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HSPが味方にすると無敵【落ち着き力】~頑張るとリラックスをうまくスイッチする

HSPのための安心革命(自律神経ケア×強み)プログラム「そういう個と。」主宰の皆川公美子です。

ここまで2回、仕事のパフォーマンスが上がる落ち着き力というものについてお伝えしてきました。


約6,700名(のべ)の方の相談を受けてきて、HSPさんはこの落ち着き力を手に入れるということが、大きな人生の一つのテーマだと痛感しています。
これが手に入るととても社会で活躍しやすくなるし、刺激のコントロールもうまくいくようになります。

本記事の音声版はこちらからお聞きいただけます。


落ち着き力とは?

まず落ち着き力というのは交感神経と副交感神経のスイッチングとでも言いましょうか、どちらかが優位になる時がありつつ、上手く調整してバランスを取ることです。


1日の中で交感神経が優位なときと
副交感神経が優位な時の両方があります。

以前お伝えしたかもしれませんが、
・交感神経というのは逃げたり戦ったり、頑張る、緊張するモード。

・副交感神経は誰かと一緒にいる中でリラックスしていたり、自分の中で休息しながら何かを一人で味わったりするときの消化休憩モード。

そういった2つのモードがあります。
このどちらも大切です。

自律神経は、意志で動かせる筋肉とは違って
不随意(意志でなんとかできない)ので
「副交感神経モードに移行しよう!それが目標!」などと思うと
かえって緊張して
交感神経優位へと傾いてしまいます。
そこがむずかしい!!

リラックスするのがうまい、
「BEの日常=状態」に自分を持っていくことができる力が「落ち着き力」と言えるでしょう。

どうですか?

身体からだらんと力が抜けて
なんとなくリラックスして満ち足りた感覚。
 
日常のなかでそんな時間を持っていますか?


日本人はがんばりすぎ?交感神経民族?〜デンマークは副交感神経状態が上手?

そもそも、私たち日本人は頑張りすぎ民族であると海外ではよく言われていますね。

例えばよく幸福度ナンバーワンの国のひとつと言われるデンマークへ行くと、デンマークの人たちってスイッチするのがすごく上手だなあと、
あらゆる場面で感心します。

仕事をするときは黙々と集中!
でも5時以降に働いている人なんて会社にはほとんどいません。
会社の社長クラスであっても5時6時には家に帰って、夜は家族との時間を持っている人が多い。(そのあとに家で仕事する人もいるとは聞きますが)
父親が会社から深夜まで帰らず母親だけが子どもを育てている、
なんてことはレアですし
仕事の転職などの緊張が伴う転機には
お給料をある期間補償する制度などがととのっていると聞きます。
(日本にも失業保険制度はありますが)

うらやましいな、どうしてそんなに整った生活が国全体でできるの…
 
と思いますね。

神経のモードの話にもう一回戻ります。

超・交感神経寄りの育ち方?JAPAN


私たちは小さい時から学校の中で頑張ることが美徳として教えられます。

チャレンジしてるあの子偉いよね、
今日はこんなに頑張りましたね、花丸あげます、
というように、大人からの褒め言葉は「頑張ったね」でしたよね。
「今日はちゃんと休めて偉かったね」とは
言われません。

もちろん「頑張ったね」も大事です、良いことです。
必要なのはバランスです。
「上がったら下がる」「下がったら上がる」
この波が人間の身体を保全するのです。

テンションが上がるときは、がんばるとき、ステージをあげるとき、
自分を守るために怒るとき、何かを遠ざけるために不安になるとき。
 
テンションが下がりリラックスするときは、消化吸収するとき、免疫をアップして、身体の保全を図るときです。

「頑張ったね」だけだと神経は破綻してしまいます。
ずっと緊張ばっかりしている、つまり交感神経に入りすぎていると
身体が限界!!というときにシャットダウン(虚脱)を起こしてしまう。
これがうつとか起立性調節障害などに繋がることもあるようです。


アップとダウンのスイッチングの方法〜副交感神経は人のなかでの安全を査定する機能もある


ではどうやってそのスイッチングのやり方を手に入れるのよ、ということについてお伝えしましょう。
その鍵となるのはまず、リラックスのやり方には2つの方法があると意識することです。

