週末レビュー8月19日:MBA経済と財務の復習、コロンビアMBA履修授業、マンハッタン屋台Business事情、その他感じたこと

週中はほとんどMBAの1年目で学んだ経済と財務の復習に費やした。あとはマンハッタンで屋台をしているメキシコ人と知り合い、マンハッタンで屋台をするのにかかるコストや規則など教えてもらった。9月からクイーンズで始める串カツ屋台の契約書などの作成、備品の購入などの準備も進めた。

MBA復習:経済

慶應のMBAに通うT君とかれこれ2〜3ヶ月くらいかけて1年の時に勉強した授業を復習している。僕が今NYなのでSkypeで繋いで週に2回ペースで続けている。先週から今週にかけて経済(正確には経済・社会・企業)の復習をしていた。授業の流れとしてはミクロ、マクロ経済の基礎→外部環境変化に対して経営者はどう対処するべきか(ケースを通して学ぶ)→財政・グローバリゼーション・国際情勢についてというカリキュラム。これは慶應の基礎科目は複数の教授がパートを受け持って、教える科目を体系的に設計している(はず)。この科目に関しては正直体系的に設計されているというよりそれぞれが好きな事をやっている感じを受けた。ただ、経済は今まで全く勉強してこなかったので、復習は超楽しかった。

先週は主にケースの復習だったが、正直ケースから学ぶことは、経営者はアンテナ高く貼っておけくらいで外部環境と経営の関係を深掘りする事はMBAの生徒にとってあまり重要じゃないと感じた(当たり前体操すぎて)。それよりもマクロ・ミクロ経済を正確に把握できる足腰をつける事に今回は注力した。という事でマクロ・ミクロの自習をした上でT君は特に今後の日本経済について結構あつい議論をした。

色々議論したけど、個人的に強い意見を持つようになった社会保障制度の破綻について少しだけ書きたい。今日本は貧乏な人でもお金持ちでもものすごく住みやすい国だと思う(もちろん貧困層はいると思うが、自分が今いるアメリカ、昔いたブラジル、韓国などと比べて相当良いと思う)。ただ、近く国民皆保険制度、生活保護、年金などは間違いなく破綻する。必ず国民が足りない分を払う事になるのでギリギリの生活をしている人は国民保険に入れない、生活保護を受けれない、年金が足りない分国に収める金額が今以上にでかくなるなど問題のオンパレードが起きる。お金を持っている人は大丈夫だと思う。なので議論をしていた慶應BOYのT君はそんなに困ります?みたいなことは言っていたが絶対に困ると思います。

アメリカみたいな社会になるんじゃないかと思う。アメリカでは貧困層・ミドルクラスに入らない人たちの多くが医療保険に入っていない。なぜなら日本のように国が超お得な保険を提供してる訳ではなく、民営なのでめっちゃくちゃ高い。私の友人は独身で月$600医療保険代を払っている。これが家族だったらやばい事になる。交通事故にあっても麻酔を受けずに手術する人もいる(麻酔は高いので)。NYのハーレムに行くとまともに歩けない人、脚がパンッパンに腫れている人だらけで見てるだけで苦しくなる。みんな保険に入るお金がなく、病院にいけないので放置しているらしい。という風に国が医療に関して自己責任ですとなれば、アメリカのような社会になる。また、アメリカの人口に占めるホームレスの比率は日本の10倍以上であり、NYではまっじでホームレスだらけである。100mに一人は確実にいる。これも日本の未来の姿の1つではないだろうかと思う。生活保護にお金をかけられなくなった場合、どれだけの人が路上で暮らさないといけないだろうか。

よく経済について思うことを偉そうに言っている人がいる(自分です)。こういう人多いと思う。ワイドショー、池上あきら、自分の身の回りのミクロ経済を総動員して意見を言っている。今回の復習を通していかに自分が何もわからずにふわふわしたことを言っていたか反省した。今後も基礎ができているか確認しながら、経済のアップデートを自分なりにして深い理解と自分なりの事実の見解を持って意見できる人間でいようと思った。

