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日本語教師の専門性を考える

「日本語教師の専門性を考える」というセミナーに参加しています。
オンライン上でファシリテーターの先生を交えて講義とディスカッションをするというものです。

 私は留学生対象の日本語学校で長年教えてきましたが、今後、留学生以外の日本語教育の世界で働いてみたいと考えていました。でも私には「ここ!」と言える専門がない。何か留学生以外の専門分野を作りたいと思ってこのセミナーに参加してみました。でも、このセミナーはただたんに「自分の専門分野を探す」のようなものではなく、もっと深く日本語教師としての価値観や自分の教師観を考えるというようなものでした。

 第1回目のオンラインセミナーでは先生の講義があってその後、グループにわかれてのブレイクアウトセッションでした。これが70分!こんな時間、もつのかしら・・・・・と思いましたが、足りないくらいでした!しかも人数は受講生2名+ファシリテーターの先生1人というなんとぜいたくな空間!少人数だったため、非常に話しやすく、相手にも質問もしやすかったです。そしてファシリテーターの大切さを改めて理解しました。初対面の人間同士が(たとえ同じ分野の人たちがそろったとしても)議論を交わすにはそれを回す人の力量がかなり問われると思いました。話の回し方、まとめ方、議論の進め方など非常に勉強になりました。これは日本語学校での授業でも役に立ちますね。

 私が考えたこと:
・留学生の日本語教育 と 生活者対象の日本語教育の違い
・将来的には生活者日本語教育(特に「難民日本語教育」)に関わってみたい
・私が大切にしていること:日本語は「道具」であり、その道具を使って学習者が少しでも幸せに生活してほしいということ
・「同化」ではない:日本人の考え方、社会的ルール、日本語を教えたい。それは日本社会で生きていくならあった方がいいから。しかし、それを押し付けるわけではない。「知る」ことは大事です。でも「日本人になれ」「一字一句間違いのない正確な文法をしゃべれ」ではない。

 こんなことを考えながら私の日本語教師観というのはなにかを考えています。

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