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楽しくて幸せなテニス人生!

こんにちは!島津製作所テニスチーム「SHIMADZU Breakers」の押野紗穂です。

私は2024年2月の「第38回テニス日本リーグ 決勝トーナメント」をもって引退します。
小学3年生でテニスを始め、約18年間テニス中心の生活を送ってきました。今まで出会った全ての方々、温かいご声援を送ってくださった皆さま、どんな時も応援してくれた家族に心から感謝しています。本当にありがとうございました。

個人戦は12月20日から24日に島津アリーナ京都で開催される「第59回島津全日本室内テニス選手権大会」、団体戦は「第38回テニス日本リーグ」が私にとって最後の大会です。皆さまへの感謝の気持ちをプレーにぶつけ、1試合でも1秒でも長くコートに立てるように頑張ります!

私のテニス人生を振り返ると、苦しい思いをたくさんしましたが、それも含めて楽しくて幸せでした!

私がテニスを始めたきっかけは、父が軟式テニスをしていたことと、近くに新しくKCJテニスアカデミーというテニスクラブができて、体験レッスンに参加したのがきっかけです。スクールに行くのが楽しくて、4年生からは毎日通っていました。

中学生になるとやる気が認められ(?)土日の1日練習が始まりました。最初は韓国人コーチの息子さんと2人だけで朝の9時から夜の20時まで練習!ほぼ毎週のように素振り3,000回!夕方以降はへとへとで意識が無くなりそうな日もたくさんあったと思います…(笑)

その後、プロテニスプレーヤーになることを夢見る子ども向けの選手コースができ、一緒に練習するメンバーが増えました!高校1年生では、土日の練習は17時までになりましたが、平日は午前中に授業を受け、午後からは練習するようになり、全体の練習量は大きく増えました。

試合に負けると、怒られてランニング(長い時は3時間休みなし)。トレーニングでは近くの山をランニング。ジュニア時代はとにかく走った記憶ばかりです。山ランニングでは、私と一番上のお兄さんだけ何度か足に重りをつけられました。夜はコーチの車の明かりを頼りに走っていましたが、お兄さんには置いてかれ、コーチの車にも置いてかれ、猪が出るかもしれない中で泣きながら走っていました(笑)

私の持ち味の粘り強さはジュニア時代に作られたと思います。そのおかげで、中学生までは県大会でもあまり勝てませんでしたが、高校2年で初めて出場した全国大会(インターハイ)でベスト8、高校3年の最初で最後の全日本ジュニアでベスト4と、段々と成果が出るようになりました。とてつもない練習量をこなせたのは、一緒に頑張る仲間がいたからだと強く感じています。

最初で最後の全日本ジュニアで3位のメダルを貰いました!

大学は一緒に練習していた1つ上の先輩が入学した慶應義塾大学に進学しました。大学では量より質という環境で、最初は練習時間の短さに驚きました。以前は来たボールをただ攻めることだけ集中していましたが、頭を使って考えながらテニスをすると、できることが増え、プレーの幅が広がりました。

大学に入るまでは団体戦をしたことがなく、ダブルスもほとんど出ていなかった影響で、1年生の時は、私がボレーに入る練習では、コントロールが効かず、同じコートで練習していた先輩たちをたくさん走らせて迷惑をかけてしまいました…。ボレーが苦手すぎた私も、徐々にマシになっていき、インカレとインカレインドアのダブルスでは準優勝することができました。

私の同期の女子は1人しかいなくて一番下の時も上の時も大変でしたが、お互いに切磋琢磨してすごく良い時間が過ごせました。大学でもたくさんのことを学び、色々な人に支えられてテニスができて幸せでした。

大学四年のリーグで同期とペアを組みました!

その後大学の先輩である西本コーチと同じSHIMADZU Breakersの所属となりました。チームには全日本選手権のチャンピオンやグランドスラムに出場するプロ選手ばかりで、同じチームでプレーできることを誇りに感じていました。尊敬する仲間たちと日本リーグで優勝し、私にとって初めての日本一を経験させてもらいました。

私にとって初めての日本一!

こんなに長くテニスを続けていると、楽しくない、つらいと感じてしまう時もありました。しかし、引退を決めた今年は、小さい頃から努力を続けてきてくれた昔の自分を裏切らないように頑張ろうともう一度決心し、勝つことよりも毎ポイントいいプレーをすることを心掛け、その結果、今年は国内ランキングで自己最高位を記録することができました。

頑張りすぎて疲労骨折を3回するなど怪我も多かったテニス人生でしたが、それももう終わりが近づいています。残りの大会も、自分らしく悔いが残らないよう、コートに立てることに感謝しながら、1球1球大切にプレーしたいです。

ブログを読んでいただきありがとうございました。
最後まで精一杯頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。