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Criteoはリターゲだけじゃない!Cookieレス時代に真価を発揮する最新運用手法【事例公開】

こんにちは!ソウルドアウトの赤塚 怜央です。Criteo・Googleなどのフィード広告の運用を担当しています。

今回の記事は、
「Criteoをやっているけれど、リターゲティングだけだと成果が頭打ちだな……」
このような悩みを抱えている方に向けた内容です!

Criteoといえばリターゲティングのイメージが強いと思います。しかし、今では”新規ユーザーへのアプローチ”や、”ブランディングなどリターゲティング以外の訴求”も可能になっています!

今回はリターゲティング以外の成果改善の手助けをしてくれるプロダクトと運用手法を紹介します!

CCA・Web Traffic Generation

難しい横文字が並んでいますが、一言で表すと新規の潜在顧客へアプローチできるプロダクトです。
*CCA(=Criteo Customer Acquisition)・Web Traffic Generation(旧名称:Consideration)

こんなアカウントにオススメ

①リターゲティングのみ実施していて成果が頭打ち
②CPC(入札単価)を抑えながらリーチを広げたい
③Criteoを実施したいが、掲載条件となる月間UU数40,000に達していない

Web Traffic Generationキャンペーンは、40,000UUなくても配信が可能です!
*原則、Criteoは掲載条件としてサイトの月間UU数40,000以上or日別UU数1,500以上が必要。
*2022年中にリターゲティング広告のUU数の条件の撤廃を予定。

オーディエンス

CCA・Web Traffic Generationのオーディエンス設定は、2つのタイプから選択可能です。

Similar Audience
Criteoが保持しているユーザーリストから、広告主のサイトでコンバージョンしたことがあるユーザーと、近しい性質のユーザーを特定してターゲティング。

Commerce Audience
商品カテゴリー、価格帯、ブランド、性別など様々なセグメントを組み合わせができるオーディエンス設定。

管理画面で選択できます!

CCAとWeb Traffic Generationの違い

同じ新規ユーザー向けのプロダクトですが、大きく分けると「配信目的」と「クリエイティブ」が異なります。

①配信目的
CCA:獲得目的
Web Traffic Generation:認知・検討目的

CCAは獲得目的と記載していますが、あくまで新規ユーザー向けの配信なので
リターゲティングの獲得に比べると基本的に1割もないケースが殆どです。

*ちなみに、アパレル系ECアカウントの1月の獲得数を比較してみても大きく乖離があります。
リターゲティング:1,300CV 
CCA:20CV

②クリエイティブ
Web Traffic Generationのみ、「Branding Grid」
という機能を利用してクリエイティブ内にブランドイメージを挿入できます。赤枠内がブランドイメージの画像です。

画像引用元:媒体資料|Criteo Web Traffic Generation Beta版のご案内

事例

<CCA>
アパレル系ECサイトで、CCA配信前後のROAS・獲得率を比較したところ大幅に改善。

※アカウントの特性により実績の推移に差異がございます。

<Web Traffic Generation>
クリエイティブ上に表示される3エリアのページ流入に関するデータを比較。

画像引用元:媒体資料|Criteo Web Web Traffic Generation Beta版のご案内

①Branding Grid(赤枠)はページ平均滞在時間が他エリアに比べ100秒以上長く、質の高いユーザーの流入に繋がっていることが分かります。

結局、CCA・Web Traffic Generationどっちがいいの?

ちなみに今まで私が運用してきたアカウントのうち、9割はCCAを配信していました。理由としてはシンプルで、お客様の目標にしている指標が「売上金額の最大化」や「獲得数の最大化」のケースがほとんどだったからです。

「いきなり類似配信をするのはリスクが高い」と思ったら、まずは日予算500円と少額から始め、様子を見てみるというスタンスでもいいと思います!

以上が新規ユーザーへのアプローチ施策でした。

CRP(Criteoリセラープログラム)

特定の商品のみ切り出して、部分的に配信を強化することが可能なプロダクト

▼例:「セール対象品」のみ別建てして、キャンペーンを構成

画像引用元:媒体資料|Criteo広告 サービス概要 2020年度版 CRP

こんなアカウントにオススメ

①「セール」「季節品」を拡販したい
②「新商品」の拡販に注力したい
③「特定のカテゴリー」を拡販をしたい

切分け例
①スポーツ用品を扱っているECサイトで「サッカー用品」の商材を配信
②不動産案件で獲得が取れる「東京」物件を配信
③医療系の人材案件で人気の「歯科医」求人を配信

💡ポイント

  • 特定商品だけを対象に「最適化」「予算設定」「入札設定」が可能。
    *通常はフィードに入っている全商品が対象になり配信コントロールが難しい。

  • 実施条件は対象商品点数が10点以上。
    *商品数が少ないと配信ボリュームが出づらいため、フィード掲載商品の2〜3割が目安。

  • 切り出した商品は通常のキャンペーンでも配信される。

事例

ECアカウントにて特定のカテゴリーを切り分けて配信したところ、
売上金額:600万円 UP
ROAS:1,186% UP

Cookieに依存しないプロダクト

昨今、Web業界で話題となっているCookie規制。
今後より規制が厳しくなることが予測されます。

そんな中、CriteoはCookieレス対策として新たなプロダクトを次々とローンチしております。
今回はそこから「Criteoコンテクスチュアル広告」をご紹介します。

Criteoコンテクスチュアル広告

ページ内の情報とCriteoが保有しているコマースデータから、自動的に相性が良いサイトを判別して配信できるプロダクト。

💡ポイント
従来のメディアコンテンツ解析に加えユーザーの行動履歴も加味することで、Cookieレスの環境下でもパーソナライズ化された広告が実現できます

仕組み
①Criteoの配信ネットワークから、該当アカウントと相性がいいWebサイトを「テキスト」「画像」「キーワード」などの情報を基に識別
              ↓
②Webサイト上で購入頻度が高い商品を特定
              ↓
③①②のデータを基に相性のいいWebサイト・商品を自動的に判断し広告表示

画像引用元:Criteo コンテクスチュアル広告 | JP

事例

Criteoコンテクスチュアル広告の新規ユーザーのサイト流入数を導入前後で比較したところ、
約2倍増加

最後に

個人的には、Criteoをリターゲティング目的のみで実施するのはもったいないと思っています。

世界最大規模であるコマースデータセットを持ち合わせ、これから待ち受けているCookieレスにも真摯に向き合い、新たなプロダクトを積極的にローンチしています。これを期に、今回ご紹介したプロダクトを導入して、更なる成果の創造に挑戦してみてはいかがでしょうか?


以前、Criteoのクリエイティブ施策についてまとめた記事も書きましたので、そちらも見ていただければ、よりCriteoの知識が深まること間違いなしです!

*ほかにも、これまで執筆した記事を載せておきます!何か引っかかることがあれば、お気軽にお問い合わせください📢

*EC・ネット通販を中心とした物販ビジネス専門メディア「コマースピック」にて、Googleショッピング広告についての記事を寄稿しました^^

【執筆:赤塚 怜央】


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