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草を食べるを見届けた先に

娘が、1歳になる前頃かな。
広い芝生のある大きな公園に、家族で遊びに行った時のこと。



芝生を掴んで口に入れようとした我が子を見て「食べちゃだめ!」ととっさに思い、止めた私がいた。


「この草に毒があったらどうしよう!」

「まだ離乳食もそこまで進んでいないのに、こんなもの食べられるの?」

「あれ、私こういうとき止めるんだ?!」

色んな心配事や感情が頭にあった。


何が大きなきっかけだったかは忘れたけど、結果的にその掴んだ芝生を食べるのをそんな気持ちと共に見守った。
草を食べる。を、見届けたのだ。

それは夫が側にいたからだったと思うし、夫になにかを言われた記憶。


私の中では、その知らぬ草を食べる娘を見届けた経験が、ひとつの大きなターニングポイントになったと思っている。
娘が色々なものを口に入れることに対する覚悟というか、諦めというか…。



もちろん毒のある植物もあるし食べるがよしでは決してないけど、こどもは様々なものを口に入れながら育っていく。
家にいても、外にいても、色んなものを触ったり舐めたりしているのが小さなこどもで。

我が子に対してだと、ここまで心配に思うのか?!という新しい発見と共に、見届けた結果我が子の健康に何もなかった(おそらく)ことで安心した自分がいた。


口に入れて確かめるという行為は発達においても大切なことだけど、色々な菌を体に取り入れながら免疫というものも獲得していっているんだろう。
不潔は良くないかもしれないけど、清潔すぎない環境での子育てが(笑)今の娘の健康な体を作っているのでは?とも思っている。
思いたい。


様々なものに神経を張り巡らせることは、親も疲れる。
子の安全のために、親は色々なことにずっと気を巡らせて日々過ごしていると思うから。

安全のための環境作りはもちろん大切なことだけど、その上で、ある程度は親である私がこどもの行動を見守ることができたら、放っておくことができたら。
気持ち的に楽だよね、と感じている。

親が子を安心して遊ばせられる環境や心境は、こどもだけじゃなく、親にとってもリフレッシュになるんだと。
この感覚は、こどもが生まれてきてくれたことで初めて自分事になった。


そんな場作りをしたい。と、改めて思う。



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