MBA復習:財務

今回財務の復習をするにあたって友人に勧められた「15歳からのファイナンス理論入門」慎 泰俊 (著)と学校から配られたテキストと並行して復習。財務の成績自体はAで悪くなかったが、この本のおかげで表面的にしか理解していなかった事が本質的に理解できた。この復習はまだ途中なのだが、今週復習の一環で自分が過去にいた楽天株式会社の企業価値評価をしたのでその結果をシェアしようと思う。結論からいうと楽天の現在の時価総額(市場で評価されている金額)は1.43兆円で一株あたり1011円。自分の企業価値評価からいうと2.03兆円で一株あたり1419円割安で評価されているという見解に至った。まだ復習中なのであれだが、楽天は金融(銀行、カード、証券)などやっているので現金や負債を普通の一般企業のそれとしてカウントして良いのか、この評価が正しいかどうかがまじでわからない。こういう自分がやっている事が正確なのかどうかわからないのに解が出てしまうのが一番恐ろしい。来週の復習でT君と話し合おうと思う。

コロンビア履修の授業確定

本来起業系の授業とファイナンスのアドバンス授業を半々で取りたかったが、倍率が高杉て選考からもれてしまった。履修科目は以下の通り:

Launch Your Startup: 起業アイディアを持ち込んで授業の最後でNYの投資家向けにピッチするガチンコStartup授業 (日本にもこの授業だけをやるプログラムがあるらしい:http://ventureforall.iegassociation.org/)

Social Entrepreneurship: Global Perspective:社会問題をプロットして自分がどの問題を解決したいか決める為に履修

Food Entrepreneurship:コロンビアMBA No.2の超人気授業。飲食の起業に関するコロンビア流のやり方を学ぶというめちゃおもろそうな授業。奇跡的に入れた。

Napoleon's Glance: 戦略の授業。これも人気みたいだ。戦略という文字はナポレオンの成功を研究していた学者たちが作った言葉らしい。ナポレオンの戦略をいかにビジネスと人生を勝ち抜く為に使うかを学ぶ。面白そうじゃないか。

Capital Markets & Investments: 見ての通り資本市場と投資についてのアドバンス授業。自分が色々見た中の授業で最も満足度が高かった。

以上、週に授業がある日は3日。多分最後のファイナンスの授業の予習が半端ないと思うので実質週4日。残りの3日は起業の授業と連携させて幅広く活動しようと思う。

マンハッタン屋台ビジネス事情

NYに無数にある屋台。これ一体どういう規制があって、どれくらいお金かかるんだろうか。と思って屋台でやっている人たち複数の方々に聞いてみた。するとNarcisaというめちゃくちゃ優しいメキシコ人移民の女性が手取り足取り教えてくれた。まず、マンハッタンで屋台をするには政府からの許可がいる。Mobile Food Vendor Permitと言うもので戦争経験者や特定の人しかもらえないらしい。なぜメキシコ人のおばちゃんが持っているかと言うと、彼女は元軍人のおじいちゃんから借りているらしい。値段の相場は年間100万円。月にすると約8万円。屋台はクイーンズでメキシコ人が作りまくっている工場があり、約40万円。その他に必要なのはFood Protection と言う外国人でも受けられる食品取り扱い免許。そしてMobile Food Vendor Licenseと言うこれまたFood Protectionと似ている免許。それだけだそうだ。ちなみに、この屋台は驚くことにマンハッタン中どっこでもやって良いらしい。彼女の屋台は一日20万以上売るらしい。嘘だとしても1日10万。月220万の売上でほぼ借入金なしの家賃8万円だったらめちゃくちゃ儲かるはず。ただ、彼女が乗っているトラックはメーカーが何かもわからないボロボロのトラック。ぜったに何かある。ローリスクハイリターンなんて世の中にありえないと言うファイナンスの復習をしたばかりなのでなおさら。ちなみに1週間屋台と許可証セットで400ドルで貸してくれるおじさんがいると言うので来週尋ねることにした。

以上、書くのに2時間くらいかかってしまいまだ書きたい事があったけれどもこれ以上時間をかけるともはや振り返りではなくなるので、ここまでにしたい。 


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