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人は変わることができるのか?

皆さん
こんにちは!

暑すぎると思いながらも積極的に徒歩で遠回りしながら汗をかきたい、P2M Group GM の新井です。

今回は、「人は変わることができるのか?」というテーマで note を書いていきたいと思います。

「人が変わる」という文はいろんな解釈ができると思いますので、今回の note 内では、下記の内容を「人が変わる」という言葉の定義としたいと思います。

「その人がこれまでに有したことのない価値観や核となる信念をもちはじめ、その人自身の行動・思考に変化が起きること。良くも悪くも、行動の変化をもたらす心の変化。」

良くも悪くもという点に関しては「人間万事塞翁が馬」という諺があるように、何がいいことで何が悪いことなのかは誰にもわからないので、今回はあえて、"変化" に良し悪しは付けずに、上記の内容を定義としていきたいと思います。


中学生の時に肝に銘じたある言葉

私が中学生の時、クラブチームで野球をやっていました。ある試合の後、当時お世話になっていたコーチに、こんな言葉をいただきました。

「身体(筋肉量や体力)は一瞬では変われない。でも、心は一瞬で変われる。」

私はこの時ハッとさせられた記憶があります。
「確かに、、、」と。

良くも悪くも、心は一瞬で変われる。

たとえば当時中学生だった私は、目標としていた高校に進学するために現状の成績では足りないことが判明しました。当時9教科合計が20後半だった私は、目標とする進学先の先生より、9教科で36あれば問題なく入学できることを知らされ、「とにかくその高校に入りたい!」という想いで漠然ともがいていた結果、自分の勉強に対する "心"が変わったのです。

今まではなんとなく認識していた「学ぶ」ということに関して、自分の中での認識が変わりました。

知ることができる喜び、気づくことができる喜び。
毎日、コマがなくても塾に足を運び、自習室にこもりっぱなしでした。自分で作った問題を解いては作り直し、解いては作り直しをただひたすらに繰り返しました。

そんなことをひたすら続けた結果、9教科の合計は 39 まで上がりました。

特別な魔法を使ったわけではありません。自分の目標を達成するため、自分の心の在り方が変わったのだと思っています。

心は一瞬で変わることができ、心が変われば行動が変わる。

まさにこのことだと思いました。

そう、私の心に変化が起きたのは、本当に一瞬の出来事なのです。
コツコツと積み重なって少しずつ変化していったわけではなく、ある日突然、言われた言葉や与えられた環境が、一瞬にして私の心を変えました。

小さなことかもしれませんが、変わることができたのではないかな?と思います。

どうすると心は変わるのか?

では、どうしたら「人が変わる」もしくは、「心が変わる」ことが起きるのでしょうか?

私自身の経験や P2M として活動していてさまざまなスタッフの変化を見てきた中で(まだまだ、ごくわずかな経験ですが)感じている2つのことがあります。

・他社から「変わりなよ!」と言われても、人はなかなか変われない。
・その人自身が、「変わりたい!」と思っても変われない。

「いや!変われるでしょ!」とツッコミを入れたくなった方、
そのような考えもとても素敵だと思います!

私自身もそう考えていた時期がありましたが、今は少し違った考え方をしているので、今回はそれを簡単にご説明させていただきます。(お付き合いください)

もう一度確認します。
・他社から「変わりなよ!」と言われても、人はなかなか変われない。
・その人自身が、「変わりたい!」と思っても変われない。
この二つです。

じゃあどうしたらいいんや。。。
となってしまいますよね。だからこそ「人が変わる」もしくは「人を変える」のは本当に難しいのです。

でも、逆にいうと、ある原理 を理解すると「そんなに難しいこともないかもなぁ〜」と思えたりもします。

その原理とは、「"環境" が人を変える」というものです。

環境が人を変える!?

