あなたの感情がナイフになるのを防ぐ方法。
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鏡は、自分からは見えない部分しか映せないという法則がある。たとえば、鏡の前で手のひらに数字の「5」と書く。それを反転させて、自分の目から見えなくなった瞬間、鏡に映る。それとは逆に、自分からは見えている手の甲は鏡に映らない。
この法則は意外にも人間関係にも見られることがある。
「他人は自分を映す鏡である」という言葉がある。一般的には、“人の振り見て我が振り直せ”のように解釈されているのかもしれない。
しかし、わたしの解釈は少し違うどころか、全く違う。冒頭に書いた“鏡は、自分からは見えない部分しか映せない”の法則通り、「他人は自分の見えないところを映す鏡」なのである。
そして、さらに現実的な表現に落とし込むと、“自分の見えないところ”というのは、誰もが隠し持っている「心のナイフ」のことだとわたしは思う。
心のナイフは快感を誘発する
不倫をした有名人が、口撃(攻撃)対象になりやすい現象は、誰もが不倫願望を持っているからという単純な理由では語れない。考えられる理由は二つある。
一つは、心のナイフをかざすこと自体が快感を誘発すること。二つ目は、快感を発露している自分の姿が自分からは見えないので、さらにエスカレートし、その“渦”に気付いた他人が便乗してしまうという構造が生まれるからである。
自分の醜い姿ほど自分から見えない。だからこそ、他人は自分の“見えない”ところを映す鏡であるという逆説が成り立ってしまうとわたしは考える。
女性性を高めることで、心のナイフの出番はなくなる
憧れの対象が遠い存在であるほど、心のナイフは増えていく。そして、心のナイフを振りかざしている自分の醜い姿は自分からは見えない。けれども、他人からはモロ見えで、テレビや雑誌、インターネットというメディアは、常に心のナイフを我々から引き出そうといろんなことを企んでいる。
しかし、心のナイフを引き出されないようにするための防御策もある。それは、遠い世界、違うステージの人と自分との間に明確な境界線を引くこと。そしてもう一つ、もっと身近にいる人や、あなたと似た境遇、似た性格、似た興味対象を持つ人と現実世界で繋がることである。
縦方向に繋がっていた、合理性や一貫した論理展開が求められる社会が2020年を境に崩壊し始めたのは紛れもない事実。
いままでは、男性性優位な人が力を発揮しやすい仕事が溢れていたけれど、これからは真っ新(まっさら)な状態から、創造性を発揮できる人が仕事を自ら作り出す時代になるとわたしは確信している。
あなたと似ている人たちに光を当てよう
創造性と“女性性”は切っても切れない関係性を持っていて、競争にかり出されるのは男性性優位な人たちで、競争に勝たせるために創造性を発揮するのが女性性優位な人たちである。
ゴールドラッシュの時代にアメリカで一番稼いだのは鉱夫ではなく、鉱夫のために丈夫な作業着を提供したあのリーバイスという会社の創業者である。これを読んでいるあなたが本当に求めているヒントも、このリーバイスの実例に隠されているかもしれない。
いつも、あなたと似ている誰かのために創造性を発揮する。それを忘れなければ、心のナイフは出番を待たずに錆びて使い物にならなくなるはず。
わたしはそう信じている。
あなたはどうだろうか?
Live your life !
※写真は熱海SUNビーチ。
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