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クリスマスの夜。今年中にどうしてもやり遂げたかった大切な仕事を終え、久しぶりの外食を楽しんだ帰り道、乗換えの途中でふと見上げた渋谷の空に、師走の十三夜月が浮かんでいた。

いつもは努めて避ける繁華街にそびえ立つ高層ビルの狭間でこうこうと光るその月は、おれには何か象徴的なものに見えた。

都心の空にも月はあるんだ——。

そんな思いを胸に一人家路を急いだ。

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