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続々・厚い本の話(百鬼夜行シリーズの最新作に寄せて)

Thick Book Ⅲ


 いまさら言うことでもないんですが、自分は "厚い本" が、けっこう好きなんですよね。
 その "厚い本" について記事も書いてるんですが、今回はその第3弾なのです!

  "厚い本" を紹介するだけの記事なんですけどねw

 最近、本屋に行く機会が少ないせいもあるんでしょうが、あんま "厚い本" て見ないんですよね~。

 もちろん、600頁超ぐらいの本は、それなりに見かけるんですが、800~900頁クラスになると見ないんですよね~。


 単行本でそれなりの厚さがあったので、文庫になったら厚くなりそう~と期待してたのに、分冊されてたり… 
 私を魅了する "厚い本" は、ほんと見かけなくなってしまいました。

 …以前の記事にも書いたんですが、"厚い本" って、あんまメリットが見つけられないんですよね。
 読者としては、持ち運びが大変だし、ブックカバーが付けづらいし、読みづらいし、寝転んで読んでる時に落として顔に角が当たるとムチャクチャ痛いし、悪いとこが目についてばかりです…

 いよいよ "厚い本" は絶滅危惧種かな~と思っていたところに(←いや、そんなには思ってないだろう..)

 飛び込んできたこのニュース!

 いや~、嬉しかったですね~
 20代~30代の頃、夢中になって読んでいた「百鬼夜行シリーズ」の17年ぶりの新刊『鵼の碑ぬえのいしぶみ』の予告です。
 タイトルだけは17年前から告知されてたんですけどね~、出版社とのいろんな事情から、半分あきらめてたんですが、復縁して何よりです。

 そして、ページ数を確認すると、

 単行本で1280頁!

 ノベルスで832頁!


 私にとっては、来た来た~って感じです!
 いやいや、こんな告知見たら、本屋に並んでるところを見たくなっちゃうじゃありませんか~

 そのために本屋に行ってきましたよ…
 なかなかの存在感でした。

 皆さんも、ぜひ、本屋で購入(見学だけでも)することをお薦めします。(全国の書店員の皆さんは、並べる作業等、お疲れ様でした!)


 まあ、とにかく "ぶ厚い" ことで有名なこのシリーズなんで、ここで既刊の頁数を確認するとこんな感じになります。

『姑獲鳥の夏』(ノベルス430頁、文庫630頁)
『魍魎の匣』(ノベルス684頁、文庫1060頁)
『狂骨の夢』(ノベルス578頁、文庫984頁)
『鉄鼠の檻』(ノベルス826頁、文庫1376頁)
『絡新婦の理』(ノベルス830頁、文庫1408頁)
『塗仏の宴 宴の支度』(ノベルス616頁、文庫994頁)
『塗仏の宴 宴の始末』(ノベルス636頁、文庫1088頁)
『陰摩羅鬼の瑕』(ノベルス752頁、文庫1226頁)
『邪魅の雫』(ノベルス824頁、文庫1330頁)

Amazonの書誌情報から


※こちらのガイドでは、束幅(厚さ幅)と重さデータも紹介されています。笑
 箱のように見える文庫本の様子をご確認ください!


 最新作の『鵼の碑ぬえのいしぶみ』は、まだ文庫化されてませんが、ノベルス版で比較してみると『鉄鼠の檻』/『絡新婦の理』クラスの本なんですよね。
 京極夏彦さんは、読みやすくするために、文が頁をまたがないよう、文の切り方を調整しているんで、単純にノベルスの頁数に比例しないんですが、それでも文庫でいえば1300頁超の本になるのは間違いないのです! ジュル

 久し振りです。
 こんな "ぶ厚い" 本を出してくれた京極夏彦さんにはただただ感謝なんですよね。

 新刊リリースと併せて、今回、次作予定が示されています。
 とても嬉しいのですが、次は早めに読ませてもらえるかな…



(出版社さま)
 本当はですね、
 私、このシリーズは文庫でそろえてるんで、ぜひ文庫で買いたいんです。
 もちろん、待ちきれないので今回ノベルス版を買いました。

 でも、必ず文庫も買うんで、どうか文庫化の際には分冊しないでくれたら幸いです。(分冊版も同時に出したら喜ばれるかも…)





(京極夏彦さん関係note)

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