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男が好きなボク。中3の時、女の子に告られた。そんな彼女に、彼女ができた。

中学の間、仲の良い子がいた。彼女とは、1年生のときから通っていた塾が一緒。彼女は確か、俺と小学校から仲の良かった友達と付き合っていた気がする。

中学生の頃は、友人と恋バナを沢山した。ゲイの僕は正直、異性愛者の恋バナに全くついていけず、蚊帳の外だったけど(笑)クラスの誰が誰を好きだ、なんてことには全く気づかないタイプの人間なので、友達の恋バナに参加することで情報を得ていた。

中3になると、家に帰ってから友達とスカイプで夜遅くまで話していた。ほぼ毎日スカイプを繋いでいた気がする。彼女と僕はスカイプを繋いで夜まで喋っていた。みんなが大好きな恋バナを、僕たちもしていたっけな。僕は結構しつこかったと思う。「好きな人いるん?」「え、誰!?」「◯◯?」「違うか、じゃあ△△?」としつこく聞いていた(笑)最後まで当たらなかったが、最後に彼女は、

「シノだよ」

と一言。驚いた。「こんな奴のどこが良かったんだ?」と疑問におもったが、純粋に嬉しかった。僕は、女の子とは付き合えないと自覚していたので、お断りした。その後もいつも通り仲良く喋っていた。

高校3年間も、時折連絡を取っていた。たまに地元でご飯に行ったり、電話したり。そして僕は、地元東京を離れた。地元から離れて、寮のルームメイトに初めてカミングアウトをした。18年間生きてきて、誰にも言えなかった一言を、恐る恐る口にした。

「俺.....男が好きなんだよね」

涙が止まらなかったけれど、体全体にかかっていた重力以上の何かから、スっと解放された。

大学生活を送る中で、「ありのままの自分を知られること」にも慣れていった。セクシュアリティを隠さずに生きれることが誇らしくなっていった。次第に、彼女にもしっかり伝えたいという気持ちが強まっていた。

大学3年になる前の春休み。地元に帰ってきていたので、彼女と会った。共通の友人Aと3人でご飯を食べていて、話題はセクシュアリティに切り替わった。友人Aがお手洗いに行っている間、彼女は私にカミングアウトをした。

「私バイなんだよね。」

(※バイ・・・バイセクシュアルの意。性的指向が男性・女性のどちらにも向いていること)

そんな偶然あるのか......と予想外の事実に驚きつつ、地元にも同じ様に悩んでいる友達がいた事に安心感を覚えた。本当に嬉しかった。俺はその場では言えなかったけど、解散した後にLINEで、僕がゲイであることを伝えた。その後 再集合して、明け方まで語り尽くした。

そんな彼女が、先日急に連絡をくれた。彼女のお母さんにカミングアウトをしたらしい。同時に、彼女がいること、中学の子にも数人にはカミングアウトをしていること、すぐにインスタのストーリー上でもカミングアウトをするつもりであること、色々聞いた。

そして、その友人と、その彼女のツーショットを見せてくれた。二人共本当に幸せそう。二人共これを機に、親にもカミングアウトをしたそうだ。結果も、良かったらしい。俺も二人の写真を見ながら、彼女との思い出も振り返り、今の彼女の心境も想像した。幸せな気持ちで満たされた。あの時、彼女とこんな会話ができる日が来るなんて、全く想像もしてなかったな。

お互いに、お互いがセクマイだと分かった時の心境も話した。彼女的には良いタイミングで発覚したらしい(笑)

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僕もこうやって、彼女から勇気づけられます。自分も悩んできたはずなのに、同じ悩みを持った子たちの事も考えてるんです。そして、俺のテンションがあがっているのが文字から分かる(笑)こんな素敵な友達なんです。

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彼女さんは視覚障害を持っているらしい。俺だったら悲観してしまうところを、彼女は常に前を向いてるんです。俺も勇気づけられて、臭いこと言ってます。こうやって俺が臭いこといっても、一緒にテンションあがってくれるんです(笑)

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もう、彼女と知り合ってから早10年。告白されてから8年。長いようで短い月日が経った。あの時、多様なセクシュアリティがあることを知っていたら、この10年間でもっと色々な話が聞けたのかな。でも、そんなことはもういいっか。過去にとらわれなくても、これからは前を向いていこう。そんな気持ちになった。お互いがお互いの幸せを、心の底から祝福できて、喜びあえる。そんな友人を持てて、僕は幸せものです。これからもよろしくね。

*今回の記事の内容や画像の添付は、僕の友人&その彼女さん共に下書きを読んで頂いた上で、事前に許可を頂いております。

あっ、あの、、、今買いたい本、、が、、、対話についての、、、本で、、、5冊ぐらいあって、、、1冊1000円以上して、、、買えない、、、ので、、、ご支援頂けたら、、、泣きます、、、