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子宮頚がん検査を受けて気付いた自分を守るということ

今回の日刊かきあつめのテーマは『死』について。

女性のみなさんに『子宮頸がん』の検査を通して、わたし自身が死や健康について考えるきっかけになった体験を書きたいと思います。

わたしが再度受けた検査の結果は幸いなことに『異常なし』だったのですが、この記事を読んで少しでも検査に行くきっかけになったらうれしいです。
文末に現在住んでいるアイルランドでの、無料子宮頸がん検査情報も載せておきます。

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時は遡って一年前。事の発端は当時勤めていた会社に掛かってきた1本の電話から。
健康診断で子宮頸がんの検査結果が曖昧で『要精密検査』なので、このまま予約を取りましょう、と言う内容でした。

電話を切った後、「検査結果が曖昧って何?全然自覚症状無いんだけど…。」とパニック。

再検査するだけで大袈裟だと自分でも分かってはいましたが、30年間大きな不調なく暮らしてきたので、かなりの動揺でした。

そもそも子宮頸がんとは何ぞや?…これがまず始めに思ったことです。

子宮頸がんは、子宮の入り口の子宮頸部とよばれる部分から発生します。子宮の入り口付近に発生することが多いので、普通の婦人科の診察で観察や検査がしやすいため、発見されやすいがんです。また、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後のよいがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要といえます。(国立がん研究センターより引用)

20~30代が一番多いと言われており、検査で分かるクラスが5段階あります。
クラス1-2は異常なし、3は曖昧、4はかなり怪しい、5はがんの可能性大。
この3に該当していたようで「念のために詳しく調べましょう」という段階でした。※現在はこの基準ではなくなったようで、今年5月に受けた検査では”異常なし” or ”要再検査”の二択でした。

辞めた今だから言えますが、当時は仕事そっちのけで「子宮頚がん クラス3 助かる」「クラス3 がん 可能性」…などの検索魔と化し、Yahoo!知恵袋から闘病日記までとにかく読み漁りました。

再検査は問題が無く一安心だったのですが、当時は親にも言えず、結果が出るまで精神的に不安な日々を過ごしました。

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この経験を踏まえて思ったのが、ありきたりかもしれないけれど"検査の大切さ"です。

「不調もないし、婦人科検診なんて恥ずかしくて行きたくない」と、10数年婦人科検診に行っていない知人が言っていました。

確かに時間もお金も掛かるし恥ずかしさもある。自覚症状も無いのに検診を受けることは簡単では無いと思います。でも今回がん疑惑が出てきたときに、初めて「死」が他人事でないのだと思いました。

子宮頸がんの検査費用は自治体によりますが、対象の年齢には数百円~2000円程で受けることが出来ます。
自覚症状の無い時や、自分のタイミングで受ける場合の検査だと、相場は6,000円前後だと思います。

子宮頸がんの検査の場合、進行が進んでいると治療が難しい病気です。逆に早期に発見がし易く、治療を受ければ予後は良いと言われています。

15分も掛からない検査を「恥ずかしいから…」で遠のくと、万が一の事態になったときに後悔するのは自分自身です。

検査を怠ることで、もし将来赤ちゃんが産めなくなってしまったら後悔してもしきれませんよね。。

検診を定期的に受けることが自分自身を守ることが出来きるので、「そうい言えばしばらく検査してなかったな」って方はぜひ検査を受けてみてはいかがでしょうか?

【おまけ】
アイルランドではPPS番号(アイルランドで仕事をする際に取得が必要なマイナンバーのようなもの)を取得していれば、アイランド国民でなくても無料で子宮頸がんの検査を受けることが出来ます。

まだ利用したことがないので制度の良し悪しは評価できないですが、無料で検査を出来るのっていいですよね。

下記が調べて分かる範囲での情報になります。詳細は必ずご自身でご確認ください~。

【対象】25-60歳の女性
①CervicalCheck registerに登録する
②手紙が届く
③病院を予約する
④検査→当日は手紙を持参する

参考:Cerveral Check(Health Service Executive)

どうやら手紙が届くのに日本のお役所とは違って、数週間掛かったり、手続きの進みが遅いようなので、帰国直前は避けで余裕を持って受けた方が良さそうです。

物価も高く(外食費なんかは日本の1.5倍はします…)、消費税が23%と高いのですがネックですが、こう言った予防医療に税金が使われるんだったら良いですよね。

編集:アカ ヨシロウ



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