見出し画像

心と身体⑧

noteを始めたころ


noteを始めてみようかなと思ったのは、退職してからひと月ほど経った頃でした。
5月から新しい職場で働き始めて3か月・・・たった3か月で自分がこの仕事を辞めてしまうなんて。そのことがとてもショックでした。
 価値のない1人のおばさん。逃げたんだと思うと辛くなった。こんなつもりじゃなかった。大好きな職種で、この先60歳くらいまで働けたらいいなと思っていたのに。気持ちはかなり落ちていた。

 家でゆったり過ごすようになり、断捨離などしつつ、出てくる写真や手紙、母子手帳、日記、保育のノート・・・。
 私が今までの人生の中で一番忙しかった頃、子供も小さくて、仕事をしながらの育児が大変だった頃。あの時、自分はどんな気持ちだったのだろう、今より辛かったのではないか?
 見返すうちに、どんどん蘇ってきた。でも、すぐ忘れてしまいそう。
 書いておきたいと思った。あの頃の心と身体はどんなだったかな。
 そう思い順に書いていこうと思いnoteを始めました。
 
 そして、一番長く勤めた病院を退職し、3人目が生まれ、5人家族となり、
数年過ごすところまで書き終えました。
 こんなに、慌ただしい日々だったけど、私の心と身体は壊れていなかったようだ。若かったからかしら?もちろん辛いことは沢山あったけれど、身体に影響が出るようなことはなかったようだ。

最近の退職について

 自分の身体が壊れてきたかもと思ったのは、今年の7月初め頃だった。
5月から勤務し始めた新しい職場。仕事に行くために支度をしなくてはいけないのに、どうしようもなく身体がだるくて進まない。夜も寝付けないし、寝ても何度も起きてしまう。
 そのうち、仕事に向かう車で涙が流れてきてしまう。
 仕事中に動悸がしてきて気持ち悪くなる。耳鳴りがするようになる。
 仕事の話を友達や家族に聞かれたくない。
 人に会いたくない。

 流石にこれは良くない事になっていると思い。症状からいろいろ検索した。心の病・・・?。身体に変調を起こしたら相当きてるのかな?
この私が?
 気持ちの切り替えが得意な方だと思っていた、この私が?
わからなかった。
なぜなら、私の年齢が50代だから。

 調べていくと、心の病も更年期も、同じような症状が起こるからである。
更年期だからと思えば、もう少し頑張れそうな気もしてくるし。
心が病んでいると思うと、本格的に身体にくるまえに何とかしないとダメだと思ったりしていた。不安定なまま良くなることはなかった。

 8月はじめには、仕事終わりにトレーナーに電話で相談し、続けられそうにないかもと伝えた。職場の状況が悪いのはトレーナーもわかっていて、私の前の採用者たちも続かなかった事など話してくれた。店舗を変わってみようとか、時間をずらしてみようとか提案してくれたけれど、答えは出せず、そのまま耐えて勤めた。
 8月中旬に仕事を終え帰宅、家の事も何も手につかず何時間もボーっとした後、退職したいです。トレーナーにメールした。

 
 その頃運悪く、トレーナーがコロナに罹患してしまい、その後はトレーナーの上司とやり取りすることになった。1度お話をしましょうということで、出勤をしてくださいと言われた。
 出勤して5分ほどで、トレーナーの上司がきた。バックルームの人のいない所へ行ってもらえた。今まで色々悩んでみえた事はトレーナーから聞いていますよと言っていただけた。続けるのは難しいですか?何がありましたか?
ここは人が続かない、今後の参考のためにどんなことがここのダメなところだと思いますか?など聞いていただけた。
 仕事を始めてから、この職場での問題や悩みをずっとトレーナーには相談してきていたので、スムーズに話は進んだ。
 診断書を出さないとすぐに辞めれませんか?と聞いたら、大丈夫ですよ。皆さんには、家庭の事情で急遽辞められましたと伝えますね。と・・・。
50代のおばさんが震えながら泣いて、歳下の上司に訴える姿・・・。
 みっともなかった。
 今日は仕事できますか?と言われたけれど
もう、戻りたくありませんと言って、職場の調剤室には2度と戻りませんでした。この頃起こっていた、体調の変化も、同じ職場の誰にも相談せず、伝えることもなく、去りました。

今の自分

 退職から2ケ月が経とうとしています。勉強のために沢山買い揃えて毎日読んだ本が何冊もあります。職場でもらった、様々な資料も捨てられずにいます。悔しいし、色々なことに腹が立つ。
 予約していた心療内科も受診することなくキャンセルしました。
 会わずにいた人とも、会ってみたりしています。

 それでもまだ、辞めてしまった仕事の話を聞かれたりすると、話ながら泣いてしまいます。心の何処かで、今回の事を引きずっている。
 そして本当は、心の傷はもう少し遡った、2つ前の退職からなんだろうということも確信した。
 実は、今年になって3回退職しています。
 人が怖いです。
 助けてもらって、一緒に泣いてくれて、引き留めてくれて、人の優しさも沢山もらったけれど、答えられずに辞めた事。人の人生を変えてしまったこと。 
 その2回の退職についても書いてみて、『心と身体』を終えようと思います。


 

 
 
 





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?