"環境" といっても少しアバウトなので、広辞苑に載っている "環境" をチェックしてみると、このように出てきます。

①めぐり囲む区域。②四囲の外界。周囲の事物。特に、人間または生物をとりまき、それと相互作用を及ぼし合うものとして見た外界。自然的環境と社会的環境とがある。

広辞苑

今回は②の方の意味合いをメインに話を進めていきたいと思います。特に「人間または生物をとりまき、それと相互作用を及ぼし合うものとして見た外界。」の部分です。

その人を取り巻く環境。
家庭環境、友人・恋人との関係性、職場での環境などなど、、、そしてこれらはハード面だけではなく、ソフト面も大きく影響してくるので、どちらにもしっかりと注目していく必要があります。

例えば、職場でのハード面というと、オフィスの場所、オフィスの内装、オフィス内のデスクの位置、広さ、清潔さなどがありますし、ソフト面というと、上司・部下・同僚との良質な関係が気づけているか?発言の自由がどれだけあるか?心理的安全性は?なども含まれてきます。

これらは職場に関してですが、これと同じように、家庭内、プライベートで行った場所、それぞれにさまざまな環境があります。

私たちは日頃、こういったさまざまな環境の中で、自分の行動・思考をアウトプットしているのです。
アメリカの心理学者、ジェームス・J・ギブソン氏が提唱した "アフォーダンス" という言葉がありますが、これは、"環境が与える意味" のことを指す概念です。
その人が、どんな環境にいるか?その環境は、その人に何らかの意味を与えます。

例えば、

ここ数ヶ月、あなたの周りで同僚数名がプロジェクトを立ち上げ、成果を出して会社から評価をされています。あなたも得意な分野があり、その強みを活かして何かを成し遂げられたらいいなと思ってはいるものの、なかなか行動しようと思えずにいたとします。(自分が変化できないことを感じている)

そんな時、月曜の朝、朝出社したらラウンジの一角に「好きなイベントを企画してくだい。実現に向けて会社はなんでも支援します。期限は今週末。」と書かれた紙とペンが置いてあり、穴のついた箱が隣に置いてあったら、あなたはどうするでしょう?

「お、あと5日間で考えられたら、この紙に企画を書いて出そうかな」と思うかもしれません。

なぜあなたは行動しようと思えたのか?
当然ですが、「挑戦できる環境」が目の前に現れたからです。

シンプルすぎる例かもしれませんが、要はこういうことです。自分が今現在置かれている環境によって、あなたの思考も行動も変わってきます。
あなたが「変わってほしい」と思っている他者の置かれている環境によって、その人の思考も行動も変わっていきます。

"環境" がその人に与える影響は本当に大きいです。

私は職業柄、トレーニングやケア、生活習慣、食習慣などでお客様の相談に乗ることもよくありますが、「なかなかモチベーションが上がらなくて、、、」「変わりたいんですけど、変われないんですよね、、、」といったご相談をよく受けます。

私は「変わりましょう!」とは決して伝えません。
お話をする中で、この方を取り巻くどのような "環境" が、そうさせているのか?
逆に、環境をどのように変えることで、その方が変わることができるのか?

を考えていきます。

成長したい時、変化したい時、自分を取り巻く環境に目を向けてみてください。変化を望むなら「変わろう!」と発言する前に環境を変えてみてください。小さいことでも、何でもいいです。

作業が捗らない、モチベーションが上がらないならば、作業する場所を変えてみる。
マイナス思考が治らない、ポジティブに考えることができないならば、ポジティブな思考の人がたくさんいる場所に足を運んでみる。

全て "環境" を変えています。
なかなかこの視点になることは難しいとは思います。(私自身も日々どうすると良いかを試行錯誤しています)

でも、本当に必要な環境に身を置いたときに、本当に人は変わることを何回も見てきました。何度言っても変わってくれなかった人も、環境が変わった瞬間に変わってくれたこともありました。嘘のように聞こえるかもしれませんが、本当です。

人は、その人の取り巻く環境との相互作用によって思考し、行動している。

そんなことを考えながら、「人は変わることができるのか?」を考えていきたいですね。

では、人は変われるのか?

ということでまとめに入りたいと思いますが、
私の中での結論はこうです。

・人は変われる。
・ただ、変わろうと思っても変われない。
・その人を取り巻く環境に変化があった時、初めてその人は変わっていく。

みなさんはいつも、どんな "環境" にいらっしゃいますか?
または以前、どんな ”環境" にいましたか?

現在の自分、過去の自分、未来の自分、
さまざまな環境で、さまざまな思考や行動の変化があったはずです。

この note を読んでいただいた皆さんと、これまで起きたご自身の変化や周りの方の変化について、 "環境" という視点でお話しできたらとっても面白そうだなと思っている、今日この頃です。^ ^

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました!



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