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Oasisファンにおすすめ!次に聴くべきUKロックバンドはこれだ【Britpop+第2弾】

はじめに

リアム・ギャラガー、ブラーが今年のサマーソニックに出演。さらにマニック・ストリート・プリーチャーズとスウェードが11月にダブルヘッドラインツアーで、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズが12月に、そして来年前半にはティーンエイジ・ファンクラブ、クーラ・シェイカー、ポール・ウェラーも来日公演を行うなど、ブリットポップの時代を築き上げてきたバンド、アーティストが一挙来日します。

さらに、2024年はオアシスのデビュー・アルバム『オアシス(Definitely Maybe)』の30周年ということもあり、本国英国でもブリットポップへの再評価が高まっています。

オアシスはここ日本にも大きなファンベースがあり、90年代UKロックバンドのなかでも別格の人気と知名度を誇っています。若い世代の音楽ファンのなかには、オアシスが洋楽を好きになる入り口になったという人も少なくないのではないでしょうか?

そこで、本noteの連載企画「Britpop+」では、オアシスの次に聴きたい5つのUKバンドをご紹介! いずれもオアシスと交流や影響関係があり、それぞれ異なる個性を持ちながらも同じ時代の空気感を共有しているので、オアシスファンならグッとくる曲が必ずあるはずです。ぜひ、ブリットポップの幅広く、豊かな音楽性に触れてみてください。


Manic Street Preachers (マニック・ストリート・プリ―チャーズ)

左からニッキー・ワイヤー(ベース、作詞)、ジェームス・ディーン・ブラッドフィールド(ヴォ―カル、ギター)、ショーン・ムーア(ドラムス)

■労働者階級からの熱烈な支持を得たウェールズを象徴するバンド

マニック・ストリート・プリーチャーズ(通称マニックス)は、1986年に結成されたウェールズ出身のロック・バンドで、現在はジェームス・ディーン・ブラッドフィールド(ヴィーカル、ギター)、ニッキー・ワイヤー(ベース、作詞)、ショーン・ムーア(ドラム)の3人で活動しています。彼らはキャッチーでエモーショナルなサウンド政治的・社会的なメッセージを乗せて、英国のワーキング・クラスを中心に熱狂的な支持を獲得。これまでに14枚のスタジオアルバムをリリースし、そのうち2枚が全英チャートで1位に輝いています(全英2位は5枚)。

■オアシスとの音楽的な繋がり

マニックスはオアシスと同じブリットポップ・ムーヴメントの時期に活動を共にしたというだけでなく、音楽的にも密接に関わっていました。1996年のオアシスのネブワース公演でサポートしただけでなく、オアシスの米国ツアーにも帯同。リアム・ギャラガーが引き起こした、もうひとつのサポート・バンドだったスクリーミング・トゥリーズのマーク・ラネガンとの罵りあいや乱闘が後に明らかになりましたが、マニックスは互いのバンドと仲良くしていて、その確執をあたたかく見守っていたそうです。なお、マーク・ラネガンはマニックスの現在のところの最新作『ジ・ウルトラ・ヴィヴィッド・ラメント (The Ultra Vivid Lament)』に参加しています。このアルバムでバンドは23年ぶりに全英チャートで1位を獲得しました。

■オアシスとのチャートでの競争と勝利

マニックスはオアシスとチャートでも友好的な競争関係にありました。1998年には両方のバンドがアルバムを1週間違いでリリース。オアシスは『ビー・ヒア・ナウ (Be Here Now)』、マニックスは『ディス・イズ・マイ・トゥルース・テル・ミー・ユアーズ (This is My Truth Tell Me Yours)』です。マニックスのアルバムがオアシスを上回って売り上げ、マニックス初の1位獲得となりました(※オアシスは前週に1位を獲得)。このアルバムからは最も成功したシングル曲「輝ける世代のために (If You Tolerate This Then Your Children Will Be Next)」が生まれました。この曲はスペイン内戦に触発されたもので、反ファシズムの賛歌となりました。

