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ぼっちオジさんの神宮球場での過ごし方。生解説も聞けてお得!

6月2日㈭時点で、2022年プロ野球セ・パ交流戦は3チームとの戦いを終え計9試合を消化した。早くも半分だ。
ヤクルトスワローズは6勝3敗という成績でホークスと並んで首位に立っている。
順位を見ればこれ以上ない好成績だが、欲は出てしまい、「あの試合は勝ててた!」とついつい思い出してしまう。
しかし、毎試合"カード勝ち越し"を願って観戦しているので、3カード連続2勝1敗として交流戦前より貯金を増やしたのは本当に嬉しく思う。
まだまだ続く交流戦。欲は出しても出し過ぎず、熱く冷静に見ていきたい。


「現地敗戦のダメージデカイ」

6月1日㈬、仕事が終わると急いで神宮球場へ向かった。
土曜日の神宮での試合のチケットは毎回事前に入手しているが、平日は終業時間が読めないため、神宮球場到着後球場窓口で購入している。(日曜日は人より早めに"鬱モード"に入るので家で静かに観戦しています)

窓口のスタッフのお姉さんに尋ねる。
「今日の試合。スワローズ側ライト、一番安いのは見切れですか?」
だいたい分かっているが僕はケチなので一応訊いてみる。
するとお姉さんはご丁寧に
「指定Cの席も同じく2,000円ですが…」
と教えてくれる。
2,000円とは今日は高いな…、交流戦価格か?
なんて思いながら
「じゃあ、見切れビジョンでお願いします」
と返事をした。
スワローズクルーの会員証をピッとしてもらうと
「1,600円になります」と言われた。
そうか、ここで割引となるのか…。
400円引きはデカイな…とニヤニヤしながらゲートへ向かった。

場内へ入るまでの手順

*急ですが…、行ったことがないと不安になることありますよね?例えば「ラーメン二郎」の独自のルールなどは若い頃僕も不安でした。
なので何も難しいことはありませんが、入場前に必要となることに少し触れてみます。後輩の女性に「野球観戦に興味がある」と言われて嬉しかったので…。

まずは体温測定。遠めから機械で測ってもらう。突っ立っているだけで、問題がなければ先に進むよう促してくれる。
少し先で荷物検査となるので、バッグの口を開けておくとスムーズに進める。
見られて恥ずかしいものがもしあれば、バッグの下や奥の方にしまっておけばそこまでは見られないから大丈夫だ。
僕は数年前、姪っ子に貰った可愛らしいサンリオキャラクターのポーチを女性スタッフに見られて恥ずかしい思いをしたことがある。
以来、気をつけている。
「缶や瓶などはありませんか?」と訊かれ
「ないです」と答え
チケットを見せ、入場となる。

スワローズクルーに入会している人は、飲食店やショップが並ぶ通路に設置してあるカメラ型の機械にQRコードをかざすと来場ポイントが貰えるので忘れずに。
僕はこの間、久々の生観戦のためこれを忘れて後悔した。来場時の勝率などもクルーのマイページに表示されるから、勝ち試合だっただけに残念だった(笑)

手順を済ませ、僕がスタンドに入ると同時に山田選手の打球がレフトスタンドに飛び込み場内は大盛り上がりだった。
今シーズン第11号、2試合連続のホームランだった。
「見逃した!」とガッカリしかけたが、どうせ見切れ席で、ビジョンにかぶってレフト方向への打球はよく見えないから「まぁ、いいだろう」と自分を納得させた。

必ずいる有識者さん

球場で試合を見ていると、ほぼ毎試合アマチュア解説者のような方が前後左右どこかにいらっしゃり、ご丁寧に解説をして下さる。
黙々とぼっち観戦をしている僕には、周りに居られるその方々の声がよく聞こえ、いい勉強になる。
有識者さん曰く
「この空中戦…、さすが神宮だな」
という試合は両チーム合わせて計6発のホームランが飛び出す派手な試合だった。
しかも全部がソロホームランというのが凄かった。
結果、タイムリーヒット1本の差でスワローズは負けたのだが、傘を沢山振れる見応えがあるいい試合だった。
スワローズファンにとって、7回裏前の「東京音頭」の時しか傘が振れないというのは辛いものだから…。

対マリーンズ2回戦
ヤ 3―4 ロ 勝利投手 美馬学 2勝4敗0S

"美馬学"って字面が綺麗ですね。
2018年の交流戦のときに見て好きになった荻野選手、やっぱりかっこよかったな。
マーくんはなんであんなに可愛いのだろう…。

即帰宅

敗戦の日は相手選手のヒーローインタビューも聞かずに帰るので、混雑のなか駅まで向かうことになる。
少し待てば空くというのは分かっているが、それでもすぐに帰る。
笑顔のマリーンズファンがいる電車内、ユニホームを脱がないこと、それだけが負けた日に自分ができる唯一の抵抗だ…。


