見出し画像

Bjork Volta Japan Tour@大阪城ホール

初めてナマBjorkを体験したのは、15年前だった

自己紹介でも書いたように、私はアイスランドの歌姫・Bjork(ビョーク)様の大ファンである。

ビョークの存在を知ったのは、いまから35年くらい前のこと。
彼女の音楽をちゃんと聴いたのは、27年くらい前だったかな。

初めて聴いた作品は、1995年にリリースされた2ndアルバム『Post』だった。

色鮮やかなジャケットがとても印象的で、ビョークの代表曲『Hyperballad』の美しい旋律にしびれ、『It's Oh So Quiet』『I Miss You』のシャウトに興奮した。

間違いなく、私のヴォーカルスタイルに多大な影響を与えてくれたアーティストだ。

ビョークを生で観るまでは死ねない。
その念願が叶ったのは、15年前。

2008年2月25日(月)、大阪城ホールで開催された『Bjork Volta Japan Tour』

2008年2月19日(火)日本武道館
2008年2月22日(金)日本武道館
2008年2月25日(月)大阪城ホール

来日公演は上記の日程で開催され、私は最終日の大阪城ホールに参戦することができた。


そしてなんと!
15年ぶりに!!
ビョークにまた逢える!!!

2023年3月、“cornucopia”“orchestral” という2つの形式での来日公演が開催されることになったのだ。

15年前の私が感じていたこと

これからお送りするのは、2008年2月25日に私がブログに投稿した『Bjork Volta Japan Tour』のライヴレポだ。

前回投稿したCoccoの初体験ライヴの記事と同じく、当時の気持ちをそのままに残しておく意味で、あえて手を加えずそのまま転載することにする。

しかし、我ながらめっちゃイタイやっちゃなぁ……恥ずかしいったら。
なんせ15年前に書いたものなんで、どうか大目に見てやってくださいな。

よかったらこちらもどうぞ ↓

ではでは!

15年前に初めてビョークに会えたときのことを思い出して、
15年ぶりのビョークを、この目と耳でしかと堪能してまいります!!!

またライヴレポしますので、ぜひともソラノカナタをフォローしてお待ちいただけると嬉しいです!

ビョーク・イン・ザ・城ホール ~ライヴ・レポート編~

2008年2月25日、大阪城ホール。
いよいよこの日がやってきました、Volta Japan Tour!!!

Japan Tourの初日@日本武道館の2月19日、
“いままさに、日本に来てるんだ…もうすぐ逢えるんだ!!”
ワクワクと実感が沸いてきて、テンション上がる上がる!

Coccoのときみたいに、もう泣かないでいいように(笑)
前日の日曜日には思いっっきり声出ししてきました!
お一人様でフリータイム8時間!!(←いつものことですが。)

けど、ちゃんと声出ししたのが・・・4ヶ月ぶり???
こんなんでも歌い出すとちゃんと声が出る、
しかも、いつも前よりも上手くなってるってのに
我ながら関心しきり。

出すもの出して、やっとスッキリした!
ってカンジで、
来るべきこの日に挑みました。

ほんとは仕事どころじゃないから休みたかったけど、
業務の都合上そうもいかず・・・しかもこの日はめっちゃ忙しかった!!

けど、なんたって20年間待ち望んだこの日。
絶対、定時で終わらせる!!!
そのことだけで私のアタマはいっぱいでした。

時間が経つにつれ、そわそわソワソワ。心ここにあらず(笑)
定時を知らせるチャイムが鳴ると同時にPCをシャットダウン、
目にもとまらぬ速さでダ~~~ッシュ!!!

普段はの~んびりなワタシでも、
今日だけは、今日だけは、さすがに必死!

ワタシがこんなに必死になるのなんて音楽のこと以外、ありえないなぁ。
こんなに、嬉しい、楽しい、しあわせ気分はほんっとにひさしぶりっ♪

早々と開場時間のちょっと前に到着して、
ツアーグッズのTシャツを買って、
コインロッカーにコートやカバンを押し込んで、準備は万全万端っ!