■リッチー・エドワーズの失踪

マニックスの3枚目のアルバム『ザ・ホーリー・バイブル (The Holy Bible)』はオリジナルのギタリスト兼共同作詞家であるリッチー・エドワーズ不在で初めて制作されたものでした。リッチーは1995年に失踪。2008年に法的に死亡が宣告されました。リッチーは苦悩しながらも才能あふれる人物で、バンドのダークで挑発的なイメージと歌詞に貢献しました。彼が最後に参加した『ザ・ホーリー・バイブル』は1994年に発売され、英国のロック音楽の傑作と広く評価されています。そして、このアルバムは彼の精神状態を容赦なく映し出したものでした。

■マニックスの音楽的なテーマと意義

マニック・ストリート・プリーチャーズは歴史、政治、文化、疎外感、絶望など、さまざまなテーマを探求した豊富で多様な曲を37年にわたって送り出してきました。彼らはまた、逆境や悲劇を乗り越えて、自分たちの世代の中で最も記憶に残る意味深い音楽を創造したバンドでもあります。2023年11月には同じくブリットポップを象徴するバンド、スウェードとのダブルヘッドラインツアーで来日決定。予定されている2公演はソールドアウトになるなど、日本でも根強い人気を誇っています。

■オアシスの次に聴きたいマニックスの入門盤

まずは1996年にリリースされた4枚目のアルバム『エヴリシング・マスト・ゴー (Everthing Must Go)』を聴いてみてください。このアルバムでマニックスは自身初の全英2位を記録し、その人気を不動のものにしました。日本のビールのCMで使用されたタイトル曲のほか、労働者階級のアンセムとして今もライヴのラストに歌われることが多い「ア・デザイン・フォー・ライフ (A Design for Life)」を収録。この曲を聴くと、マニックスの音楽を含めたスタンスがきっとわかるはずです。

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The Stone Roses (ザ・ストーン・ローゼズ)


左がレニ(ドラムス)、右手前からイアン・ブラウン(ヴォーカル)、マニ(ベース)、ジョン・スクワイア(ギター)

■マッドチェスター・ムーヴメントを牽引したブリットポップの先駆者

ザ・ストーン・ローゼズは、1980年代後半から90年代初頭にかけて、オルタナティヴ・ロック、ダンス・ミュージック、サイケデリックな要素を融合させたマッドチェスター・ムーヴメントの中心的存在でした。ヴォーカルのイアン・ブラウン、ギターのジョン・スクワイア、ベースのマニ、ドラムのレニからなるラインナップで、89年にセルフタイトルのデビュー・アルバムをリリース。このアルバムは、UKロックのアルバムの中でも最高傑作のひとつと高く評価されています。「アイ・ウォナ・ビー・アドアード (I Wanna Be Adored)」「シー・バングス・ザ・ドラムス (She Bangs the Drums)」「メイド・オブ・ストーン (Made of Stone)」「アイ・アム・ザ・レザレクション (I Am the Ressurection)」などの曲が収録されており、キャッチーなメロディー、ジャングリーなギター、ファンキーなリズム、自信に満ちたヴォーカルが渾然一体となって、それまでのロック・バンドにはないグルーヴを生み出しました。

■オアシスのインスピレーション源

ザ・ストーン・ローゼズはオアシスにとっても大きなインスピレーション源であり、彼らの音楽、スタイル、立ち振舞いに憧れていました。ノエルとリアムもインタヴューなどで彼らの偉大さを繰り返し口にしており、特にノエルは彼らのライヴを目の当たりにして大きな衝撃を受け、バンドをやりたいという欲求が身体全身から沸き起こってきたそうです。

