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björk japan 2023 orchestral @ 神戸ワールド記念ホール

アイスランドの歌姫ビョーク、約6年ぶりの来日公演!

SMASH-jpnのTwitterより

二人のbjörk、二つのbjörk。
それは最新型のcornucopiaと古典的なorchestral。
答えはあなたのお気に召すままに、as you like it.

"björk japan 2023" 公式サイト(https://smash-jpn.com/bjork2023/)より


"orchestral" のコンセプトとは

björkの肉声と32人のオーケストラだけで構成され、
スピリチュアルな空間を創りだす。
まさにbjörkの原点がここに在る。

"björk japan 2023" 公式サイト(https://smash-jpn.com/bjork2023/)より


björk orchestral ツアー日程

2023年3月20日(月) 東京ガーデンシアター  open 18:00 / start 19:00
2023年3月25日(土)神戸ワールド記念ホール open 17:00 / start 18:00


神戸ワールド記念ホールへの道

最終日の神戸ワールド記念ホールに参戦した私。
この目と耳でしかと味わってまいりましたよ!

私にとっては実に15年ぶりのビョーク!
15年前に大阪城ホールで観たのが初めてのナマビョークで、今回で2回目。

初めて体験したビョークのライヴレポはこちら♪ ↓

いやしかし、1週間で大好きなCoccoとビョークのどっちのライヴも楽しめるなんて!
最高に贅沢やな!!
そしてまた来週もビョークに会えるなんて…!!!

こんなこと、一生に何度もあることじゃない。
もしかしたら、これが最後になるかもわからない。

絶対に万全な体調で臨みたくて、前日はしっかり8時間睡眠。
14時半くらいの現地到着を目指して家を出る。

三ノ宮駅でポートライナーに乗り換え。ポートライナーには初めて乗った。
まわりは、私と同じようにビョークを観にきたファンらしい人たちがちらほら。

会場最寄りの市民広場駅に着いたら、改札を出た先に誘導の係員がいて、事前に確認した道順とは反対の方向を案内していた。

ほんまか???
ほんまにこれで大丈夫なん???

絶望的な方向感覚を誇る私は不安をおぼえながらも、係員が指示するその矢印の方向へ歩いていく。今回の会場である神戸ワールド記念ホールが目の前に近づいてきて、矢印の理由がわかった。

グッズ販売を待つ正面入口前からの行列が、すでにすごいことになっていた。何の時間稼ぎなのかわからないが、そのためにわざと遠回りさせられたのだ。
おかげでめっちゃ無駄に歩かされて、ライヴ前に余計なエネルギーを消耗させられた。やりかたセコイな!

会場の端のほうにある横断歩道を渡った向こう側まで、その行列は続いていた。最後尾に到着したのが15時前。
グッズの先行販売は15時から。事前に調べたときには15時半からとなっていたのに、当日あらためて確認すると15時からに変更されていた。

行列はほんまにえぐかった。が、少しずつ少しずつではあるが、わりとスムーズに前に進んでいたので、そんなにイラつくこともなかった。

1時間と少し経って、やっと順番がまわってきた。
これくらいなら、Coccoのとそれほど変わんないから、なんてことないや。

これが “orchestral” のグッズのラインナップだ!

SMASH-jpnのTwitterより

Tシャツ2種類とパーカーのサンプルを見せてもらって、PLUMのTシャツ@5,500円を1枚購入。

PayPay使えたから、貯まってたポイントを遣えてめっちゃ助かった!
“orchestral” のロゴとビョークのライヴ写真がプリントされたBLACKのTシャツも欲しくて、最後まで買おうかどうしようかめっちゃ迷った。
しかし、さすがにTシャツ2枚に1万円も出す勇気が、いまの私にはなかった。今回は耐えろ、私。

無事にグッズを購入して、開場時間がくるまでしばらく付近で時間が経つのを待った。私のまわりではたくさんのファンが、ビョークのことを話しながら楽しそうに待っていた。

ファン層は、若い子もいたけど40代から50代が中心って感じかな。
どっちかというと男性ファンのほうが多かったかな?
外国人も多かった。15年前の大阪城ホールではほぼ見かけなかったのに。

今回もスマホアプリで電子書籍を読んだりしてたから、待つのはまったく苦にならなかった。
雨が降らなくて本当によかった。この日は予報で天気が崩れるっていってたけど、結局は雨にあたらずにすんだ。
日頃の行いがいいからね。えっへん!

