映画の話108 アメリカン•スナイパー
狙撃するのか、しないのか、という迷いに、一発の弾に重い選択肢があることが伺えます。戦闘シーンも、アクションというよりストイックで、かえってリアルさを感じます。戦意高揚の映画として観るのではなく、反戦映画として観るべき映画だと思います。
ラストは、病めるアメリカの姿が浮き彫りになって、何ともやりきれない思いに駆られます。中東での激しい戦闘を生き抜いたタフで冷静なスナイパーがこのような結末を迎えるのを観て、「アメリカっぽいなあ」と思ってしまうところが、アメリカの傷の深さを感じてしまいます。
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