メンフィスの安宿での3つのストーリーが、オムニバスになって描かれています。
　永瀬正敏と工藤夕貴がとても良い雰囲気で、ロカビリーに憧れる日本の若者を演じています。その雰囲気がとても良くて何度も観てしまいます。そしてジョー・ストラマーがやっぱりかっこいい。
　プレスリーの「ブルームーン」、1発の銃声。全く関係のない人々が、安宿で聴く音でつながっているといえばつながっているという日常のような、非日常のようななんとも言えないつながりが描かれていて、不思議と落ち着いた気分になります。
　ジム・ジャームッシュの映画は、どれも言語化できない輪郭のはっきりしない作品ばかりなのに、どれもかっこよくて魅力的です。