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不安を減らすには、①他人へ尋ねる、②自分へ尋ねる|アサーションとフェルトセンス

この記事は「シノブラジオ」の覚え書です。本編が気になったら、下記のラジオのほうもご聴取ください。
>>シノブラジオ

臨床心理士・公認心理師の高間しのぶです。志木市のソレア心理カウンセリングセンターでカウンセラーをやっています。私の一日を振り返ると…今日は外国人の方が来られました。日本語はかなりできる方でした。

しかし、第一言語というものは微妙な言い回しができるので、カウンセリングには第一言語を使うほうがよいでしょう。どんなに第二言語が上手でも、母国語にはかないません。つまり「カウンセリングは母国語で」が基本…

今日はテーマが「不安を減らす」話ですが、外国人の方にカウンセリングするときは、結構疲労しますね。【微妙なニュアンスをつかみそこなってしまうかもしれない】という不安があるからです。

■テーマ

不安を減らすには、①他人へ尋ねる、②自分へ尋ねる|アサーションとフェルトセンス

◇この記事は、こういった不安のある方へ向けです。
・明日の仕事のことで不安がある
・慢性的な不安がずっとつきまとっている

◇そんな人がこの放送を聴くと、
・「聞く」という作業に取りかかれるようになります。聞く作業ができるようになるまでは、それなりに時間がかかるので、あくまで「取りかかれる」ようになります。「聞く」作業って、それはそれで結構ハードルが高いので。
・あ、そういうふうにやるのか!?というコツが分かります。

◇ツイート紹介

【人に何かを聞けるようになると】自分の不安が解消されモヤモヤが減少します。効果はそればかりではありません。もっとスゴイ事が…。それは【自分にも聞けるようになる】のです。例えば「いま自分はどんな気持ちなんだろう?」とか。自分の外側にも内側にも聞けるようになると世界は確実に変わる☺

■他人に聞いてみる

まず、自分が不安に思っていることを他人へ聞くことです。これによって、自分の不安を外へ出しているので、不安が低減します。「外へ出す」というのがキーポイント。

例えば、
・何か分からないことを他人へ聞く。つまり、スマホの使い方、予約の仕方、仕事上のことなど。
・現代なら、分からないことをググる。グーグルにないこともたくさんありますが…。

◇メモ
グーグルに聞くのは、専門知識がないと欲しい情報に到達できないことがあります。むしろ、そのほうが多いかもしれませんね。欲しい情報に到達するには、単にググるだけではだめで、専門知識が必要なのです。ここは意外と落とし穴ですね。
心理学のような誰でも書けそうな題材は、間違った情報がネット上にたくさん上がっているので、本当に注意が必要です。
本の情報も、正確かというと、怪しいところはたくさんあります。ですから、正しい情報を得るためには、これからますます専門知識が必要になってくるでしょう。

聞くということから少し脱線しているかもしれませんが…

他人へ対して感じた感情を、他人へ表現してみる。これはアサーションの技法です。自分の気持ちを「爽やかに」表現してみるということ。「爽やかに」というだけあって、この感情は、だいたいは怒りです。怒りって絶対に爽やかじゃありません。だからあえて「爽やか」を標語にしているのです。

■自分に聞いてみる

「聞く」という作業は、普通は「他人」を想定しています。

しかし、他人にベクトルが向けることができるようになると、自分にもベクトルが向いてきます。つまり【自分へも聞くことができるようになる】のです。これを内省といいます。

これはちょっと難しいかもしれません。なぜなら、ベクトルの向きは、そう簡単には変わらないからです。

では、どのように自分に聞くのでしょうか?
・いま自分はどんな気持ちなのか?
・いま自分の体の感じはどんななのか?

◇内省するコツ
モヤモヤをきちんと感じるようになることです。このモヤモヤは、心理学では「フェルトセンス」といいます。

こうやって自分の外側(他人)にも聞けて、自分の内側(フェルトセンス)にも聞けるようになると、あなたの不安は確実に減少するでしょう。


■まとめ:外側へ、内側へ尋ねてみる

・分からないことを、誰かに聞く習慣ができると、不安は減る(これは当然のこと)
・自分の気持ちを理解しようとする習慣ができると、不安は、さらに減る


この記事は「シノブラジオ」の覚え書です。本編が気になったら、下記のラジオのほうもご視聴ください。
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