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PFA(Psychological First Aid )とは?

PFA(Psychological First Aid :サイコロジカル・ファーストエイド)とは、
・深刻な危機的出来事に見舞われた人に対して行う、人道的、支持的、かつ実際的な支援のこと
・極めてストレスの強い出来事を体験した人たちを援助する立場にある人が対象
・心理的支援だけではなく社会的支援も含まれる。

今回は、PFAについて、簡単にまとめたいと思います。

【参考文献】


PFAの目的

 PFAの目的は,災害,犯罪,事故などの困難に直面した人や地域の回復を阻害しないことです。
 支援者は国内のみではなく、海外へも応援に行くこともあるため、現地の文化に応じて、ケアをしていくことが求められます。
 PFAを活用する際には、心理的ディブリーフィングは行わず、被災者に苦痛や不利益を与えないように留意しながら、心理的・社会的支援を実施することが重要である。

不安への対応

 状況の変化に対する不安の多くは合理的な対処行動を促すための正常反応です。
 不安を生じる原因となる生活,避難ストレスを傾聴し,可能であれば実際的な支援につなげることが求められます。
 パニック発作や過呼吸は,行動のコントロールが保たれなかったり悪化の傾向がみられたりする場合、頓服として抗不安薬が処方されることもあります。
 不安を悪化させる要因として,貧血,心疾患,甲状腺機能亢進症,抗うつ薬などの投薬の影響を除外します。
 カフェインは不安惹起性物質のため,不安症状が強い場合には控えること、急にやめると離脱症状が出現するため、徐々に減らすことが大切です。
 また、激しい運動、大音響の音楽も不安を惹起することにも留意します。

不眠への対応

 災害後,余震などの影響で不眠を訴えるケースが多くあります。夜間の余震が多い状況を考えるとこのほとんどは正常反応であり,睡眠導入薬で深い睡眠を誘導することは避難の遅れにもつながりかねません。日中を含めた断続睡眠がむしろ適応的な状態であるとも言えます。日中の作業などのために総体的な睡眠時間が減少し,眠気のために生活に支障が出る場合は、夜間の睡眠を改善する必要があるので、避難所の環境などを改善し睡眠を確保できるようにし、睡眠リズムの心理教育を行なったり、必要に応じて睡眠導入薬を服用したりする。※心理的依存形成の恐れがあるので連用はできるだけ避ける。

呼吸法

不安を感じている人々は,続けて話し続け、苦しくなったところで一気に息を吸い、そのときに胸郭を大きく動かします。また、息を吐かずに吸い込んだままの状態で話し続けるということもあります。これは吸気優位の呼吸をつくり出すことによって,過呼吸と同じような状態に陥ることがあります。このような患者には,軽く息を吸ってゆっくり大きく吐くという呼吸法が適しています。
 これを1 回10 分、1 日数回行うことで、呼吸を改善し、心身の安定をめざします。特に抗不安薬を処方する場合には必ず呼吸法を活用し、心理的依存形成の恐れがあるので連用は避けることが大切です。



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【参考文献】


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