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お金の不安を消したい人ほど、競争社会ではなく「実力社会」で生きよう。

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有名人がカルトや占いにハマる理由。
それは、本人が自身の人気の根拠を「実力」という、現実的な物差しで説明できなくなってしまうからである。

実像と虚像の差が大きくなればなるほど、その差を実力という“確かなもの”で埋めたくなる。その結果、ある者は才能の前借りをするかのようにドラッグに手を出し、ある者は自分の理解者をこの世以外の場に求めるのである。

誰もが抱いている、不安の根底に流れるもの。
それは競争社会で上を目指したいという煩悩であるとわたしは考えている。人は不安になればなるほど、脳内からセロトニン、ドーパミン、オキシトシンといった「幸せホルモン」と呼ばれる物質が分泌されなくなり、鬱や慢性疼痛を引き起こすと言われている。

実はわたし自身、重度の腰痛で約2年ほど休職していた時期がある。当時は、外資系の会社でセールスをしながら普段はサンボという格闘技を本格的にやっていて、いまでは考えられないくらい超ハードな生活を送っていた。仕事で結果を出し、勝負に勝つ。それで人生のステージが上がると信じ込んでいたわたしにとって、腰痛はまさに天からの啓示でもあったのかもしれない。そして、腰痛は意外な形でわたしの元から離れていった。

いまは、あのツラさが嘘だったかのように体は軽やかである。ここまで回復、いやそれ以上の健康を手に入れられたのは、仕事やプライベート、趣味、スポーツ、人間関係すべてにおいて「競争」から降りたからだとわたしは思っている。

競争から降りるということは、平等を受け入れることである。頑張れば報われるという教育よりも、いま報われていない人をとりあえず助けようと教えることが大切である。小学校でどんなに道徳の時間を設けようと、成績重視の教育システムでは、パイは取り合うものという発想しか生まれない。パイはみんなで大きくするもの。その理念の下ではズルさは通用しない。そして、利己主義の人間は自然と淘汰されていく。

思考の抽象度を上げれば、競争社会において真の勝者は“競争の主催者”であることに気付くはず。競争に踊らされた勝者は敗者であり、勝ちをあきらめた敗者は勝者である。しかし、両者は決して助け合うことをしないがために、競争社会から抜け出すことは不可能なのだ。

天は、安定よりも、発展と進歩を優先する者に味方する。なぜなら、宇宙にはエネルギーと時間が存在するからである。人にはエネルギーと時間が平等に与えられている。けれども、競争社会に身を置くことで、そのエネルギーと時間をすり減らしていることに多くの人が気付いていない。

そして、必要以上にエネルギーと時間が減らないように、他人の手助けをする。“天職”とはそういう仕事のことを指し、そういう仕事ほど、下品な言い方だが“稼げる”のである。

この記事が少しでも、あなたの人生のショートカット(近道)に役に立てればとわたしは願う。時間とエネルギーを大切に。

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