だんだんと暖かくなってきて、外出時の着る服をどうしようと悩む時季だけれど、コート着てきて正解だった。
海の近くだからきっと寒いだろうと思ってたけど、やっぱり寒かった。
そのへんはみんなもよくわかってるのか、冬装備の人が多かったな。

開場前の神戸記念ワールドホール

開場時間が近くなって、係員が会場前に設置されたバリケードを移動させて私たちを入口まで誘導する。
カンやビンの持ち込みがないか、手荷物検査を受けた後、アリーナ席とスタンド席に振り分けられる。私はアリーナ席なので奥の入口に進んだ。

数分待って、17時ちょうどに開場。
私は前のほうに並んでいたので、まだほぼ誰もいない静かなホールに足を踏み入れた。あと1時間もすれば、このホールが熱狂の渦につつまれるのだ。

まずは、空いてるこのタイミングで先にお手洗いを済ませておこう。だが、どうやって行けばいいねん。案内表示もアナウンスもない。行き方がわからへんやないか。迷わず係員に「お手洗いはどこですか?」と聞く私。

教えてもらった方向へ進みながら、2階のスタンド後方からステージやPAの見えかたを確認。高いところから見渡すと圧巻だな。
一生に一度でもいいから、こんなところで歌ってみたいなぁ。

読みどおり、トイレはまだガラガラだった。
余裕をもってお手洗いを済ませ、座席へ。

1Fアリーナの前方。左よりだけどけっこう良い席。
ステージもわりと近い!
これから、あそこにビョークが立つのか。

数列前の人の頭がちょっと邪魔だけど、まだ許容範囲。
そんなときのために、私にはオペラグラスという最強の友がいるし!
今回は前回よりもよりいっそう、ビョークを間近に堪能するのだ!

開演まではまだまだ時間があったので、いまかいまかとソワソワしながら待った。いい子にして、おとなしく待ってた。


“orchestral” いよいよ開幕!

開演時刻の18時を少しまわったころ、オーケストラのメンバーが登場。
マエストロが最後に登場し、観客へ一礼。拍手がひときわ大きくなる。

オーケストラが少し音を出して、数分が経った。
いよいよ、歌姫のおでましだ!

大きな白い衣裳に包まれた、ビョークが!!

生身のビョークが、
いままさにそこに、
私の目の前に存在している!!!

ひざ丈くらいの白いワンピースの上にいっぱいヒラヒラがついてて、まわりに針金みたいのがたくさんついてて、その先にまたヒラヒラがついてて。
裸足ではなく白い靴を履いてた。
お顔は、ファントム?みたいな雰囲気のするお面(あくまで私の感覚)をつけてて、オペラグラスを使っても表情まではよく見えなかった。

ファッションには詳しくないので、上手く表現できないのがもどかしい。
けれど、「なんだか女王蜂みたいだなー」っていうのが、率直な私の感想。

神のような神々しさと、姫のような美しさ。
だけど、動作や仕草は幼女のよう。
てくてく歩くその姿は、まるでヒヨコのようで、とってもかわいらしい。

“なんとなくこの洗練されていない感じ” が、ビョークも生身の人間だったんだなって思わせてくれる。
もしかしたら、生身の人間というよりもずっと人間くさい感じなのかもしれない。

あっ!!!

もしかしたら、こういう雰囲気が私と似てるってことなのかな???
この日のビョークを見て、私は思ったのだった。

終演後、Instagramにこの日の写真がアップされてた!

ドレスのブランドは、コム・デ・ギャルソンの別ライン「ノワール ケイ ニノミヤ」だそうだ。知らんけど。

素朴な疑問なんだけど。
こんな格好で歌いにくくないのかな???

実際、お面についたヒラヒラ部分が口元に触れて、何度もそれを手で払いながら歌う場面が見られた。
私だったら無理かな〜。じっとして歌うの苦手だから。


1曲目の演奏が始まり、スタンドマイクの高さが合っていなくて、それを直すビョークがまた、かわいらしくてたまらんかった。スタッフさん、ちゃんと合わしといてよ! と言いたいところだが、かわいいビョークが見れたのでよし。
この光景、たしか大阪城ホールでも見たような気がするんだけどな。

ちなみに、ビョークって小柄だとずっと思ってたんだけど、ネットを探してみると163cmあるって情報が出てきて。
けっこう高いやん。。ほんまか???
私は、155cm以上の女性は小柄だとは認めないからね!

