関東インカレは結局、リレーのみの出場に終わった。春先の怪我を引きずり、その後も試合に出る事はなかった。

復帰戦

オリンピックも終わり、あっという間に全日本インカレがやってきた。

オリンピックでは、小島さんが400mリレー決勝で１走を走った場面を食い入るように見た。そして、同部屋の山村さん（山村貴彦）からもオリンピックの話を色々と聞いた。

その間、試合に出る事がなかった私は練習にも身が入らない日々が続いていた。

こんな状態で走れるのだろうか

オリンピック選手

全カレ100mにはオリンピック組の川畑さん（川畑伸吾・法政大4）と末續が出場する。

彼らの注目度に寂しさと悔しさがあって、どこか気持ちが冷めていた。

決勝は天覧試合で行われた。

ゴール後、スタンドの歓声はオリンピアン２人に注がれていた。

１　１０”１１
２　１０”１９

１着は川畑さんで日本学生新記録だった。２着は末續。

私は５着だった。タイムも１０”５０と平凡なタイムで自己ベストにも及ばなかった。

翌日も冷めた気持ちが戻る事はなかった。
200m準決勝で痙攣を起こし２４秒。決勝に進む事も出来なかった。

２年目の全カレは、１年前の自分にも遠く及ばず終焉を迎えた。

残すは１ヶ月後の日本選手権。仙台だ。

ー　続　ー