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映画の話338 十階のモスキート

 何とも言えない気だるさと虚しさが漂っているように思いました。そして徐々に壊れていく心と生活。観ているこちらまで不安に駆られるような気分になりました。
 内田裕也の唯一無二性が一層引き立てていて、そこで繰り広げられる暴力なども、どこにも希望が見えてこない感じがうまく描かれていると思いました。内田裕也は若い頃から存在自体が彼岸の人のような、どこか俗世とは一線を画している感じがします。

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