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データの利活用で、企業の成長に伴走する。「Beyond the Conversion」コンバージョンのその先へ。|2024年 社長年頭挨拶

明けましておめでとうございます。ソウルドアウト株式会社 代表取締役社長 CEO兼CCOの荒波 修あらなみ おさむです。

2024年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。


昨今、AI(人工知能)技術がこれまでにないスピードで進化を遂げており、今後どのように産業や社会に影響を与えるのか、世界的に大きな注目を集めています。現在は第3次AIブームと呼ばれており、2023年にはAIチャットボット「ChatGPT」や画像生成AI「Stable Diffusion」が発表されました。私たちの日常生活やビジネスシーンにも浸透しつつあり、AIの高度な技術力とその汎用性の幅を実感した方も多いのではないでしょうか。

*ChatGPT 4 にて前段文章をもとに生成された画像です。

私自身、AIは社会に対して、産業革命やインターネットの登場を超えるほどのインパクトを与えるだろうと考えています。AIの活用により、人の手で行なってきた定型的な作業は自動化され、業務の効率化が進み、労働環境の大きな変化が予想できます。AIを使いこなせる人材とそうでない人材とでは、市場価値の二極化がかなり進むでしょう。

また、個々人のレベルにとどまらず、企業間の競争においても、AIの利活用の巧拙こうせつによって業績に天と地ほどの差が生じると考えています。AIを導入・活用できる企業は、先ほど述べたように業務プロセスを最適化し、競争力を強め、戦略的な意思決定を行なうことができるでしょう。

私は、このような変化をポジティブに捉えています。これまで日本は、少子高齢化の進行で生産労働人口が急速に減少し、それがゆえにGDPは長期にわたって下がり続けると予測されてきました。しかし、AIの台頭によって、この前提は大きく覆ろうとしているからです。

AIによって一人当たりの生産性は向上し、少ない労働力でより多くの価値が生まれています。業務を効率化して生まれた時間とリソースを投資し、新たなビジネスチャンスにもつながるでしょう。日本経済において新たな成長の機会が生まれると考えています。未来を見据え、AIの利活用を前提とした企業の成長戦略が求められる時代に突入したといえるでしょう。

また、AIがロボティクスやセンシング技術と結びつくことによって、深刻化するエッセンシャルワーカー(介護士、医療従事者、運転手など)の人手不足の解決につながると考えています。この技術はまだ一部の社会実装にとどまっていますが、将来10年を見据えれば、全く異なる景色が広がっていくことでしょう。例えば、介護ロボットは、高齢化社会において高齢者の生活支援や介護の負担軽減といった重要な役割を果たしてくれると思います。

現在はまさに黎明期です。今後、私たちの日常生活や産業構造に大きな変革をもたらすと考えています。

このような変化のなか、2024年のソウルドアウトグループは「Beyond the Conversion」(コンバージョンのその先へ)というテーマを掲げ、お客さまの売上向上に確実にコミットしていきたいと考えています。

この言葉には二つの意味を込めています。一つめは、ウェブ上のコンバージョン以降のプロセス改善に着手していくこと。二つめは、生活者への認知から興味・関心、検討、購買といったすべてのファネルで課題解決をしていくことです。

*ChatGPT 4 にて前段文章をもとに生成された画像です。

2023年を振り返ると、2022年4月に博報堂DYグループの一員となってから組織的な融和融合を進め、基盤を整えた一年でもありました。

1月に大規模な組織改編を行ないましたが、社員一丸となって取り組んだ結果、業績へのインパクトも表れはじめています。また、博報堂DYグループのアセットを活用することで、マス広告を含めたマーケティング全体の戦略設計やプランニングに関する提案機会が増えてきました。これまで私たちだけではできなかったテレビCMのご支援など、幅広いサービスを提供できるようになっています。

さらに、データインテグレーション事業が急速に進展しています。企業内に点在するデータを集約・成形・蓄積するためのデータウェアハウス(DWH)を構築し、マネジメントダッシュボードを作成。経営の意思決定に役立つソリューションを提供しています。

データの利活用において、ダッシュボードはあくまでも一つのアウトプットにすぎません。重要なのはデータ基盤を整えることであり、それがソリューションの根幹となります。そのとき私たちに求められるのは、企業のビジネスを深く理解し、KGIにつながっている重要KPIを経営層から聞き出す力です。経営の意思決定を支援する新たな領域であり、私たちの提供価値を大幅に拡張できると考えています。

また、データ基盤の整備は、広告成果と連動する重要な要素となっていくでしょう。昨今のCookie規制の影響で、従来の広告手法では成果は限定され、市場は縮小していきます。データ分析の内容は、広告配信の改善に寄与するだけではなく、ロイヤルカスタマーの育成などにも活用できるようになっていくでしょう。

この一年で、AIの進展に伴い、データの利活用に関して解像度が向上してきました。データ基盤の整備へのニーズは確実に高まっています。獲得効率や獲得単価が中心だったお客さまとのコミュニケーションは、生活者の生涯価値(LTV)中心のものへと変わっていくでしょう。

5年前、私たちソウルドアウトグループは「脱リスティング広告会社」を掲げ、マーケティングコンサルティング、そして経営コンサルティングの会社を目指す、と旗を掲げました。

2009年12月16日に創業し、14年が経ちます。データの利活用を中心に、お客さまのマーケティング活動をエンド・トゥ・エンドでご支援させていただくことで、本当の意味で売上向上に貢献できる新しいフェーズに入ってきたと感じています。

また、今年もう一つ取り組みたいのが、中小企業の事業承継における課題です。今日の中小企業が抱える最大の課題だと思っています。コロナ禍で始まったゼロゼロ融資の返済ができない、後継者がいないといった様々な背景から、廃業してしまう企業が増えているのです。

これまで中小企業の支援に取り組んできた私たちなりのアプローチはできないか。例えば、ソウルドアウトの地方事業家採用で入社した社員を、育成したあと企業に送り込み、DX化を促進するといったこともできるかもしれません。事業承継の問題は、私たちだけでは解決できません。様々な方と議論しながら、ともに取り組む仲間を見つけ、この課題に向き合っていきたいと考えています。

2024年、より素晴らしい未来に向かって、挑戦し続けましょう。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

ソウルドアウト株式会社 代表取締役社長CEO 兼 CCO 荒波 修



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