、メアリ・ウェストマコット)

Absent in the Spring  春にまつわる小説を紹介したいと思って、真っ先に思い浮かんだのが…

Small World
2年前
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巷(ちまた)の悪事は妖怪の仕業なのです。(京極夏彦の「巷説百物語」シリーズ)

 なんと、再び、このシリーズが読めるとは思っていませんでした。  それが、11年ぶりのシリーズ新作となった 『遠(とおくの)巷説百物語』  いや~、もうすでに完結したと思っていたので、連載してる事さえチェックしてませんでした。 (杉江松恋さんによる京極夏彦さんへのインタビューはこちら)  久しぶりに読んだので、あれ、このキャラクター誰だっけ?みたいな部分もあったのですが、読み進めていけば、「これこれ、これが巷説百物語の世界だね~。」って感じで、とっても楽しく読み終え

ゴールディングの『蠅の王』について

 Lord of the Flies  ウィリアム・ゴールディングの『蠅の王』は、夢中になって読んだ本の…

Small World
2年前
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私の蔵書をあさる子どもたちの話

 夏休みの終わりが近づいてくると、子どもたちの課題の進行状況が気になるのですが、1日だけ…

Small World
2年前
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いつもと違う疲れ方をした小説(ディーヴァーの「オクトーバーリスト」)

October List  ちょっと疲れました…  いや、面白かったんですけどね...  面白かったし…

Small World
2年前
74

明智小五郎を読むためのノート

 50代を越えてから、少しずつ江戸川乱歩を読み進めています。  自分は、ミステリーの名…

Small World
2年前
76

ひそやかに... ケン・リュウのブーム

Ken Liu  もしかしたら、ひそかにアメリカのSF作家ケン・リュウのブームが起きてるんだろ…

Small World
2年前
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リセの季節(恩田陸のゴシックミステリー「薔薇の中の蛇」に寄せて)

SNAKE IN THE ROSE  恩田陸さんの新刊  「薔薇の中の蛇」  英国へ留学中のリセ・ミズノ…

Small World
2年前
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リボルバーを巡るタブローの物語

LE REVOLVER  原田マハさんの、アート小説の新作『リボルバー』を読み上げたので、その感想について "note" していきたいと思います。  まず、一言で言うなら  原田マハさんのゴッホ愛が感じられる作品 であるということ...  ゴッホの "耳切事件" や "ピストル自殺" といった事件によって、ゴッホに対しては一般的に "絵画に対する情熱" とともに "狂気" のイメージが付いて回ります。  本書を読み終わると、そんな断片的なゴッホのイメージが整理され