①人とのつながりの中で安心し、リラックスしているということ。

②一人で食べたり休んだりして休息モードになっていること。

ポリヴェーガル理論以前では、
一人での休息モードの方のことだけをリラックス状態、副交換神経優位と言われてきました。

けれどもポリヴェーガル理論以降では
これまであまり言われていなかったもう一つの方法のこと。
それは、社会的なつながりの中で安心している=人との関係性のなかで安心を感じる能力もリラックスと関係あるということです。

きっとみなさまもご存じの社会的な心理的的安全性
組織のしくみとして機能することを説明する論文として
ビジネス界隈で大ヒットしました。
(Googleが大きくとりあげ研究をしたプロジェクトによって
さらに有名になりました)

この記事では

心理的安全性は、社会のしくみの話だけではなくて、
人間の身体のしくみ


でもあるということも、お伝えしたいです。

組織のなかに、
パワハラの上司がいるとか
マウント取ってくる同僚がいるとか、
こういった状態では心的安全性は確保されないですよね。
いじめてくるネチネチ言ってくるオツボネ様がいるとかもそう。
それをされた人は大いに不安になるでしょう。


落ち着き力は、人間としての身体的なアップダウン機能が
社会と出会うときにどうすればいいのかという難問?

HSPにとって最もつまづきやすい点に対するひとつの答えが
「落ち着き力」〜神経のアップダウンのバランス力です。

人に尊重されなかったり、
じゃけんに扱われたりしたときに
不安になったり
怒りが湧いたりしますよね、
ぐるぐる考えて夜も眠れない、
あの人の言い方はほんとうに腹が立つ、
あの人苦手だわ〜
そんなときに落ち着けないじゃない!
どうすればいいの!?

とは働く人全員の悩みですね。

そしてまずいことに
身体の内部で起こった感情や不安感は
外から見えないんですよね。
人間は平気な顔
をしてとりあえず
社会のなかで「不都合がなかったかのようにふるまう」ことができるので
不安やもやもやがあって苦しくても、相談しないかぎり人から気づかれません。

擬態機能がすごい!!
(人間以外の動物はそんなことしない)


書類をその人にだけは手渡ししないで机の上に置くとか、
その人に対してだけは仕事をあまり振らないとか、 そ
の人に対してだけは会議で発言権を与えないとか。
そういう 陰湿ないじめというのも職場でよくことですが、
「みんなの前では笑顔(緊張、アップ)、帰ってぐったり(シャットダウン、虚脱、ダウン)」は一番心的安全から遠いです。


落ち着き力のベースの力とは

逆境があっても深夜まで考え続けずある程度の時間でご機嫌にもどれる、
助けてと言える、
相手は自分の敵ではないと基本的に信頼することができる、
自分を休ませて身体に無理をさせすぎない、
白黒の2元だけで考えることなく、グレーの部分も受け入れられる

このようなことが、
組織でしなやかに働ける落ち着き力の本当の意味であります。

会社では元気な笑顔、帰ってなにもできないほどぐったり

は身体に負荷がかかりすぎた状態です。
そこから身体の調整方法を変更していくべきです。


20代〜30代前半くらのときは、それでも体力があるので乗り切れるのですが
その後年をとってくると、身体の調整をもっとこまめに見てあげないと、だんだんきびしくなって・・・きます!(遠い目)
100年寿命時代、みなさんでアップダウン調整力=落ち着き力をつけていきたいですね。・

次回はどうリラックスして心的安全を得られるのか、 落ち着き力の背景はここだよっていうことをお伝えしていきたいと思います。

今日も最後までお読みいただきありがとうございます。


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<お知らせ>
12月始まりのそういう個と。プログラム10期生の募集が始まりました!


プログラムの中で唯一時間が決まっているのがグループセッションです。
10期のグループセッションは金曜日の夜クラスとなっていて
12月22日の午後7時から始まります。(各回3h)

<10期グループセッション>
12/22 スタート・1/19・ 2/16・ 3/15・ 4/12・ 5/10
19-22時(最終日のみ23時まで)

■人間関係のお悩みが絶えない方
■自分の中に何か怖すぎる部分があるなとお感じの方
■疲れすぎると思っていらっしゃる方

どうぞご参加ください。


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