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『読書日記』

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読書に関して考えたことや、作家さんや本のことなどを書いています。
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#読書感想文

自分らしい読書の記事について(投稿500記事の節目に…)

be one's self   自分の投稿も500記事を数えました。  "note" を書く中で、500記事はひ…

Small World
2年前
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本に呼ばれるということ②(シェルビー・ヴァン・ペルトの「親愛なる八本脚の友だち」…

 本屋のいい所は、意外な本との出会いがあるとこです。  以前にも書いたことがあるのですが…

Small World
13日前
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スペインのミステリー(ハビエル・セルカスの「テラ・アルタの憎悪」)

 自分のささやか読書趣向のひとつに、「読書を通じていろんな国を訪れる」というものがありま…

Small World
3週間前
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我が町のSF小説(間宮改衣の「ここはすべての夜明けまえ」に寄せて)

 ちょっと変わった読み味の本に出会いました。  それが、今作でデビューとなる間宮改衣さん…

Small World
2か月前
93

今年読んだ「新作ミステリー」(読書回顧2023)

いつもながら、一年が経つのは早いです。  大好きなミステリー小説の年間ブックランキン…

Small World
5か月前
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レイ・ブラッドベリ追想(40年ぶりに読んだ『火星年代記』)

 先日、すごく久しぶりに再読したのがレイ・ブラッドベリの『火星年代記』… 古典的SF…

Small World
9か月前
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ぜひ、続編の方も "なんとかしてほしい" 話(恩田陸の朝ドラ小説に寄せて)

 けっこう、付き合いの長い作家さんである恩田陸さんが昨年の11月にリリースした「なんとかしなくちゃ。」に関する記事です。  恩田陸さんについては、エッセイ以外の小説作品を全部読んでしまっているので、常に新作待ちの作家さんです。  比較的刊行ペースが早い恩田陸さんなので、首を長くして待ってるって感じではないんですが、やっぱり、リリースされれば、早めに手に取るんです。  そんな自分なのに、昨年の暮れにリリースされた新作は、あんまり魅かれなかったんですよね。  その新作と言う

池田真紀子さんへの信頼感(ケイティ・グティエレスの『死が三人を分かつまで』)

More Than You'll Ever Know  大好きな海外ミステリーや海外SFを読んでいると、よく出会う…

Small World
1年前
90

『異常』というタイトルを持つ本の話

L'Anomalie  いつもとは違った感触の本を読みたい…  そう思っている人にはピッタリの本…

Small World
1年前
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よい、よい、よい!「プロジェクト・ヘイル・メアリー」が、ほんとに面白かった件につ…

PROJECT HAIL MARY  最近、ちょっと仕事が忙しかったんです。  まあ、毎年のことではある…

Small World
2年前
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文豪たちへの誘い(北村薫の「円紫さんと私」シリーズ)

 長らく読書をしていると、好みも少しずつ変わってくるので、昔、読んだ本の印象が、がらっと…

Small World
2年前
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今年読んだ国内作家さんたちの新作ミステリー(読書回顧2021)

 11月になって、いよいよ今年も残りが少なくなってきた感じなので、今年の読書の振り返りなん…

Small World
2年前
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私 "Small World" が、 一穂ミチさんの「スモールワールズ」を読んでみた。

Small World read the "SMALL WORLDS"  一穂ミチさんの著書「スモールワールズ」を読了した…

Small World
2年前
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万城目ワールドを学ぶ"万城目"学(『ヒトコブラクダ層ぜっと』に寄せて)

 なんか、久しぶりに万城目学さんの本を手に取りました。  そう、この本 『ヒトコブラクダ層ぜっと』  新刊で出てたのは知ってたんですが、ちょっと長そうなので、置いてたんですよね。  ただ、副反応による熱にうなされながら、砂漠にいるような感覚だったんで、これが読むタイミングに違いないと、読み始めたら、すいすいと読み終わってしまいました。  まあ、いつものようにストーリーは奇想天外なんですが、今回、この物語のベースには”古き良き時代”の冒険活劇があります!  個人的に