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【ホテルムンバイ】 Amazonプライムビデオ で無料のオススメ映画 個人投資家のFIREへの旅路 第187夜

プライム特典で無料で観れるオススメ映画をご紹介!
今回は「ホテルムンバイ」です。

この映画の一言要約は、「緊張感」です。


【ホテルムンバイ】

ホテルムンバイ (日本公開日 2019年9月27日)123分
監督:アンソニー・マラス
アルジュン役:デーヴ・パテール
ザーラ役  :ナザニン・ボニアディ
デイビット役:アーミー・ハマー
オベロイ役 :アヌパム・カー
ワシリー役 :ジェイソン・アイザックス


<事実をもとにした物語>

ホテルムンバイは、事実に基づいた映画です。
2008年11月26日〜29日、インド最大の都市ムンバイで、駅、レストラン、ホテルなどで同時多発的に起きたテロ事件に基づき映画が作られています。

<主人公>

アルジュン(デーヴ・パテール)は、幼い子どもと、妊娠中の妻を持つインドの貧しい労働者で、タージマハルホテルで働いています。

<タージマハルホテル>

映画の舞台となるホテル。実在するホテルで、世界中からVIPが訪れる。
テロ首謀者の目的の一つは、このVIPを人質に取る
ことであった。

<ストーリー 導入部分>

アルジュンはその日も、ホテルへ出勤する。
子どもを、あやしている時に、カバンから仕事用の靴を落としたことに気付かずに出勤してしまう。
レストランの勤務であったアルジュンは、オベロイ料理長(アヌパム・カー)から、叱責され「帰れ」と言われる。
妻が臨月であることを告げ、何とかして働かせて欲しいと懇願しオベロイ料理長から予備の靴を借りて勤務に入る。

同時刻、海から密入国した、青年数人が、テロのターゲットとなる現場へ移動する。
首謀者からの指示に従い、駅→レストラン→ホテルの順番でテロ行為を行っていく。
彼らは、貧しいイスラム教信者たちです。

<ホテル滞在者>

タージマハルホテルには、多くのVIPが滞在してた。
その中の1組がザーラ(ナザニン・ボニアディ)、デイビット(アーミー・ハマー)夫妻、その赤子とそのベビーシッターであった。
夫妻は、ベビーシッターの子ども任せ、レストランで食事をする。その時にエントランスホールから銃声が鳴り響き、ホテルはパニックに陥る。

同レストランにいたのが、ワシリー(ジェイソン・アイザックス)であった。ロシアの元軍人で、現在は企業の社長というVIPである。

彼らを中心に物語は進んでいく。


【ラストまで一時も途切れない緊張感】

この映画の特徴は、とにかくリアルな「緊張感」です。
エンターテイメントとしての映画のストーリーであれば、なぜか、主役や重要人物は、即時の射殺はなく、一旦捕まるとか、武器を捨てさせ投降させるとか、ストーリー上の特別扱いがあります。
しかし、この映画で描かれるテロリストは、そのような演出がない。無慈悲なテロリストです。

そのリアルさは、事実に基づいてることを実感させます。

また、特徴的だと思ったのは、「銃声」です。
デフォルメされていない、「渇いた音」の「銃声」がさらにリアルさを演出します。

【テロの裏側にある、貧困と正義】

この映画で、大きなテーマは、「テロ」です。
そして、その根幹にあるものは、「貧困」です。テロ実行犯の青年たちは、首謀者からこう言われています。
「お前たちから、奪ったのは、あいつらだ」

現在の貧困は、アメリカ人が奪った結果だと。

実行犯の青年は、今回のテロを「ジハード」と称し、死ぬことを覚悟して実行します。その引き換えに、首謀者から家族に「報酬」を渡すという約束になっています。

つまり、
実行犯の動機は「お金」です。家族を貧困から救うために、命を捨てテロ行為に加担しているのです。

そして、これは、テロ実行犯だけの話ではありません。
テロが起こるその日に、靴を落とし「帰れ」と言われたアルジュンもその時に帰っていれば、このテロに巻き込まれていなかったかもしれません。
これも、「貧困」が招いた結果ともいえます。

<それぞれの正義>

テロ実行犯の正義とは、イスラム今日に基づく正義です。そのイスラム教の中にも、様々な派閥の正義があります。
この正義の元に、人間は、間違いを起こします。

正義とは、自分本意なものです。

全世界の人間が共通した正義を持つことは永遠にないです。

それは、当然、国レベルと異なり、地域、宗教、年齢、家族、性別など、さらに細かなところ違う正義が存在します。

つまり、個人によって違うもので、本人にとっては「正しい」ものです。

その正義の定義の近い者が集まり、テロ組織が生まれる。その一方でボランティア組織も生まれるわけです。

この映画のテロ実行犯の正義は、「イスラムの神の意思に従い、奪われた富を取り返すこと」です。そして、その富と引き換えに命を捧げ、自らの「家族」の幸せのために死ぬことでした。

そして、
ホテルから脱出を目指す人々も「家族」のもとに帰りたい!
子どもを守りたい!
そんな思いで必死に戦いました。

テロ実行犯と、被害者に共通していたのは、「家族」というキーワードでした。


<正義の弊害>

この世界で、最も人を殺すものは「正義」です。
そして、その正義の根幹となるが、「神」ですね。私たちが、何気に思い描く神は、崇高な存在かもしれませんが、
人間を精神的に掌握するための道具です。

イスラム教の過激派において、精神のコントロールの道具は「神」でしょう。

なぜ、このような宗教が蔓延るかといえば、満たされない心があるからです。現実世界において、満たされない心を「神」を作ることで、精神的に満たされた気になりたいのです。

「神」は守ってくださると信じていれば、恐怖を和らげられるからです。

自らの貧しい生活に、不満をもった青年と、その犯人をアメリカ人に設定した首謀者と、「神」を信じる信仰心が、テロの源でした。


【まとめ】

終始「緊張感」の張り巡らされた作品でした!

人間の弱さと強さをテロ事件を題材に描いています!

おすすめです!!








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