もっと好きな自分になるための卒業式
ものを捨てるとき、いらないものとさよならするって思ってた。
でも。ちょっと違和感があった。だって、買ったときには、必要だって思うから買うのにって。
だから、いらないものって言ってしまうのが、しっくりこなかったんだ。
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勢いにまかせて、捨てられなかったものと、さよならした。
買ったころの自分が、こうなれたらいいなぁって思ったステキな主人公のマンガ。
買いつづけていたから、それなりの量で。おおきな紙袋にいれたままにしてた。さよならの時間をのばしながら。
ながいあいだ、捨てられなかったのは、もったいないって理由だけじゃなくて。
このマンガがなくても平気かなって、すこしだけ不安だったんだ。
勢いにまかせて、さよならしたけど。
でも、後悔してない。もうとっくに平気にやってた。
もう、大丈夫って気持ちがおおきくなってて、むかしの自分からの卒業みたいなさよならだった。
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ものを捨てるとき、いらないものとさよならするって思ってた。でも、《いらないもの》は最初からないんじゃないかな。
そのときの自分にぴったりなものを買っているんだもん。ほしいなっとか、かわいいなっとか、何かしら理由があったはずだもの。
なんで、捨てるのかっていったら。
《必要がないもの》になったから。
買ったときから、少しずつ変わったからこそ《必要がないもの》になって。
あたらしく《必要なもの》がでてきたんだ。
成長して入らなくなった靴みたいに。
ものを捨てるって、成長でもあるし、卒業って感じかな。
買うことも、使うことも、捨てることも。
新しく、よりよい自分につなげられたらいいな。
卒業式の数だけ、入学式もあるもんね。
そうしてゆっくりと、ステキな自分になれたらいいな。
いつも読んでくださり、ありがとうございます♡