田村_優

サインコールは誰が出すの?

今回はBKのセットプレー以外のサインプレーのコールを誰が出すのがよいのかについて書いていきます。

■SOは何も発しない

これは僕自身が意識していることです。
どこのチームでもSOというポジションの人間が、ゲームをコントロールしているゲームメイクを行うものだと思います。

ここで意識してもらいたいことは、ゲームメイクをする=声を出すではないことです。
どういうことかというと、ゲームメイク=選択だと思っています。
プレーを選択することに声を発する必要はありません。
なので、試合中は無駄に声を出すことはしないようにしています。

では、試合中に声をだすことが必要なのは誰なのでしょうか?


■コールをだすのは誰始まりがいいの?

どのチームでもラグビーをしている人からすると、「一番先に声をだすのは外側の選手である」は、当たり前のように思うかもしれません。
これはその通りです。
外側の選手が一番先に声を出す必要があるのは、ボールから比較的一番遠いからです。理論的には一番判断する時間があり、グラウンドを見渡すことができるからです。
では、誰しもが理解している事柄にも関わらず、外側の選手からはなぜ声が聞こえてこないのでしょうか?

その答えは、何を言ってよいのかわかっていないからです。
解決方法は、何を声にするべきなのかを知ることです。

たったこれだけで、何も言わない外側という印象を解決できると思います。


■逆伝言ゲーム

先程一番先に声を出すのは外側の選手だと書きましたが、これは伝言ゲームの要領で考える理解しやすいでしょう。

普通はBKからだと10→12→13→15→14のような順でサインコールを伝えるかもしれませんが、これではうまくいきません。
その理由は内側からくるボールに対して同じ方向でコミュニケーションを取っているからです。
なぜ、これがよくないかというと、伝達には時間が必要です。
この場合だと、10番から14番まで伝言ゲームを終えてから10番にボールを渡す必要があります。14番まで伝言ゲームが終わっていないにも関わらずボールが来てしまうと、ユニットとして統一した動きをすることができません。

この解決策としては、逆伝言ゲームをすればよいのです。
14→15→13→12→10といったように、ボールが来る方向と逆の方向で伝達すると解決することができます。
この利点としては、10番が声を出すことを早めることができるのは、1秒未満なのに一番、外側の選手が前者で受け取っていた時を基準とすると、後者では5秒以上早く自分から声を出すことができます。
このおかげで、この5人全員が意思統一のとれた状態でプレーすることができます。

よく、WTBの選手が「遅れた」のようなフレーズを口しますが、それはボールもらう準備ができていないのです。
これを改善するためにも一番先に外側の選手は声をだしましょう。


■具体的に発する内容

内側のSOとして、どういった内容の声が欲しいかというと、5W1H(特にWhen,Who,How)を使った内容です。また、いかにこれを簡略化して伝えるかがラグビーには大切です。
0.何秒の世界で判断を繰り返してる選手にとって一番早い方法でダイレクトに伝達することは判断の質に関係してきます。
一人の選手がこの5W1Hを使い、コミュニケーションをとることはかなり難しいので、役割分担をするとスムーズにいきます。

まず、逆伝言ゲームの順番で考えていきます。
一番初めに声出すのは、14番の選手。
内容はいるのか、いらないのかですいつほしいのかがキーポイントです。Whenの当たる部分です。具体的には、今なのか、この次なのかなどです。
+αとしては、Whoも欲しいです。ラストパスなので、誰から欲しいのかを要求するべきです。

次の15、13、12番の選手は同じような役目をここではします。
内容としては、Who,Howに当たります。
実際にサインプレーを遂行するメンバーなので、自分自身が何をしたいのかを内側に伝える必要があります。
具体的には15の選手は12番の選手に飛ばせ!と指示を出します。
誰から、どのように(どの方法で)ボールを運ぶのかを言いましょう。

最終的にはSOがサインプレーを判断するのではなく、12番(あるいは13番)の選手がサインプレーのコールを出す必要があります。
そうすることで、皆が統一してサインを遂行することができます。

後は、個人間で、前に投げてほしいのか、あるいはためているのか、近いのか遠いのかなどの状況に合わせた声を出すだけです。


■余談

●NGシーン

やってはいけないことはSOに頼ることです。
いくつか質問をいただいたのですが、SOが判断をし、サインコールをしているとうまくいきません。

その理由は上記にも書きましたが、SOから遠いプレーヤーになればなるほど伝わるのに時間がかかるからです。
なので、準備できていなかった、声が聞こえていなかったなどのコミュニケーションミスを起こしてします。

正直SOの立場からすると、声の出ていない選手は準備が100%できているものと判断し、僕ならボールを投げます
すると、受け手はボールを落としたり、捕ることができても良いATをすることができません。
ミスが起きてから、何がダメだったのかを話し合うと、その選手は「準備ができていなかった、声をだせなかった。」と言います。これで良いのです。このミスから、次は自分からボールを要求しなければいけないんだなと感じてくれるはずです。

僕自身はあまり声をかけないことを意識していますが、SO目線でほかの仲間に声を出してほしい時は上記の努力をしています。
ATだけでなく、DFをするときも同様のことが言えます。
ラグビーというコミュ二ケーションのスポーツの中で、一番難しい部分なので日常的に意識してプレーしましょう。

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岸岡智樹/Kishioka Tomoki

枚方RS/蹉跎中学/仰星高校/早稲田大学/Rugby Player

スキル

rugbyで大切になるのが、スキルの習得です。その手助けになりうる情報を書いています。
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