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私の蔵書をあさる子どもたちの話


 夏休みの終わりが近づいてくると、子どもたちの課題の進行状況が気になるのですが、1日だけじゃ終わらない課題もありますよね。

 そんな課題のひとつが『読書感想文』です!

 感想文を書くには、まず ”本を読まないと” いけないですからね~。感想文以前に、本を読まない子どもに本を読ませるのが至難の技だったりするんですよね💦


 自分は読書が大好きなんですが、だからといって、子どもたちも読書好きになるわけじゃないのです。


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 だいたい、お盆が過ぎた頃に『読書感想文』の話題になると、決まって子どもたちの口から出てたのが

「何を読んだらいいん?」

 そう、ここからなんです、ここから!
 そもそも、興味がないことに、興味を持たせるって大変ですよね。

 もちろん、親として読んで欲しい本はあるけど、それを押し付けても、興味をもって読んでもらえるか分かりません💦


 そんなことを悩んでた時に、ある方のエッセイで、1冊だけを薦めるより、複数冊の中から選ばせることが大事ということが書かれていて、以来、我が家では、それを実践してきました。

 これが、けっこう効果的なんですよね。

 やっぱ、親は ”読みなさい” と言うより、”本と出会う環境を作ってあげる” ことが大事なんだと、つくづく実感しました。

 

 なかなか、本を読まない子に悩んでる人は、ぜひ、選ばせる作戦を試してみてください!

 え、読んでも、感想文を書かないですって?
 いや、そこは、先生と相談しましょうww
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 それで、いいのか?


+   +   +


 この『読書感想文』の課題があったおかげで、子どもたちは、趣味「読書」とはなりませんが、”面白そうな本があれば読む” ぐらいの感じになっていったのでした。

 小学校の頃は公立の図書館を活用してたんですが、中学2年とか3年になると、父親の本棚にかなりの蔵書があることに気がついてくるんですよね。
 学校では、毎日、短時間の読書タイムがあるらしく、本を探していて、私の持ってる本が気になるようなのです。

「なんか面白いのないの?」

 と、聞いてきました。 (ここまで来ればもう楽勝ですよね。)

 5、6冊程度、ジャンルが違うものを提示してあげて、その中から選ばせるようにするんですが、意外と、提示した本を全部読むこともあったんですよね。

 まあ、いわゆる名作とかは手に取らないんですけどね。
 でも、考えてみれば、自分が中高生の時に名作を読んでたかというと、そんなことはなかったので、親の思いを背負わせず、面白いものを読めばいいと思うんです。

 

 私の本棚は、いわゆる小説が大半を占めてるんですが、その中で、子どもたちに”好評だったナンバー1”の本は

 誉田哲也さんの『武士道シックスティーン』でした。

 剣道を題材にした青春スポ根系の小説なんですが、我が家の兄姉弟3人が3人とも面白いと言って、中学3年の時に、そろってハマっていったという...   やっぱ兄姉弟ですよね。
 この本、『武士道セブンティーン』『武士道エイティーン』と、続編もあるので、長く楽しんだようでした。
 多分、中~高ぐらいにフィットするものがあるんでしょうね。


 その他、お姉さんに好評だったのが本屋大賞作品。

 『蜜蜂と遠雷』も『かがみの孤城』も、けっこう厚い本なんですが、学校で、最初はちょっとずつ読んでたのが、後半に入ると休み時間を使って読み上げてしまったとのこと。(目に浮かびますよねw)


 お兄さん、弟が読みたがったのが

  『Another』も『新世界より』も、アニメ化とかされてますからね。
 友だちの間でも、原作が話題になることがあったみたいなんです。

 どちらも、むちゃくちゃ長いんですが、そういう長編に手を出すあたり、親子の絆を感じてしまったのです。

 いつか、子どもたちのお薦め本が読める日が来るといいな~と、秘かに思ってたりするんですよね。


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 世間では、最近の子どもは本を読まなくなったと言われてますが、まあ、はっきり言って、読む時間がないですよね。
 勉強、部活、そしてスマホと...  忙し過ぎなんですよね。

 学校で、読書する時間を設定してあげるのはいいことだと思うんですが、そういう時代だからこそ、その時間には読みたい本を読んで欲しいっておもうんですよね。

 かく言う自分も、年間100冊ペースの読書量だったのに、毎日noteをはじめてからは、ちょっと読書量が減ってしまってるんですよね。
 アウトプットの時間もいいんですが、やっぱ、バランスよくインプットの時間も確保したいと思うこの頃なのです。
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 毎日noteに疲れてるんやろ!ww