アリーナ席に着いてみると、あれ? あれれ??
実際はステージから結構遠い・・・?
なんだか、いやな予感が・・・

開演時間の19時を少々まわって、いよいよ、客電が落ちる。。。

と、やっぱり・・・オールスタンディングぢゃないかよぉ。(T-T)
泣いてるひまなんて全っ然なかった!(苦笑)
そんな心配は無用だったわ。

これでは私のようなおチビちゃんは太刀打ちできないではないか!
久々に『背の高いヤツはジャマ』by DANCE☆MANな気分だよ。
一体どうしろっちゅーの??(T-T)

せっかく苦労してチケット獲ったのに。
これならアリーナよりスタンドのほうがよかったかな?
と正直思った。

オペラグラス用意しといて正解やったわ。
次に来るときは、もっとよく見えるやつにしよう。
踏み台も用意しようか。。。

ライブに行くたびに、いつも思う。
立つ必要ってあるか?
なぜ立つのかね??

みんな平等に高い金払って観に来てるんだ!
自分だけ楽しめればそれでいいのかよ!

・・・とあなたも思いませんか?!

各々どんな楽しみかたをしようと自由だ。
けれど、みんなが気持ちよく楽しめるように、
最低限のマナーは守りましょう!!

私がアーティストの立場なら、絶対禁止にしたるところですね。
立つのはもちろん、みんな同じ動き・同じ振り付けで
同じようにノってる、あの気持ち悪いやつもね。

私なら、本当に音楽が好きな人、音楽が聴きたい、
と思っている人のために、
ゆっくり、じっくり聴けるようなライブをやりたいです。

とにもかくにも。
身近に彼女の呼吸を感じられて、とても幸せでした。

世界がなくなる前夜に、
世界中のいろんな人種のたくさんの人たちが集まって
盛大なフェスティバルを開催してるかのような。。。
とても地球上のものとは思えない。。。

そんな騒ぎでした。

あっちゅ~間の90分。
夢のようなひととき。。。

ていうか、90分て! 短い~~~っ!!!

熱い熱い時間がついに終わり、
あまりに名残惜しくて、
さっきまでBjorkその人が存在していたステージや
PAまわりをしばらくうろうろ。

またいつか必ず再会できることを祈りつつ会場を後にし、
酔いを醒ますように、
ひんやりとした空気の中を
ゆっくりゆっくり駅に向かって歩く。

すれ違うカップルが私のほうを見て(るように見えた…)
「似てるよな」「似てるよね」…
え? それってもしかして、私のことかしらっ??(←←自意識過剰!!!)


いまから約20年前。

とても仲がよくて、
いつもいっしょに遊んでいた友人のひとりが
彼女のことをTVで見た、と教えてくれました。

水色のワンピースを身にまとった彼女が
軽やかに歌い躍る姿を見て、

友人とそのお母さんのふたりで
「kanataちゃんに似てる!」って話になってね・・・
そんなことを話してくれたのでした。

そのころは全然情報が手に入れられなくて、
「Sugarcubesというバンドのヴォーカル」
だということしか知らなくて、

それからずっとずっと後になって、
彼女がソロアーティストになってから、
それがBjorkその人だったのだと知りました。

その友人と、数年後に当時の話題になったときに
「雰囲気といい、イメージといい、あれはkanataだった。」
って言ってもらえたのが、とっても嬉しかった。

いつか、水色のワンピースでステージに立つのが、
私の夢のひとつでもあるのです。

私もいつか、こんなライヴができるように。
Bjorkが私にたくさんのパワーをくれるように、
私も誰かにパワーを与えられる存在になれますよう。

確かに、Bjorkは紛れもなくすごい。すごかった。

けど、
私にも、できるかも。
私なら、できるかも。

大それてるかもしれない。
けれど、
不可能ではない!

と、思うのです。

私の“本来の姿”を知らない人からすると、
普段の華奢な身体と物静かな立ち居振る舞い(←ぷぷぷっ)からは
とても想像がつかないらしく、

私の歌声を聴いて「感動した」「驚嘆した」と
褒めていただけたりすることもあります。

「感動」とかいう言葉はあまり好きじゃないし、
こんなもんで簡単に感動してくれるなよ!
私はまだまだこんなもんじゃない!

・・・という想いが強いのですが、

私みたいなのでも誰かに感動を与えられるんだ!

