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登壇:セカンドカーブ講座


2023年9月30日、zoom開催でセカンドカーブ講座に登壇しました。
トップ画面の写真にある、尊敬する素晴らしい方々と並んで登壇できる機会をいただき大変光栄でした。

『セカンドカーブFBページ』はこちらです。

セカンドカーブ講座とは

 セカンドカーブ講座は、持続可能な学びと感謝の循環システムを目指しています。
コロナやウクライナなど激変する現代において、若い頃に学んだ価値観だけで、人生100年の長い時間を過ごすことは容易ではありません。主体的に生き延びるための指針を探すために、大人にも学び直しが必要です。
マネジメントの神様P.F.ドラッカーに師事した名経営者ボブ・ビュフォードは著書『ハーフタイム』の中で人生を二つに分け、数字に追われるがむしゃらな前半生とはまったく異なる価値観で社会に貢献する後半生を提唱しています。
セカンドカーブの時代は、これまで無事に生きてこられたことに感謝し、自分の人生のミッションを見つめ直し、社会に貢献することで豊かな生き方を目指したい。
そこで、セカンドカーブを実際に生きている先人たちに話を聞き、そのヒントを一緒に学びませんか。
激変する現代です、ファーストカーブが想像するような理想的な下降カーブを描くとは限りません。
セカンドカーブが描けていない状態で、ファーストカーブが急激な下降を始めてしまうと大変なことになるかもしれません。

・自分の「セカンドカーブ」を模索中の方
・人生迷走中だが何をしていいかまったく分からない方
・人生が退屈で仕方ない方
こんな人には、年代・性別に関係なく参加をオススメしています。
みなさまのご参加をお待ちしています。

主催 インフィニティアカデミア
運営責任 株式会社インフィニティグローバルスクール

セカンドカーブ講座:ライター竹内美紀さん


『子どもと絵本で未来をつくる』

講座の様子(話したこと、話していないことも書きました)

講座はインタビュー形式ですすめられました。
今回のインタビュアーは、園田ばくさん。エッセンシャルマネジメントスクールで出会い、時々ご一緒させていただく機会がありました。先日noteにも書いた講談師神田京子さんのイベントでもご一緒させていただきました。

20名以上方にリアルタイムでご参加いただき感謝。オンライン絵本会、絵本ゼミ、EMSとご縁のある方もたくさんいらしていただき心強かったです。

最初に、私がざっと自己紹介。当学園の概要(現在、5園で1,000名程の園児さんと200名程の教職員)や『自然から学ぶ』建学の精神、クレドについて説明。そして江別蔦屋書店絵本コンシェルジュとしての活動などをパワポを使って話しました。その後インタビューへ。

認定こども園化に励んだ日々

話の流れから、幼保連携型認定こども園の説明からスタート。私が引き継いでから5園とも認定こども園にして、4園は保育園部分を増築、1園は全部建替えしました。正直忙しすぎてほぼ記憶にない…。
ゴール(開園日)は決まっているので、とにかく間に合わせなくてはならない。通常業務と共に連日の打ち合わせ、当然トラブルの連続、ゴールが決まっているのに入札が落ちなかったり、冷や汗をかくことようなこともいろいろあった。「とにかく安全に、期日と予算を守ってお願いします」と無茶なお願いを繰り返すしかなかった。工事関係の皆さんにも本当にご無理をおかけしたと思います。
何度も間に合わなくなって謝罪会見している図がよぎった。
先生、園児の募集、備品の準備も同時進行。本当にチームみんなで乗り切ったことでした。

ヤマハ(株)の社員時代

ちょっと話を巻き戻してに私の社会人デビューだったヤマハ(株)の社員時代の話もしました。
ヤマハ時代のことを話すことは、ほぼなかったので、参加してくれていた知人にも「全くその時代のことを知らなかった」とか「ヤマハの話が面白かった」など声をかけていただきました。
入社3年たった時、一番若い部門長として抜擢していただいたのに、たいした働きはできなかったと振り返ると申し訳ないです。
 ヤマハを退職してから、とても会社に守られていたのだということにも気づきました。そして退職することをお客様やお取引様にお伝えすると、今までありがとうと感謝の言葉を言っていただいたり、プレゼントなどもたくさんいただき・・・さらに次の仕事へのお誘いなどもたくさん。こちらがいろいろ購入していただいていたのに、こんなに感謝されるなんて・・と、本当にありがたかった思い出も。オーケストラの方やピアノやヴァイオリンの先生、学校の先生などプロのお客様が多かったので本当に教えていただくことばかりでした。

なんとなく仁義に欠ける気がしてお客様やお取引先様からのお誘いはお断りして、先のことは何も決めずに退職したのですが、その後もヤマハに勤めていたと話すとどこでもすぐ「採用する」と言ってくれることに気づきました。大企業のパワー!退職してからも守られていた・・・そして数十年たってもこんな風に話しをしてまたお世話になっているのかも。
(ヤマハ時代の仕事については、自分の思い出としてまた別に記録しようと思います)

