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自尊心=自分らしく生きること

「私は私のままで生きることにした(キム・スヒョン著)」を読んだ。

ぜんぜん私のままで生きていない自分にとって、ビックリするほど勉強になることが山盛りだった。韓国と日本は、集団意識が強く自殺率が高い、寄り道を許さない社会、と似ていることが多いので、ここに書かれている韓国社会は日本人の私も共感することが多かった。なかでもいちばん教えられたのが「どうやって自尊心を高めるか」というところ。

私は自尊心とか自己肯定感とかが限りなく低い人間だ。「私なんか」と考えることがとても多い。自尊心を持ちたいと思っても、どうしたらいいのか皆目わからなかった。

本によると、自尊心は「自分で自分を世話して、自分で問題を解決できるという自分に対する信頼感」をもとに時間をかけて培われるものだという。そんな自尊心の第一歩は、「自分らしく生きること」。

ここでまた疑問がわく。「自分らしく生きるってなに?」

ここにも具体的な答えがあった。自分らしく生きるとは、「自分で判断し、決定し、生きること」だそうだ。自分でものごとを判断して決めていくには、その物差しとなる自分の価値観が分かっていなければいけない。自分に関心を持って、どんな時に幸せを感じるのか、どんな価値を大切にしたいのかを知ることが第一歩となる。

私の大切にしている価値観ってなんだろう?

人の役に立つこと、人に迷惑をかけないこと、物の道理をわきまえること、丁寧な暮らしをすること。そして最後に出てきたのが、人生の楽しみをたくさん経験すること!

これから日常の暮らしで出会ういろんな出来事や選択に、私の価値観というものさしを使って、小さな決定や大きな決断をしていきたい。それを繰り返すことで、私は自分の価値観でものを決められる人間なんだという自信を持ち、自尊心につなげていきたい。

自分の価値観は、自尊心という雪玉のちいさな核になる。それをあっちへこっちへ転がして転がして、大きな自尊心を作り上げていこう。


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