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無色透明の闇

「闇鍋しようぜってなって。ただとにかくみんな貧乏で」

「最悪、全員で出汁を啜るってのも、まあ乙じゃないか」

「みんな期待してたんだ。混じり気ない純粋な期待が生んだ闇鍋は限りなく透き通ってたな」

「空鍋か?」

「それは怖いな。でも水は入れたよ」

「……白湯か」

「雪が積もった夜だったな」

いい暇つぶしになれていたなら光栄です☆