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活字は大事だよ~

今更だが、活字読書の必要性をひしひしと感じる。
「活字メディアなんかオワコンだ」という意見は、たぶん正しい。
わかりやすさ、インパクトという点では、活字は映像に全く及びもつかない。
ただ、その「オワコン」さ、不完全さが重要なのだ。
つまり、活字は映像に比べたら、表現力が完全に劣る。字を読んだだけではわからないから、想像しなければならず、めんどくさい。
だが、この「想像力」こそが、キーワードだと思う。
例えば、本能寺の変を描くとした場合、活字だと「信長ってどういう声? どんな顔、表情? どんな風にしゃべったの?」といちいち考えなくてはならない。それが動画だと、もう顔も声もしゃべり方も完成形だから、それしかないし、それを見るだけでいい。
ということで、動画情報は目や耳をきれいに通過して、思考回路にひっかからないのだ。これがヤバい。これは筋トレと同じで、負荷をかけないと筋肉も脳も痩せ衰えるのは自明だろう。
で、現代の子供なのだが、「イマドキの子は本を読まない」なんて言うつもりはない。私だって今の子だったら動画、YouTubeを見るだろう。だって手っ取り早いしわかりやすいから。人間、わざわざめんどくさいことなんかするはすがない。
それでも活字を読ませるなら、「本を読みなさい」なんて命令するのは愚の骨頂だ。まず、周りに本があること。周囲の人間(たぶん親)が本や新聞を読んでる風景を日常とすること。それしかないと思う。
だいたい私の世代の経験で言っても「本を読め」なんて言ってる大人で、本を読んでる人間なんかいたためしがない。親にしても、教師にしてもね。(読んでる人間は「この本はおもしろいよ」としか言わない。「本を読んだらタメになる」とかは絶対言わない。食事だって「これを食べたら栄養が身につく」なんて言われたら食欲は減退するでしょ?)


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