「勝ちグセと負けグセ」

敗戦を生で見て、傷も癒えぬまま日付は変わり6月2日㈭、また試合が始まる。
VSマリーンズ3回戦。
どんなに打てなくても打たれても、切り替えて試合に臨み結果を出し続ける選手というのは本当に凄いと思う。
「ファンがいつまでも落ち込んでいられない!」と気合いを入れ直し野球速報を開く。

ちなみに水曜日、球場から駅までの帰り道でたまたま会った知り合いの年間シートオーナー様は、敗戦のショックを見せないどころか野球の話など一切せず余裕の表情だった。

「さすがだ…。場数が違う…。」と思った。

魔の2019年、現地で1試合しか勝ち試合が見られなかったあの頃を僕は忘れていたらしい。
当時は「負ける確率のほうが高いんだから…」みたいな思いが正直あった。負けグセがついていたのだ。

昨シーズン日本一になったことで貪欲になり勝ちグセがついてきた、といい意味で捉え、己を励ますこととした。
同時に「一回負け試合見ただけで凹んでられない。〇〇さんのようなメンタルも持たないと…」と思った。


「忍耐力がカギとなる選手起用」

2日の試合は、2番に定着したと思われた山崎選手をスタメンから外し、そこに入ったのは濱田選手だった。前日、ホームランを打っている。
5番にオスナ選手、7番に内山選手、8番には久々スタメンの太田選手と打順と選手をそこそこ入れ替えての試合だったが、この試合、高津監督の采配が大当たりとなった。

歴の浅いファンである僕は、すぐに「そろそろ代えたほうがいいんじゃないか…」と思ってしまうのだが、そんな思いを嘲笑うかのように心配していた選手が活躍した。

なかなかスタメン定着とはいかなかった太田選手
7回、1点差に迫る貴重な一発を放った。
今シーズン自身第1号となる本塁打だった。

当たってはきているが、昨年と比べれば本調子ではないだろうオスナ選手
8回に同点に追いつくタイムリーヒットを放ち、4打数2安打1打点と大活躍。

そして、打棒ではどうしても中村選手に劣ると思っていた内山選手は
こちらも8回、「前進の頭を越えろ!」と手を合わせていたオジさんを歓喜させる勝ち越しタイムリーツーベースを放った。

極めつけはなんといっても、8回のビッグイニングのきっかけとなる1本を打った川端選手だった。
この日1本出ている濱田選手に代わっての打席だったし、神がかっていた昨シーズンに比べたら大分打てていなかったので「どうかなー!?」と正直思っていた。
「一回調整してはどうか…?」とも暫く前から考えていた。

しかし、結局ここから逆転劇が始まった。
自分の見る目のなさに気づき、首脳陣の起用法に関心するなど、僕にとって貴重な試合となった。
知ったかぶりして、ウンチクをかます前に気づいてよかった…。

ヤ 7―3 ロ
勝利投手 石山泰稚 2勝0敗0S


「さらなる連弾へ!いざLADIES DAY!」

山田選手は2日の試合でもホームランを打ち、3戦連続本塁打を記録した。
今シーズンの交流戦対マリーンズで全て打ったことになる。
山田選手だから特に驚いたりはしないが、"自身8度目の3戦連発"と聞いたときはさすがに驚いた。

マリーンズの中村選手も2戦連続ホームランを打ち、この3連戦はセカンドの2人が大活躍だった。

山田選手は5月31日に打った10号ソロで9年連続2ケタ本塁打を達成したのたが、これも本当に凄い記録だ。
怪我をしないことは一流の証。

現地での有識者さんはこう言っていた。
「やっぱ哲人は暑くなると打ち出すなー」
月別の記録などは特に意識したことがない僕は、「そういえば山田は去年オリンピックで大活躍だったな。オリンピックがクソ暑い夏開催でよかったなー!」と意識せずとも聞こえる周りの話を聞いていた。


3日㈮から始まるライオンズとの3連戦。
4日㈯はLADIES DAYというイベントが行われるが、ぼっちのオジさんにはほぼ関係がない…とはいえチケットは入手済みだ。

今まで通り2つ勝ってくれればそれでいい。
例え、間の土曜日負けて2勝1敗で"生敗戦"になっても落ち込んだりはしない。
でも、できることなら3タテしてほしい…。

なんなら山田選手、5戦連発やってくれないかな。万が一そんなことがあったら、背番号「1」を身に着けたオジさんはFamilyやLADIESの真ん中で号泣するだろうな。


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