■賛否両論を呼んだ2作目

ザ・ストーン・ローゼズはブリットポップという現象の一部に組み込まれましたが、所属レーベルとの契約問題が足かせとなり、90年以降は新たな音源をまったくリリースしていませんでした。まさにブリットポップが頂点を迎えつつあった94年に2枚目のアルバム『セカンド・カミング (Second Coming)』をリリース。最も待ち望まれていた新作でしたが、よりヘヴィーでブルージーなサウンドも展開したことで、デビュー作の再来を望んでいたメディアやファンの間で賛否両論を呼びました。95年にはグラストンベリー・フェスティヴァルのヘッドライナーとして記憶に残るパフォーマンスを披露。しかし、彼らのキャリアは法的な争いやメンバー交代や音楽的な違いに悩まされ続けていました。これが96年の解散につながったのです。

■突如発表された再結成

2011年春にマニの母親の葬儀が行われた際、イアンとジョンが15年ぶりに再会しました。これをきっかけに再結成の話が進み、10月にイアン、ジョン、レニ、マニが揃って記者会見を開き、再結成を発表。ツアーも行われることが明らかとなりました。その中にはマンチェスターのヒートン・パークで行われた3回のホームカミング・ギグも含まれます。2016年には2曲の新曲「オール・フォー・ワン (All for One)」と「ビューティフル・シング (Beautiful Thing)」をリリース。20年ぶりの新曲となりましたが、彼らは2017年に再び解散。イアンがグラスゴーのハムデン・パークで行われたライヴの後に「これが最後だ」と解散をほのめかすような発言をしたことが解散宣言と受け止められています。

■オアシスの次に聴きたいザ・ストーン・ローゼズの入門盤

ノエルとリアムを夢中にさせたデビュー作『ザ・ストーン・ローゼズ (The Stone Roses)』をぜひ聴いてみてください。34年前の作品とは思えない、タイムレスなグルーヴは彼らがオアシスと同様に唯一無二の存在だったことを物語っています。この作品からブリットポップの時代が幕を開けたと言ってもいいでしょう。

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Primal Scream (プライマル・スクリーム)


ボビー・ギレスピー (ヴォーカル、創設メンバー)

■80年代半ばのインディー・ポップ・ムーヴメントから登場

プライマル・スクリームは、1982年にボビー・ギレスピー(ヴォーカル)とジム・ビーティーがグラスゴーで結成したスコットランドのロック・バンドです。現在のメンバーは、ボビー、アンドリュー・イネス(ギター)、シモーヌ・バトラー(ベース)、ダリン・ムーニー(ドラムス)の4人編成となっています。プライマル・スクリームは、80年代半ばのインディー・ポップ・ムーヴメントの中心的なバンドのひとつで、同郷の友人であるアラン・マッギーが設立したクリエイション・レコードから85年にデビューしました。

■ロックとダンスの融合:『スクリーマデリカ』

プライマル・スクリームの音楽は、サイケデリック・ロック、パンク・ロック、ダンス・ミュージックのミックスと評されています。1991年に発表した『スクリーマデリカ (Screamadelica)』は、翌年初めて開催された後に英国で最も権威ある音楽賞となるマーキュリー・プライズを受賞しました。このアルバムは、アンドリュー・ウェザオールやオービタルなどのコラボレーターと共に、ロックとダンスを融合させた画期的な作品として高く評価されています。また、『スクリーマデリカ』に収録された「ローデッド (Loaded)」や「カム・トゥゲザー (Come Together)」などの曲は、当時のレイヴ・カルチャーやマッドチェスター・ムーヴメントに大きな影響を与えました。ギャラガー兄弟も『スクリーマデリカ』を絶賛しており、この時期のプライマル・スクリームのライヴを観て衝撃を受けたと語っています。

『スクリーマデリカ』はアイコニックなカバーアートも有名

■ブリットポップ期から新世紀へ

ブリットポップ期には、プライマル・スクリームはエネルギッシュなライヴパフォーマンスで知られていました。彼らはこの時期にグラストンベリーやレディングなどの数々のフェスティヴァルで演奏。また、この時期に『ヴァニシング・ポイント(Vanishing Point)』(1997年)や『エクスターミネーター (XTRMNTR)』(2000年)などのアルバムも発表しました。これらのアルバムは、エレクトロニカやインダストリアルなどの要素を取り入れたもので、社会的なメッセージや政治的な姿勢を強く打ち出しました。

