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ロッベンのカットインシュートはなぜ止められなかったのか?

  「あなたにとってバイエルン・ミュンヘンの10番といえば誰ですか?」

   私と同じようにアリエン・ロッベンを思い浮かべる人も多くいるのではないでしょうか?
  数年経った今でも私のバイエルン・ミュンヘンの10番はアリエン・ロッベンのままです。

   では、アリエン・ロッベンといえば?
   
   恐らくほとんどの人がカットインシュートを思い浮かべるんじゃないでしょうか。
   右サイドから細かいタッチでドリブルを始め、カットインしてからの巻くようなシュートは「分かっていても止められない。」とさえ言われていました。
  
   では、なぜ分かっていても止められないのでしょうか?
  どうしたら真似できるでしょうか?
   今回はそんなロッベンのカットインシュートのやり方を4つのポイントに分けて紐解いていきたいと思います。

#1正対のドリブル
#2アウトサイドのドリブル
#3細かくスピードのあるドリブル
#4下がっていくドリブル


#1正対のドリブル

   これはロッベンだけに言えることではありませんが、1対1のドリブル突破を得意とする選手の共通点として相手にへそを向けた状態になっている(正対している)という特徴があります。
   相手に正対できていると右にも左にもドリブルコースがあるので、どちらかを相手がケアしてきても、逆のコースにドリブル突破することができます。

正対のドリブル   

#2アウトサイドのドリブル

   正対した状態になったら次はアウトサイドでドリブルします。
   なぜインサイドではなく、アウトサイドなのか?
   カットインのタイムラグを無くし、相手に反応する時間を与えないためです。
 
   インサイドでのドリブルの場合、カットインのためにアウトサイドに持ち替える必要が出てきますが、持ち替えるという動作にほんの一瞬の時間がかかります。
   すると、相手は持ち替える時間にカットインに対して対応できてしまいます。
   ですが、アウトサイドでのドリブルなら、持ち替える必要が無いため、相手に反応する時間を与えません。

https://youtu.be/c_A93Sdt1_E


   実際に上のURLから動画を観るとカットインに反応する時間が無いことが分かると思います。 

#3 細かくスピードのあるドリブル

   相手をカットインでかわしたとしても追いつかれてしまってはシュートを打てません。
  ロッベンはカットイン後、常にボールを触れる位置に置いた状態でスピードに乗るため相手が追いつくことが難しく、抜いたあとゴール前にいる相手もボールが足から離れないためボールを奪うことが難しくなっています。

#4下がっていくドリブル

  ロッベンはカットイン時にシュートコースを作るために斜め後ろにドリブルしていくことがあります。
  斜め後ろにドリブルしていくことで、相手から遠ざかり、シュートコースを作ることができます。 

  下のURLの動画の1:48~を見ると実際に斜め後ろに下がっていくドリブルを観ることができます。

  
   
   
 

https://youtu.be/EupCe8TJITg


まとめ

  いかがだったでしょうか?
  以上の4つのポイントができるようになるとロッベンのカットインシュートは真似できるようになると思います。
 
   ですが、ロッベンもカットインだけをしていたわけではなく、カットインを警戒している相手には縦突破もしていました。
   また、カットインシュートのシュートコースに相手のシュートブロックが間に合うときは股抜きシュートを狙ったり、切り返したりもしていました。

   形にとらわれるのではなく、相手に合わせてプレーできていたからこそロッベンは止められなかったことを最後に記して終わりたいと思います。

  最後まで読んでいただきありがとうございました。
  この記事が少しでも役立てば幸いです。
  
  
  






 

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