それはまぁ、いいとして。

さすがにお年を召されたなぁ…という印象は拭えないけれど、やっぱりその声は相変わらず、すさまじい。
昔ほどの、期待していたほどのパワーは感じられなかったけれど。

ちょっとセーブしてない? って思ったりもしたけれど、こんなもんなのかな。軽〜く歌ってるように見えてしまうのが、やっぱり一流ってすごいよなと思わせられる。

私は常に全力で歌ってしまうから。
それが私のスタイルだから、これはこれでよしなんだけどね。

激しさよりも、ずいぶんと繊細なヴォーカルという印象。
初期のころみたいに、シャウトして歌うような曲が少なくなってきてるのが私としては少し淋しいところ。
これはあくまで私の好みなんだけど、私がシャウト系のヴォーカルだから、どうしても激しい曲のほうに寄っちゃうんだよね。

それでもやっぱり、ウィスパーヴォイスのビョークにもゾクゾクしちゃうんだけどね。


この日のセットリスト

01. Stonemilker【from Vulnicura】
02. Aurora【from Vespertine】
03. Come To Me【from Debut】
04. Lionsong【from Vulnicura】
05. I’ve Seen It All【from Selmasongs】
06. Freefall【from Fossora】
07. Hunter【from Homogenic】
08. You’ve Been Flirting Again【from Post】
09. Isobel【from Post】
10. Joga【from Homogenic】
11. Quicksand【from Vulnicura】
12. Notget【from Vulnicura】
13. Hyperballad【from Post】

Encore:
14. Overture【from Selmasongs】
15. Pluto【from Homogenic】

björk japan 2023 orchestral セットリスト

15年前に聴けなかった『Joga』が聴けてうれしい!
それから、2回目の『Hunter』『Hyperballad』もやっぱり最高だった!

『You’ve Been Flirting Again』から『Isobel』への流れは、私の大好きなアルバム『Post』そのままで興奮した。『Isobel』はキーが下がっててちょっと残念やったけど。なんでだろ??
だけど、ロートーンの迫力ある声にやっぱり圧倒されてしまう。

大好きな『Hyperballad』では、原曲とはまたぜんぜん違う世界を見せてくれた。歌い回しももうかなり原曲とは違っていた。でもやっぱり大好き。

「ドモ、アリガト!」
この曲を歌い切って、歌姫はステージのその奥へと消えた。

鳴り止まない拍手のなか、ほどなくしてオーケストラがステージに戻り、マエストロが一礼。大きな拍手に包まれる。

演奏された曲は、ビョークの主演映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のサウンドトラックアルバム『セルマソングス』のオープニングを飾る曲『Overture』。嫌でもあの映画のシーンが頭によぎる。

演奏が終わり、歌姫が再登場!
英語でMCを少ししてくれた後、アンコール最後の曲。
15年前の大阪城ホールでも歌ってくれた『Pluto』

耳をつんざくような激しいデジタルの電撃ビートを、ストリングスで表現するなんて。すごすぎる。圧巻だった。

「ドウモ、アリガトウ!」

その言葉を残して、歌姫は私たちの目の前から消えた。

あっという間の、夢のような80分だった。
会場はスタンディングオベーション。

「えっ、これで終わり???」

終了のアナウンスもなく、あっけないエンディング。
魔法が解けて、夢から醒めたみたいな感覚。
一気に現実に引き戻される。

でもほんまに、この素敵な空間に立ち会えて、私はしあわせだった。
心の底から思った。

「生きててよかった!!!」

8,000人くらいの観客たちが一斉に動き出す。
私はしばらく動きたくなくて、会場内で余韻を味わっていた。

動きが少し落ち着いてきたタイミングで席を立ち、お手洗いへ。
その後、再び余韻を楽しむようにゆっくりと会場を後にした。
グッズはすでに完売していた。

ゆっくりとゆっくりと市民広場駅へと向かったが、それでもまだすごい人だかり。
でもなんとかスムーズに電車に乗れて安心。
どこにも寄らずにまっすぐ帰宅して、家に着いたのは21時頃だった。

あぁ、とってもとってもしあわせな一日だったな。
金曜日にもまたビョークに会えるんだ。
今度はどんなビョークを見せてくれるのだろう。

めいっぱい楽しみたい!!!

終演後の神戸ワールド記念ホール

さぁ、お次は “cornucopia” が待っている!
めっっっちゃ楽しみ!!!

 “cornucopia”  のライヴレポもぜひぜひどうぞ♪

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