【読書】 人間の死に方(8/100)
こんにちは。
とりまめです。
昨日は寝落ちしてまして投稿を落としてしまいました。
連続投稿を目標にしてましたが、先日の体調不良で書けなかったあたりから気持ちが切れてしまったのかもしれません。
気を取り直して、いつも通り「その日に気づいたこと」をメインに投稿を続けていきます。#もう少しで100記事!!
さて今日は週末の土曜日です。
いよいよトレランが来週の土曜日に迫っているとうことで、今日も息子の送迎がてら里山ランを2時間ほど。
病み上がりということもあり、スタミナが落ちていますね。
来週のレースは過酷だという噂です。
なんとか完走できるように気合を注入!!
明日も、息子の部活送迎ついでに山に入ろうと思っています。
そして来週は休足をしながら調整していきます。
さて、今日は「人間の死に方」という本を昨日読み終えたので読書記録の投稿となります。
本著の紹介
書籍情報
【著書】人間の死に方 医者だった父の、多くを望まない最期
2014年9月30日発行
【著者】久坂部 羊 【発行所】株式会社 幻冬社
作品紹介
本著を読んで
本著はVoicyパーソナリティの尾石晴さんが紹介していたので借りて読んでみました。
感想は一言、めちゃくちゃ考えさせられました。
前述の作品紹介にもありますが、元医者である著者の父の介護生活で気づいた医療に対するアンチテーゼと死生観が色濃く出ていて、自分の家族介護の経験とよく死ぬことに対する考え方がガラッと変わった本となりました。
新書でとても読みやすい表現と構成になっていますので、若い年代で介護経験がない方やこれから親世代が介護が必要な年代に突入する団塊Jr世代の方々にはぜひ手に取ってほしい1冊でした。
詳しい内容は是非読んでみてください。
次に学びになった部分を紹介します。
常識にとらわれず自分で決めるということ
現代医療(10年前の書籍であることを考慮いただきたい)の行き過ぎた医療の例として、著者は、「早期がんでも転移・再発があること」や、「がん検診でがんの死亡率がほとんど下がらないことなど」を根拠としてあげています。
また、『乳がんは、手術後の再発を早く見つけても、症状が出るまで放置していても、余命は変わらないことが、ランダム化比較試験で証明されているので、手術後の定期検診は意味がないとされる。』と紹介しています。
本著が発行されて10年が経過するが、現代医療は確実に進歩していて、人口推移から考えると、国としては社会保障費の削減を前提に、予防医学を普及し「早期発見早期治療」によるピンピンコロリが推奨されているように思えます。
しかし、現状は人口のボリュームゾーンである後期高齢者が、寄り合いがわりに病院に大量に押しかけ社会保障費を圧迫しているように思えてならないんです。
そんな中では、本著の「医療は患者を幸せにするもの」で患者の意思に寄り添うという考え方に私は共感せざるを得ません。
何でもかんでも薬漬けにせず、「治すこと」ばかりにとらわれずに「幸せに死ぬこと」という選択肢もあっていいのではと思いました。
話は少し脱線しますが、医療の闇について、我らが木下斉さんがVoicyでぶった切っていますので興味のある方はどうぞww⬇️
「がん」は医者が望む死に方の第1位
前立腺がんで「しめた!」というクダリでは笑ってしまいました。
前立腺がんだと2〜3年で死ねるということみたいです。
見出しにあるとおり、私にとってのコペルニクス的転回だったのは「がん」が医者が望む死に方の第1位だということ。
その真意とは?
誰もがんを宣告されて嬉しい人がいるとは思えませんでした。
でも確かにありかもなと思ってしまったんです。その理由は2つあります。
1つ目は、がんの種類にもよりますが「一定期間で確実に死ねること」です。
前で少し触れましたが、私の祖祖母は寝たきりになって7年間介護が必要でした。最後まで認知症が来なかった祖祖母はそれはそれは大変な日々でした。もちろん介護する家族も大変です。私も3世帯同居の大家族で暮らしていたので様々なお世話をさせてもらいましたが、介護とはそんなに綺麗なものではありません。そんな姿を見ていたら、いつお迎えが来るかわからないよりは「確実に死ねる」というのもアリかと思ってしまうんです。
それと、私の父は15年前に急性心筋梗塞で62歳で亡くなりました。
これはこれで大変で、父自体は今日死ぬとも思っておらずお別れすら言えません。さらに、家族は働き頭の父が急にいなくなると色々と大変です。実家は農業でしたので定年はなく、私たち子供にお金がかからなくなって今からというタイミングでした。
家族全員で協力してなんとか乗り越え、父がいない寂しさも時間が解決してくれました。
こ2つの経験から、なるべく健康寿命を延ばした上で「一定期間で確実に死ねること」はありです。私的に。
2つ目は、「受け入れてしまえばそんなに悪い死に方ではない」ことです。
ここが、本著を読んでいて一番心がチクチクした部分です。
そこには伏線があって、私の祖母は珍しいタイプの甲状腺癌で7年前に亡くなりました。
検査結果から、助かる見込みが薄いとわかったとき、終末医療か積極的治療家の選択を家族に迫られました(本人には告知をしませんでした)。
そこで、「家族の総意で積極的治療を本人に説得することに決めた」んです。
結論、放射線治療や薬物治療をすることで祖母の喉は腫れ、好きなご飯も喉を通らなくなって、本人が望んでいたお家に帰ることはかなわずに病室で亡くなりました。
その時は家族も必死で、祖母に元気になってほしいという思いが、結果祖母を苦しめたのかもしれません。私はばあちゃんっ子で、生まれた頃からいつも側にいてくれて、喧嘩するのも祖母、嬉しかったことを真っ先に報告するのも祖母でした。
今、色々経験し学んだ自分であれば、何もせずお家で好きなものを食べさせてあげたことでしょう。
正解はないんでしょうが、私にはほろ苦い思い出です。
さて、湿っぽくなりましたが、「よく生きること」と「よく死ぬこと」はよく似ているなと思っています。
今から、自分の死に方を考えておくことはきっと役に立つなと思わせてくれる1冊でした。
気になる方は是非手に取ってみて下さい。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた明日。
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