731

メンヘラだけど別に生きづらくないし、毎日楽しいです

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最近の記事

自殺未遂した私/僕が伝えたいこと

そういうのうざがられるからやめたほうがいいよ

    • 横浜の話

      神奈川県横浜市には日本三大ドヤ街と言われる中の一つがある。 それが寿町で、まさにダウンタウンと呼ぶに相応しい町だ。 開発に成功したオサレ観光スポットであるみなとみらいなどのアップタウンの光が強いほど、ダウンタウンの闇は深くなる。 そしてその悪名高き寿町の近所に「黄金町」がある。 市内でも有数の貧困地域。その程度の低さはゴミ捨て場に投げられた家具やそれに貼り付けられた「回収できません」と書かれた色褪せているシールなどが物語っている。 特に私が住んでいた方面は若者がほとんどおら

      • 女装とセックスと汚部屋の話

        三流BL漫画のようなタイトルで失礼します。 コロナ恐慌の中勤め先は休業続き、給付金で凌ぐも税金関係などでこのまままでは家賃の支払いが危ういということで、警備会社のバイトの面接に行った。 やけに入り組んだビルの事務所に向かうと、意地の悪そうな事務員風の女や冴えないおじさん数名がアットホームな雰囲気で出迎えてくれ、面接と銘打った説明会のようなものを数十分したあと即採用の流れとなった。 会社にもよるが警備員バイトは最初の研修に行くだけで少しお金が貰える。金欠の皆様どうでしょうか

        • 歯医者の話

          上の奥歯に爆弾を抱えていた。 いや、正確には爆弾は何個もあり、昨日の深夜ついにひとつが爆発した。2日ほど前から違和感は感じていたのだが気付かないフリをしていたのに。 痛みで飛び起きたのは久しぶりのことであった。 「ヤバすぎる」と思ったが、「ああついに来てしまった」という気持ちの方が強かった。 私は歯が悪かった。両親共に悪いので多分遺伝だ。 なのに、子供の頃のトラウマが払拭できず立派な「歯科恐怖症」になっていた。 歯が痛いかも?と思う度布を噛んだり(?)痛み止めを沢山飲んだ

        自殺未遂した私/僕が伝えたいこと

          「辛かったら逃げていいんだよ」の話

          夏休みが明けてしばらく経つが、夏休み終了前後で表題のような反吐が出る言葉をSNSで案の定沢山見た。 おそらくは学校や職場でトラブルを抱える人間に対し、最悪の結果にならぬうちに視野を広げて考えていいという意味の言葉だろう。 まあ分かるが、この耳障りの良い言葉には重大な落とし穴がある。 例えばあなたは学校でいじめを受けている中学生だ。 教師も親も当てにならず地獄のような日々を送り、インターネットに逃げ込むと傷付いたあなたを癒す言葉が濁流のように流れ込んできて、「逃げていい」状態

          「辛かったら逃げていいんだよ」の話

          ハピネスブルーの話

          販売員の女性がニコニコしながらショーケースの中の指輪を並べ、あれも素敵これも素敵と営業トークを振り撒いてくれる。 店内には自分と同じような、天にも昇りそうな笑顔を浮かべる女性が数人いた。 指輪にこだわらずとも、なにか揃いのものを買う時男性は少し冷静な顔をしているように見えるのは気のせいだろうか。 連れのTは、これは派手すぎ、台座は何がいいかとあれこれ話す私に笑顔で話を合わせてくれた。 数日前電話で話した時、お揃いの指輪とか買ってもらってる子に憧れるというようなことを言ったの

          ハピネスブルーの話

          夢を売る話

          あなたは鬱屈した生活を送る独身ないし既婚者の社会人だ。 日々のストレスをどこかにぶつけようにも、表面上は真面目で大人しい人間のあなたはいつの間にか周りに話を聞いてくれる人間が一人もいなくなっていることに気付く。家族でさえも。 不可抗力で溜まる性欲も、周りに女性がいなかったり妻は思い返せばこの数年性の対象からは外れている。いちいち注文をつけられ機嫌を取りながら今更セックスなんてしなくても、携帯と右手でサクッと済ませる方が楽だからだ。 あなたは軽く絶望し、少し考えたあと今までは

          夢を売る話

          Nくんについての話

          ひとめ‐ぼれ【一目×惚れ】 読み方:ひとめぼれ [名](スル)一度見ただけで好きになること。「受付嬢に—する」 出典:デジタル大辞泉 愚かしい。 「人は見た目ではない」「重要なのは中身だ」と皆が豪語するのに、こんな概念が存在すること自体矛盾している。 大体、相手にはどう説明するつもりなんだろうか。「一目惚れなんです」と言うのだろうか。言われた相手は愚かだと感じないのだろうか。 色恋沙汰にほぼ縁がなかった私は、もちろん一目惚れというものについてもこんな感じで斜に構えていた。

          Nくんについての話

          シャブ中から世の中の仕組みを学んだ話

          ※当記事は犯罪行為を助長する意図はありません。 「ああ、俺は覚せい剤なんだよね」 当時20歳。専門学校を中退し人生に絶望し始めていた私は、インターネットランドのメンヘラ達と傷を舐め合うことに勤しんでいた。 メンヘラが負う傷なんてのは8割が自業自得の産物だということにこの時の私はまだ気付いていない。 お薬界隈のオープニングトークは、大体自分がどんな薬が好きか、いつから始めたかとかいうような内容が多い。 若かりし私がドヤ顔で市販薬や処方薬の名前を並べたあと、Oは大したことで

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          カフェインの多量摂取で死にかけた話

          ※当記事は自傷行為を助長する意図はありません もう、ダメだ。何がなんでも辞めなければ。 731は激怒した。必ず、かの無法地帯と化した服屋を退職し邪智暴虐の店長を自分の人生から除かなければならぬと決意した。 731には社会がわからぬ。731は、高卒のゴミフリーターである。酒を飲み、男と遊んで暮らしてきた。 けれども(自分以外の)クズには人一倍敏感であった。 そんなわけで、勤めていた服屋のバイトを辞めることにした。 エリア内では最大の規模を誇るあの店舗はセクハラと女遊びが趣味

          カフェインの多量摂取で死にかけた話

          SMプレイで死にかけた話

          「服全部脱いで土下座しろ」 男性が言う「萎える」という言葉はこういう時に使うのが正しいのだろうか。 ホテルに入室するまでを頭の中でぼんやりと振り返って、ああこのホテルは部屋の出入口で精算しないとドアが開けられない仕組みだったなと考える。 独房の小窓のような受付がある、昔ながらの雰囲気が漂っている作りの古いそのホテルは多分料金の踏み倒し対策としてそういった精算方法を採用しているのだろうが、今は殺人現場を成り立たせる要素に成り下がってしまっている。 渋谷の某ラブホテルで会っ

          SMプレイで死にかけた話