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餃子を囲む会

日本に帰ると、必ず餃子の会を開く。その会は友人とだったり、親戚だったり。1人20個は食べられる量を作り、皆んなが食べている間にせっせと焼いて、蒸して、食卓に振る舞う。他の料理と何が違うのか考えたことがなかったが、作り手も食べ手も一緒に餃子を包み、焼く時間を共有することで、他の料理にはない一体感が生まれる。

「日本に帰ると」と前置きしたが、日本で作る餃子が一番美味しい。オーストラリアでも餃子を作るが、まだ日本を同じような味付けにすることに成功していない。

オーストラリアの豚肉は臭みが強く、豚挽肉を使用して料理をすることに抵抗があり、七面鳥の挽肉を使って餃子を作っている。七面鳥の餃子も美味しいのだが、淡白になりがちで、豚肉が持つ脂身を再現することが難しい。色々な肉を比べてみると、豚ひき肉は料理の応用の幅が広いことに感心する。

日本では当たり前のように手に入った食材が使えない時、その食材に取って代わることができる食材を探し、料理に応用することは海外生活のご酸味でもあるかと思うが、日本に帰ると、慣れ親しんだ食材で料理ができる安心感が大きいことに気が付く。

決まって日本で作る餃子餡の材料は、豚肉、紹興酒、ニンニク、キャベツ又は白菜、ニラ、鳥だし、醤油。全部目分量のため味がよく変動するが、外れは無い。

皮と餡を作り、餡を皮で包み、蒸し焼きにする

ぎゅっと詰まってしまっているが、うまく焼けたと自負

この工程は簡単なようで、簡単ではない。慣れたら早いのだが、100個も作るとなると1人だけではなかなか時間はを一緒に手伝ってくれる人が必要であり、皮を包む工程も、何人かで作業すると苦痛ではなくなる。

「餃子とビールは文化です」

なんと明言!


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