プライマル・スクリームは、80年代にデビューし、90年代後半のブリットポップの衰退からも生き残った数少ないバンドのひとつであり、21世紀に入っても自分たちの音楽をアップデートし続けています。彼らは冒険的で多彩な音楽で、後進のバンドたちに刺激を与え続け、忠実なファンと批評家の称賛を損なうことなく、今もUKシーンの最前線に立ち続けています。

■オアシスの次に聴きたいプライマル・スクリームの入門盤

ブリットポップが全盛を迎えようとしていた94年にリリースされた4作目『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ (Give Out But Don't Give Up)』はアメリカ南部のロックやファンクを取り入れた作品で、英国的なサウンドではありませんでしたが、「ロックス (Rocks)」「ジェイルバード (Jailbird)」など、ブリットポップの盛り上がりにシンクロしたような勢いに満ちていて、その後も彼らのライヴでは欠かせないアンセムとなりました。

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Teenage Fanclub (ティーンエイジ・ファンクラブ)

左からジェラルド・ラヴ (ベース、ヴォーカル ※旧メンバー)、レイモンド・マッギリー (ギター、ヴォーカル)、ノーマン・ブレイク (ギター、ヴォーカル)

■リアムも絶賛したクリエイションの名バンド

ティーンエイジ・ファンクラブとオアシスは両バンドとも、プライマル・スクリーム、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、ライドなどの伝説的なバンドを擁していたクリエイション・レコードに所属していました。リアム・ギャラガーが「オアシスに次ぐ世界で2番目に良いバンド」と称賛するなど、ビッグマウスで知られたリアムも認めるバンドだったのです。

■3人のソングライターが生み出す多彩なサウンド

1989年にノーマン・ブレイク、ジェラルド・ラヴ、レイモンド・マッギリーの3人が中心となってグラスゴーで結成。3人それぞれがソングライティングすることで楽曲の幅や個性が生まれ、バンドにとって最大の強みになっていました。しかし、18年にジェラルドが脱退。現在は00年から加入したフランシス・マクドナルド、元ゴーキーズ・ザイゴティック・マンキのユーロス・チャイルズ、ベル・アンド・セバスチャンのデイヴ・マッゴーワンを含む5人で活動をしています。

■ブリットポップ期に放った名作3部作

ティーンエイジ・ファンクラブの音楽は、キャッチーなメロディ、ジャングリーなギター、豊かなハーモニーが特徴で、ザ・ビートルズ、ザ・バーズ、ビッグ・スターなどとよく比較されます。それぞれのアルバムには多様性とバランスがあり、彼らの歌詞は内省的でウィットに富み、ロマンチックな面もあります。ブリットポップ期には、『バンドワゴネスク (Bandwagonesque)』(1991年)、『グランプリ (Grand Prix)』(1995年)、『ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン (Songs From Northern Britain)』(1997年)などの高く評価されたアルバムをリリースしました。『バンドワゴネスク』はスピン誌がニルヴァーナの『ネヴァーマインド』を抑えて91年の最高のアルバムに選出。『グランプリ』はで洗練された成熟したサウンドが称賛されました。また、『ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン』は彼らのルーツであるスコットランドへのオマージュで、グラスゴーやロッホ・ローモンドなどの場所に言及しています。

■信じる道を歩む最新アルバムとジャパン・ツアー

ティーンエイジ・ファンクラブは最新アルバム『ナッシング・ラスツ・フォーエヴァー (Nothing Lasts Forever)』を23年9月にリリース。キャッチーなメロディ・ライン、美しいハーモニー、心に響く歌詞は不変で、リアムが絶賛した頃から彼らは自分たちが信じた道をマイペースに歩み続けています。24年2月から3月にかけて行われるジャパン・ツアーでも、そんな彼らのいつまでもフレッシュな姿を再確認できるはずです。