理事長になった経緯

その後は今の仕事の話、主に職場でのマネジメントや理事長としての思いなどの話になりました。
当学園を創立したのは私の父。父に引き継ぐよう時々言われていましたが、私にはとても無理と思っていました。
それでも最終的に引き受けた一番の理由は、本当に頑張ってくれている先生たちに、もっといろんな部分で応えたいと思ったから。処遇や環境、社会的な位置づけも。
ヤマハを退職して家業に入った時、我が学園はなんと安い給料、なんてハードな職場。もっとはっきり言えばブラックと感じた。
けれど先生たちは生き生きと使命感を持って純粋な気持ちで仕事に取り組んでいた。驚きでした。
こんなに献身的に子どもたちのために全てを捧げてくれている先生たちに、応えきれていない。やりがい搾取になっていると私は感じていました。
先生たちが退職していくたびに悲しく申し訳なくとてもつらかった。
そんな経験から、微力でもなんとかしなくてはならないと思ったことが理事長を引き受けることになった理由です。学園で働き始めてから20年ほどたってからのことでした。

現在の仕事について

私の強みは、自分の弱さを知っているので、人に頼ることができること。
助けてもらうのが上手なんです。とよく言っています。もちろんその方の能力が充分に発揮できるよう、よく話を聞いて、環境、人間関係など私ができる様々な部分を整えます。そして責任は私。働く人がつらくなるのは「守ってくれる人がいない時」という場合も多いのではないかと思っています。任せるからには、私はあなたの絶対の味方、責任も取ります。という姿勢は貫いているつもりです。
いかに安心して気持ち良く働いてもらうか、を考えています。

そして自分よりずっと能力が高い人とも、自分がリーダーで働けるというところも私の強みです。組織を維持、事業を継続していくためには、自分より優秀だと思える人を採用することが大切。
新しく採用した方ばかりではなく、若い頃からずっと泣いたり笑ったりしながら一緒に働いてきた仲間も今学園の中心メンバーとして「経営者の気持ち」で働いてくれています。
私がひとりでできることなんて本当にない。
それと同時に誰が辞めても続けていける組織にしなくてはならないとも思っています。先ほど書いたように若い頃は先生たちが退職するたびに悲しく落ち込んでいましたが、今は「辞めないのは私だけ」と肚をくくっています。
今働いてくれている人を大切にしながらも別れが来ることは当たり前。
気持ち良く送りだし、ご縁があればまた一緒に働くこともあるかも。そして退職されたらその時からお客様or未来のお客様。できるだけのことをして送り出すように心がけています。

講座の中で「YESをもらうのが私の仕事」ということも話しました。
私はいろんな方に「YES」と言ってもらわなくてはならないのです。
ほとんどの先生たちは管理職を嫌がります。それをなんとか説き伏せて「YES」をもらう。
銀行さんや取引先さんにも「YES」をもらう。
そして何より入園してもらいたい園児さんと保護者の方に「YES」をもらう。
気持ちよく「YES」をいただけるようにするのが私の大切な仕事のひとつです。
前理事長(父)はゼロイチができる人。強力なリーダーシップをもっていました。起業する人と二代目は比べるまでもなく根本的に違う。
事業継承する時ももちろん不安ばかりでしたが、父が「組織」をつくってくれていたからこそ、私なりのやり方で継承できたのだと思っています。

これからのことと私のセカンドカーブ

私たちの学園をひとつの「場」としてこれからもそこで、子どもたち、お母さん、お父さん、教職員、そしてそこから広がる地域の方も、笑顔で輝ける安心できる居場所にしていきます。

社会の中の様々な矛盾や不条理、争い、差別などは尽きませんが、それを解決できるのは遠回りのようでもやはり教育しかないのだと私は思っています。当学園も創立40年を超え、先輩たちが熱い思いで創りあげてきてくれたこの学園をなんとか継続し守っていけるようにすることが私の使命です。
保育士、保育教諭を目指す方、現在している方にこの仕事の素晴らしさや絵本を保育に生かしていくことを伝えることなどでもお役にも立ちたいと思っています。

そして、これから来る『セカンドカーブ』をどう迎えるのか、ということ。
毎日が精いっぱいでまだまだそこまで考えられていない・・・というのが本音のところ。
けれど絵本については一生学び続けると決めています。それに値する素晴らしい学びです。今まで絵本児童文学研究センターや絵本セラピー®、絵本探求ゼミなどで学び、江別蔦屋書店NPO法人ことばのひろば五億の鈴の音で実践してきたことは私の財産であり強み。
それを生かしながら、それが誰かの役に立てばさらに嬉しい。

ご参加いただいた方にもたくさんの感想や、こんなことしてみたら良いのでは!というお話もいただき本当にありがたかったです。

 時間が長かったのでみなさん退屈されたのでは…とちょっと心配ですが。
自分では、今回の話が良かったとか悪かったとかはわからないし、それは聞いていただいた方が決めること。
自分なりに拙いながらも、正直にかっこつけず、自分がやってきたことを話しました。
まだまだ未熟ですがこれからも学ぶことを大切にしながら日々の仕事に取り組みます。

最後に

お忙しい中参加していただき根気強く聞いていただきましたみなさんありがとうございました。

運営で支えてくれたぺんちゃん、むーさんありがとうございました。

素晴らしいインタビューで話下手な私からいろいろ引き出していただいたばくさんありがとうございました。

そして、このような機会をいただいた竹内美紀さん、大谷真樹さん、本当にありがとうございました。

終わってホ!運営のみなさまと記念写真


次回、新井和宏さんの講座はコチラから。

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