綴ることも、旅することも
Jun.2023
お久しぶりです、 海です 。
昨夜 また 、 あたらしい 海のまちに やってきました。
いつも note を 読んでくださる方、また 偶然みつけて
読んでくれたり、コメントをして下さったりする方々。
いつも、 心から 嬉しく 思っています。
普段は 旅の記憶や、何気ない日々のことを note に 書いているのですが、先日 わたしの誕生日に、はじめて自分自身に向けて、手紙 のような 文章を書きました。
読んで頂いた方は驚かれたかもしれませんが、ようやく自分の思いを、こうして形にすることができ、生まれてはじめて、自分の誕生日を心から祝福することができるようになったことが、本当に嬉しく思いました。
自分のことが嫌いで、人生に希望も見出だせていなかった数年前の自分が、出会った人たちのおかげで少しずつ変わって、そして戸隠で美しい風景に出会い、はじめて涙を流したとき。ようやく自分が " 生まれてきた意味 " が、分かったんだと 思えたこと。
たくさんの旅と、そしてこれまでに出会ったすべての人が、わたしの人生を変えてくれたと、心の底から思えるようになりました。そして今も、その旅の途中です。
旅をするだけでなく、『 文章を書くことが好き 』だと いうことに 自分が 気がついたのも、こうして note を 綴るように なったからでした。
SNS に 不慣れであろう自分が、なぜ note を こうして楽しく書いていられるのかといえば、ひとつには
" 形がない " という理由があるからかもしれません。
わたしは 文章を書くのは好きなのですが、こと自分が 誰かに 『 手紙を書く 』ということに 関しては、少しだけ 苦手意識が ありました。
ものとして、それが 残り続けるということ。
わたし自身が あまりものにお金を使わず、旅や食といった、かたちには残らない " 経験 " に お金を使う傾向があるためか、質量の残るものに対して、必要以上に あれこれと考えてしまうのかもしれません。
ところが 最近、幸せなことに『 手紙をもらうこと 』が本当に多くなりました。東京にいた頃は、プレゼントに添えられたメッセージカードはあっても、手紙をもらうということは、ほとんどなかったかもしれません。
そのひとの字で、たったひとりの人物(わたし)のために書いてくれたもの。大きくて綺麗な字、思いのままの長文で勢いがあるような字、瀬戸内海の島々が描かれた美しい便箋、切手や糊付けを、丁寧にしている封筒 …
その人 その人の、人間味のあふれる それらの手紙が、こんなにも、嬉しいものだとは 思いませんでした。
ふとしたときに 読み返したいと思い、毎日つけている日記に、すべて貼ったり、挟んだりしています。
そして わたしも、何年も書いていなかった『手紙』を書きたいと 思う日が、最近 ありました 。
次の日の朝、日本からオーストラリアへ 旅立つ友達に
" 自分の気持ちを 伝えたい " と 思ったのです。
でも翌日では、郵送する手紙は間に合わないし(そもそも手紙を書くのは苦手)、かといって LINE では … と考えて、はじめて 「 note を 使って、手紙を書こう 」と 思い立ちました。
書くことさえできれば、相手まで届けるのは一瞬です。
これってすごいことだな、と思いました。
渡航の準備で 忙しいため、きっと見る暇はないだろうけれど、それでも 今日、書きたいと思った。
note は いつでも 書くことができるけれど、届けるとしたら、今日でなければ 意味がない 。
いつもであれば 好きなときに 書いているけれど 、
カフェで 海を見ているときに そう思い立って、その日だけは、それをずっと 書き続けていました。
そして note に 投稿したものの、結局 はずかしくて(笑) 書いたことを 本人には 伝えなかったのですが、彼女は 忙しいなかで、それを 見てくれていました。
自分の好きなことを書くことも もちろんできるけれど、自分に手紙を書くことも、だれかに手紙を書くこともできる。
note って、こんな風に 自由に使うことができるんだと、ますます " いいな " と 思うようになりました。
「 note は 、自分の暮らしに よく似ている 」と
最近に なって、思うように なりました 。
旅をしていると、ずっと同じ場所にいるということは
ありません。 毎日が、出会いと別れの繰り返しです。
出会うはずのなかった人が、偶然 出会って
そして また、去っていく 。
けれど そこで 別れたとしても
縁があれば、 またいつか どこかで会える 。
出会ってもいいし、別れてもいい 。
いつでも、何度でも 。
強固でも 、希薄でもない 。
穏やかで、けれど 微かに 存在する " つながり " が
まるで " 旅と同じ " だと 思えるのです 。
思い立ったときに note を 書いて、偶然そこで、それを見て頂けた人と出会い、そしてその記憶が 自分のなかで消化できたとき、自分だけの箱にそっとしまう。そんな使い方が、わたしにとって心地いいなと思います。
記事の数が多くなると、すこしずつ 『 マガジン 』を 作っているのですが、その分類に いつも悩みます。
旅も 、アートも 、暮らしも…
すべての 日々が、繋がっていると 思えるからです。
けれど、そんな " とるに足らない " 小さなことに悩みながら、大切な記憶たちを アルバムにしまうことも、近頃の note の 楽しみの ひとつになっています。
『 マガジン 』の 表紙にしている 絵画たちは 、
どれも わたしの 大好きな、画家たちの作品です。
旅もいいけれど、最近また久しぶりに、大きな美術館で沢山のアートに会いたいなとも、ちょっとだけ思ったりもしています 。( マティス展だけは、本当に行きたかった!)
なくても 生きていけるもの。そんな 愛おしいものを
大切にして、この日々を 生きたいと 願っています。
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お読みいただき、ありがとうございました。 あなたにとっても、 素敵な日々になりますように。