・・・と想うこともあり、

じゃあ、いまの私なら、
それ以上のものを与えることができるのでは?

・・・なんてことを、マジで想ってたりするのです。

私の奥にいつもある、マグマのように燃えたぎる想い。
私の望みは、ひとつだけ。

うたいたい!

そのために、いま何をするべきか?
相も変わらず、毎日そればかりを考えて過ごしています。

本当にやりたいことをやるために。
そろそろ、自分に正直に、わがままに生きてもいいかな、
と思ってます。

絶対に、あきらめない!!

歌、がんばろ!

あらためて、そんな気持ちが強く強く沸いてきたのでした。

ビョーク・イン・ザ・城ホール ~セット・リスト編~

01. Intro
02. Earth Intruders【from Volta】
03. Hunter【from Homogenic】
04. Pagan Poetry【from Vespertine】
05. Immaturet【from Homogenic】
06. All Is Full Of Love【from Homogenic】
07. Undo【from Vespertine】
08. The Pleasure Is All Mine【from medulla】
09. Hidden Place【from Vespertine】
10. Desired Constellation【from medulla】
11. Army Of Me【from Post】
12. I Miss You【from Post】
13. Who Is It【from medulla】
14. Vokuro【from medulla】
15. Wanderlust【from Volta】
16. Hyperballad【from Post】
17. Pluto【from Homogenic】

-encore-
18. Oceania【from medulla】
19. Declare Independence【from Volta】

Volta Japan Tour ~2008年2月25日 大阪城ホール~ セット・リスト

これまでにリリースしたオリジナルアルバムのうち、『Debut』を除いて
代表曲と言える曲をまんべんなくチョイスした
まさに“ベスト”といえる選曲だったんじゃないでしょうか。

好きな曲、聴きたい曲はほとんどやってくれたから、ほぼ満足♪

欲を言えば、
『It's oh so quiet』
『joga』
『I go humble』
とかも聴きたかったけど。
シャウトももっともっと聴きたかった~!

ライブ前に、アルバムをひととおり聴き返して予習しておいたのですが、
Bjork作品の中ではこれまであんまり好きではなかった
『Vespertine』も、やっぱり名盤や!
っちゅーことに気づかされました。
しっかりとおさらいしておこうと思います♪

私の中では、これぞBjork!!
と言うべきベストなアルバムは
『Debut』、『Post』、『Homogenic』の前期3作だと思っていて

この3作が“動”であり“陽”なら
それ以降の『Vespertine』や『medulla』は“静”であり“陰”。

相変わらずの凄まじい完成度なんだけど、
実験的要素が強すぎて(特に『medulla』は・・・)
個人的にはBjork作品の中では、あまり好きじゃないんだよなぁ。
そう思ってるファンって、私のほかにもきっと多いはずだよね・・・。

やっぱり、中でも圧巻だったのは、
『army of me』、『I miss you』のくだりでしょうね~。
ホール全体がえらいことになってました。
激しい! 激しい!! 激しい!!!

そして、本編ラストとなる
『hyper-ballad』、『pluto』は、レーザービーム飛びまくりやし!!!

みんな大好き『hyper-ballad』、
ナマで聴けるのを本当に楽しみにしてたんだけど、
エンディングが斬新にアレンジされていた。
もちろんそれもよかったけど、
オリジナル大好きな私にはちと残念だったかな。

そして、アンコールを求める拍手。
だんだん大きくなっていって、会場中の拍手がひとつになった。
あの瞬間は、ちょっとゾクゾクもんだった。

アンコールに応えてBjork再登場。
『Oceania』を壮大に歌い上げる。

「one more song!」とBjorkが叫んで
ラスト・ソングはお待ちかね、『Declare Independence』!

「higher! higher!」に、テンション振り切れそう!
いままさに、最高潮!!!
Bjorkと掛け合いできるなんて、これもまた最高じゃないですか!

幸せすぎて、まるで夢を見てるようでした。。。

ライヴの興奮冷めやらずの大阪城ホール

最後までお読みいただき、どうもありがとうございます。 スキやシェア、フォローをしていただけると飛び上がって喜びます。 頂いたサポートは、創作活動の糧とさせていただきます。 今後ともどうぞ応援よろしくお願いします!