■オアシスの次に聴きたいティーンエイジ・ファンクラブの入門盤

97年に彼らのこれまでの最高位である全英3位を記録した6枚目『ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン 』をおすすめします。グランジ・ロックへの英国からの回答とも言われた初期のティーンエイジ・ファンクラブからアルバムの枚数、年齢を重ねるごとにフォーク・ロックの優しいメロディ、さらなるハーモニーの美しさを追い求めるようになり、このアルバムではその理想が実現しています。シングルとなった「エイント・ザット・イナフ (Ain't That Enough)」をまず聴いてみてください。

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Hurricane #1 (ハリケーン・ナンバー・ワン)

▲創設メンバーのアンディ・ベル。後期オアシスにベーシストとして加入

■後にオアシスに加入するアンディ・ベルのバンド

ハリケーン#1は、1996年に元ライドのギタリストで、後にオアシスのベーシストとなるアンディ・ベルによってオックスフォードで結成されました。オアシスに影響されてアンディが、リアムに負けないくらいの存在感を持つヴォーカリストとして元ボクサーのアレックス・ロウを起用。ベーシストのウィル・ペッパー、ドラマーのガレス・“ガズ”・ファーマーを迎えて、クリエイション・レコーズから97年にシングル「ステップ・イントゥ・マイ・ワールド (Step Into My World)」でデビューしました。

■ブリットポップの理想とするサウンドを展開

ハリケーン#1の音楽は、60年代と70年代の英国のポップとロック、特にザ・ビートルズ、ザ・キンクス、ザ・フーなどに影響を受けていました。また、グラム・ロック、パンク・ロック、インディー・ポップなどの要素も取り入れ、まさにブリットポップの理想とするサウンドを築き上げていきました。97年発表のデビュー・アルバム『ハリケーン #1 (Hurricane#1)』のプロデュースは、クーラ・シェイカーの『K』やコーダラインの『イン・ア・パーフェクト・ワールド』を手がけたステファン・ハリスがアンディと共に手がけています。

■ノエル・ギャラガーのソロ作に通じる2作目

彼らの2枚目のアルバム『オンリー・ザ・ストロンゲスト・ウィル・サヴァイヴ (Only The Strongest Will Survive)』(1999年)からは彼らの最高位となったシングルが生まれました。UKシングル・チャートで19位に達したアルバム表題曲のシングルは、メロディアスなブリットポップの魅力はそのままにエレクトロニクス・サウンドを巧みに取り込んでダイナミックな展開を見せる仕上がりで、ノエル・ギャラガーのソロ作でのアプローチに通じるところがあります。

■解散、そして再結成

成功をつかみつつあったハリケーン#1でしたが、アンディがロンドンのバンド、ゲイ・ダッドに加入してしまい空中分解。99年に解散してしまいます。アンディはゲイ・ダッドからオアシスのベーシストに転向。オアシス解散後はビーディ・アイに参加しましたが、現在は再結成したライドで活躍しています。フロントマンだったアレックスはソロ活動を始め、3枚のアルバムをリリース。2014年、アレックスは新しいメンバーを迎えてハリケーン#1を再結成しました。

■オアシスの次に聴きたいハリケーン#1の入門盤

アンディはハリケーン#1を結成する際にオアシスとザ・ストーン・ローゼズを意識したと語っていましたが、デビュー作『ハリケーン #1 』はまさに思わず一緒に歌いたくなるメロディアスな面と、ダイナミックなグルーヴが互いに引き立てるように成立しています。アンディがブリットポップの理想形を実現したのが、このアルバムと言っていいでしょう。

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おわりに

 ここで紹介したバンドはもちろんのこと、オアシスが活躍した時代のイギリスにはさまざまな魅力を持ったロックバンドたちが生まれ、名曲を残しました。プレイリスト『Britpop+』では、そんな90年代UKの色褪せないロックアンセムをまとめてお楽しみいただけます。ぜひチェックしてみてください!

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 鉄板のアンセムから知る人ぞ知る名曲まで、90年代のイギリスが生み出した珠玉のロックチューンを凝縮。SpotifyとApple Musicで公開中です。

監修:油納将志 (British Culture in Japan)

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文/油納将志(British Culture in Japan)